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結婚したら彼が変わった!?  〜婚活後に待っていた“理想と現実”のギャップ白書〜  作者: アレックス・フクリー
Case.6:子どもができたら、レスになった

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対処法⑥

 出産後のセックスレスは、単に「体がしんどい」「時間がない」といった表面的な理由だけでは説明できません。それは夫婦の心の距離や関係性の変化を象徴する問題でもあるのです。だからこそ、「なぜ触れてこないの?」「私、女として見られてないの?」と感じる気持ちは決して我儘ではありません。このような感情を抱くのは自然なことです。

 しかし、だからこそ、言葉の選び方や接し方が関係を大きく左右することを意識しましょう。以下に、状況を改善するためのポイントをまとめました。



【「誘ってこない」ことを責めるのではなく、"気持ち"を共有する】


 セックスレスの悩みを口にするには勇気がいります。だからこそ思い切って話すときほど、「どうしてしてくれないの?」「なぜ触れてこないの?」という問いかけになりがちです。でもこの言い方は、相手にとっては責められているように感じ、さらに距離を生み出してしまいます。

 代わりに意識したいのは、「行為そのもの」ではなく「気持ちのすれ違い」に焦点を当てた伝え方です。例えば:


 •「最近、肌が触れあう時間が少なくて寂しいな」

 •「あなたのことは今でも大事だし、私たちの関係も大切にしたいと思ってる」

 •「忙しい毎日だけど、たまには二人の時間も作りたいな」


 このように"あなたとつながっていたい"という気持ちを率直に伝えることで、相手も防御的になりにくくなります。質問形式ではなく、自分の感情を「私は〜と感じている」という形で伝えると、相手は「答えを出さなければならない」というプレッシャーから解放され、より心を開いて話し合えることが多いのです。



【スキンシップのハードルをぐっと下げて、"触れる"ことから再スタートする】


「セックスがない」と考えると、すべてが"0か100か"に感じられがちです。「今日は行為があるか、ないか」という二択の考え方に陥ってしまいます。しかし実際には、スキンシップにはさまざまな段階があります。「すべて」を取り戻そうとするのではなく、まずは何気ない触れ合いから関係を温め直す視点が大切です。

 具体的には:


 •朝の「いってらっしゃい」にハグを添えてみる

 •テレビを見ながら肩をくっつけて座ってみる

 •すれ違いざまに軽く背中や腕に触れてみる

 •子どもが寝た後に、少しだけリビングでお茶を飲みながら手を握ってみる

 •寝る前に軽く背中をさすってみる


 こうした"小さな接触"を日々の生活に織り込んでいくことで、「性的な接触=特別なイベント」ではなく、「自然な日常の延長線上にあるもの」へと感覚が変わっていきます。また、こうした小さなスキンシップが増えることで、お互いの「触れる・触れられる」という感覚を取り戻し、心の距離も徐々に縮まっていくことが期待できます。



【"母"と"妻"を両立できる瞬間を、自分の中にも見つけていく】


 出産後の女性の多くは「私ばかり"母親"モードで、女性としての余裕がない」と感じがちです。常に子どものことを第一に考え、自分自身のニーズや欲求を後回しにしている状態です。しかし皮肉なことに、その「母親としての自己犠牲」が、男性側にも"母性に気を使って距離を取る"という態度を強化してしまうことがあります。

 あなた自身が「母であり、妻でもある」という二面性を自分の中に取り戻すことが、関係改善の重要なステップになります。


 •子どもを早めに寝かしつけて、二人で映画を観る時間を作る

 •たまには少しだけ女性らしい格好をして、自分自身の女性性を思い出す

 •子どもの話題以外の会話を意識的に増やす

 •パートナーとして過ごす時間と空間を、意図的に作り出す(例:キッチンとリビングで会話する時間を少し増やす)

 •子どもが寝た後の30分だけでも「母親モード」を脱ぎ、「一人の女性」として振る舞ってみる


 すぐに「女性モード」のスイッチを入れるのは難しくても、そのような自分に少しずつ戻る時間を意識的に作ることが大切です。まずはあなた自身が「母親だけではない自分」を取り戻すステップが、パートナーとの関係を変えていく鍵になります。



