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ブルマ部  作者: 焼肉一番


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18/25

いざブルマ

 善は急げとばかりに即行動に移す三人。友城は勝手にパソコンを立ち上げ、近くのスポーツショップを探し、幾瀬は自分のスマホでファールカップの形状を確認している。どう縫い付けるべきかイメージを作っているのだろう。サラはそんな二人の間を行ったり来たり、何やら相談を受けたりうんうんと激しく相槌を打ったりして二人の士気を高めている様だ。

 そして俺は……、この計画の書記と会計を任されてしまった……。具体的に何をするかはイマイチ分からないが役職を与えられた事でどうにも後には戻れなくなってしまった。


「それでは明日! 放課後モーレツダッシュにて集合! ファールカップの取り扱いがある市内へ出陣デス!!」


『イエス! マイ ブルマ!』


「サラ達は屈しない! 好きな物を好きと言うのデス!」


『イエス! マイ ブルマ!』


「そしてみんなサンにもブルマの可愛さを分かってもらうデス!」


『イエス! マイ ブルマ!』

「ブルマ!」

『ブルマ!』

「ブルマ!!」

『ブルマ!!』


 誰が言い出したか、生徒会のイエスマイトップは、俺達の中でイエスマイブルマに変わり、最後にはブルマを連呼していた。傍から見たら正気とは思えない集団になっていただろう。

 だが俺も、覚悟を決めた。

 役職を与えられたからだけじゃない。正直、男子がブルマをはいたところで規則が変わるとも思えない。負け戦だと思ってる。だけど、こいつらと居るのがたまらなく楽しいなと思ったからだ。

 何も変わらなくても、好きな物を好きと言ってやろうじゃないか……!



 それからの数日は色々と忙しかった。

 来るべき日に備え、学校では極力目立たない様に行動し、放課後はスポーツショップへ行ったりホームセンターへ行ったり。同士が増えた時の事を考え、自分たちのブルマ以外も用意した。幾瀬に裁縫を全部任せるのは大変なので俺達もやり方を覚えたが……なかなかな職人技なので結局チェックは全部幾瀬にお願いした。

 そして最終的に、出来上がったファールカップ付きブルマが本当に安全かどうか、俺と友城で今夜実験をする事になっている。


「じゃあ奏介、見栄張ってファールカップ壊れたとか嘘吐くんじゃねぇぞ?」


「お前こそ」


 友城と拳を合わせ、口には出さず、ここまで辿り着いた事を称え合った。


「万が一の事があったら明日の計画は延期にして方法を考え直さないといけないから、細かく報告してね」


 そう、何事もなければ、明日の四時限目に俺達はブルマになる。違うクラスの友城もこの時間だけは俺達の体育に紛れてもらう予定だ。


「分かった、細かく報告……えっ? 細かく?」


「うん! どこがどう飛び出たとか、何がどこに当たって痛かったかとか、それによってどう改造を加えるか変わって来るから!」


「お、おう、分かった!」


 どこが飛び出すとか何が当たるとか、そりゃナニに決まってるワケで……ああ、頼む、この試作品で成功してくれ。好きな子に恥ずかしい話しを言って聞かせるとか俺にはそんな嗜好はないんだ……。


「きっと大丈夫デス、明日は、サラ達のブルマデビューの日! サラ達でブルマの可愛さと機能性をみんなサンに広めるデスヨ!」


「考えただけでふぁああってなっちゃう……! でもちゃんと伝えなきゃね!」


「だな! なんにせよ後は俺達に任せろよ!」


 友城と二人、力強く頷き合い、その日は早めの解散となった。

 そのまま早め早めに、飯も風呂も済ませる。そしていそいそと自室へ戻り、ベットの上に置いておいた改造ブルマを手に取った。端と端をつまみ、ピンと伸ばしてから目線までブルマを掲げ、しばらく見詰め合う俺とブルマ。


「はぁ……ゴクリ」


 思わず生唾を飲み込む。

 好きな物を好きと言う事、それは本当に大切な事だ。そのお陰で俺は、今からとうとう、ブルマに足を通すと言う機会が与えられたのだから。

 出来れば改造前のブルマの方もはいてみたかったなとか思うけど、幾瀬が縫い付けたと考えるとそれもそれですごく良い。

 ファールカップにも色々な種類があったのだが、俺達ははくタイプのファールカップを用意した。

 ブルマの下にはいてしまえば簡単な話しではあるが、それだとファールカップ自体がはみ出す可能性がある。ならファールカップを支えているゴム部分をブルマに直接縫い付ければ安全だと思ったのだ。それもゴム部分がなるべく広いデザインを選び、ブルマとの接合面積が増える様にと考えた。これはもう、ファールカップとブルマではない。一つの完全なるブルマなのだ!

 腕をそっと降ろし、人差し指と親指をウエスト部分へ潜り込ませてブルマを開いた。


「おお……」


 作業中に何度も中は見たが、今からこいつをはくんだと思うと今までとは違う景色が広がっている様だった。これこそが小宇宙と言うものだったのか。

 トランクスを脱いでまずはインナーショーツにはきかえる。ブルマからはみ出さない様に極小だ。はみ出してるのなんか見られたらブルマの汚名に直結するからな。

 すでにこの段階で慣れない感触に戸惑う。物心ついたときからずっとトランクス派だったからな……。これは……下に収めるべきか? いや、上の方がしっくりくる感じだな。ここは人それぞれなんだろう。

 極小インナーは本当にギリギリである。さぁいざ! ブルマ!

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