【「レス=愛情がない」ではないという視点を持ってみる】


 一度レスの状態になると、「もう終わりかもしれない……」と極端に考えてしまうことがあります。特に女性は「肉体的な繋がりの減少=愛情の減少」と捉えがちです。しかし、男性にとってのセックスレスは、必ずしも「愛情が冷めた」「魅力がなくなった」という明確な感情に基づくものではないケースが多いのです。

 多くの場合、それは:


 •無意識のブレーキ(特に「母親になった妻に対する性的アプローチへの罪悪感」)

 •心理的な戸惑い(「父親」と「夫」という二つの役割の調整の難しさ)

 •慢性的な疲労や生活面でのストレス

 •タイミングを見失ったことでの気まずさの蓄積

 •拒否されることへの恐れや不安


 といった複雑な要因が絡み合った結果なのです。

「拒まれている」という視点ではなく、「戸惑っている」「タイミングを見失っている」という視点で相手を見ることで、彼の態度の裏にある"気まずさ"や"遠慮"が見えてくることもあります。そこに気づくことで、「何が問題なのか」という視点から「どうすればいいのか」という解決志向の見方にシフトできるのです。

 相手の心理的状態を理解しようとする姿勢は、自分自身の傷つきを減らすことにもつながります。「私に魅力がないから」と自分を責めるのではなく、「私たちの関係性の変化に、彼も戸惑っているのかもしれない」という視点を持つことで、心の余裕が生まれるでしょう。



【夫婦の間に、"子ども以外の話題"を取り戻す】


 育児中心の生活では、会話の内容が「おむつがどう」「離乳食がこう」「保育園の提出物」といった"親としての会話"に偏りがちです。しかし、これは夫婦の関係を「子育て共同体」として固定化してしまう一因でもあります。意識的に子ども以外の話題を増やすことが、夫婦としての関係を取り戻す一歩になります:


 •「最近何か面白い本読んだ?」

 •「あのドラマ、どう思う?」

 •「前に行ったあのレストラン、また行きたいね」

 •「今度の休みに、短い時間でも二人だけで出かけられないかな」

 •「この前のニュース、どう思った?」


 こうした"子ども抜きの会話"を意識的に増やすことで、「パートナーとしての関係性」を思い出すきっかけになります。それは単に「昔の関係に戻る」ことではなく、「親であり、パートナーでもある」という新しい関係性を模索する過程でもあるのです。



【小さな「二人の時間」を意識的に作り出す】


 忙しい育児の合間に「二人きりのデート」を実現させるのは、現実的には難しいことも多いでしょう。しかし、「特別な時間」を作るのではなく、日常の中に「二人だけの小さな瞬間」を意識的に織り込むことは可能なはずです。

 例えば:


 •子どもが昼寝をしている30分だけでも、二人でコーヒーを飲みながら会話する

 •週に一度、子どもが寝た後に「スマホを見ない時間」を作る

 •料理を一緒に作る時間を楽しむ

 •子どもが遊んでいる横で、少しだけ二人の会話を持つ

 •お互いの仕事や関心事について、短くても良いので話し合う機会を作る


「長時間の特別な時間」ではなく、「質の高い短い時間」を日常に散りばめることで、「私たちはまだパートナーである」という感覚を徐々に取り戻していくことができるでしょう。



【思い切って「話し合う」タイミングを作る】


 問題が続く場合は、思い切って「しっかり話し合う時間」を作ることも検討してみましょう。話し合いの際には、以下のポイントを意識するとより建設的な会話になります:


 •子どもが寝た後など、落ち着いた環境で話すようにする

 •「あなたが悪い」ではなく「私はこう感じている」という表現を心がける

 •解決策を一緒に考える姿勢で臨む

 •相手の話をしっかり聞き、批判せずに受け止める

 •「すべてを一度に解決しよう」とせず、小さな一歩から始める合意を目指す


 必要なのは、「昔みたいに戻ること」ではなく、「今のふたりに合った新しい親密さ」を見つけていくこと。その第一歩は、"誘われない悲しさ"を抱えるあなたの心を、まず自分自身が理解してあげることから始まります。そして、その気持ちを相手に伝える勇気を持つことで、新たな関係性への扉が開いていくのです。

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