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欠けている  作者: ausunoto
95/99

95話 君の名前はツナグ(繋ぐ)



     ・・・僕は


     ・・・“欠けている”を


     ・・・抜けるよ





ワンモア事務所


みんな「・・・」


ツナグ「・・・これ以上

    ・・・迷惑をかけられない」


カナデ「・・・」


ツナグ「みんなだって

    バンドをやるなら

    テレビに出たいだろ?」


ヴェル「・・・」


ツナグ「テレビに出たくないのは

    僕の都合だし・・・」


リエル「・・・」


ツナグ「・・・僕のわがままで」


ティア「・・・」


ツナグ「・・・みんなに



     


      ・・・迷惑を


      ・・・かけたくない






ネア「・・・」


シアン「・・・









       ・・・ツナグ?









ツナグ「・・・シアン?」


シアン「・・・





       ・・・歯を


       ・・・食いしばれや?









ツナグ「・・・え?」


カナデ「ツナグ!?」






       シアンに

 

       殴り飛ばされた!!







ツナグ「・・・なにを」


シアン「・・・」






      倒れたツナグの


      胸ぐらを取る!!








シアン「・・・バンドをやるなら

    ・・・テレビに出たいだろ?

    ・・・だと?






      そんなことは!


      どうでもいいんだよ!!








シアン「お前が!!」





     胸ぐらを掴む手が


     さらに強くなる!!







シアン「お前が

    歌わなかったら!!






     “欠けている”は

 

     誰が歌うんだよ!?









シアン「お前が居なかったら!?




    





      誰が作詞をするんだよ!?





 

    





シアン「お前が居なかったら!?







    



      誰がみんなの


      心を繋いでくれるんだよ!?









シアン「応えろや!?」


ツナグ「・・・





      ・・・僕が


      ・・・みんなの心を


      ・・・繋ぐ?









ツナグ「・・・どう言う事?」


シアン「まだ

    気づかないのかああ!?」


ツナグ「・・・」


リエル「・・・







       ・・・ツナグ?










ツナグ「・・・え?」









       リエルに


       優しく抱きしめられた











ツナグ「・・・リエル?」


リエル「・・・








      ・・・君を救いたい



      ・・・僕に


      ・・・そうしてくれた


      ・・・ように










リエル「・・・君が








     ・・・僕の世界を


     ・・・変えてくれた











ツナグ「・・・リエル?」


リエル「精神障害者で

    誰にも理解されなくて

    わかってくれないで

    僕の世界は真っ黒だった

    それを





      君が彩りを与えてくれた


      僕のキーボードのように



      君が僕のために


      創ってくれた歌詞と


      その歌声に救われた








ツナグ「・・・リエル」


リエル「・・・







      ・・・壊れていて


      ・・・良かった




      ・・・だって


      ・・・君に出逢えたから







ツナグ「・・・」


リエル「・・・








      ・・・ありがとう










ヴェル「・・・








        ツナグ?












ツナグ「・・・ヴェル?」


ヴェル「・・・俺もな







      世界は


      鬱々としてたんだよ?








ツナグ「・・・」


ヴェル「どんなに

    ギターで叫んでも








      誰も


      聴いちゃくれない










ツナグ「・・・」


ヴェル「お前と

    初めてセッションした

    あの日





      俺のギターは


      心から叫びをあげたんだ







ヴェル「安い挑発も 

    してくれたよな?」


ツナグ「・・・あれは」


ヴェル「俺も

    ガキだからさぁ





       ついつい


       感情が叫んだよ


       俺のギターと共に








ヴェル「お前と繋がって

    カナデに出逢って

    リエもバンドに入れてくれて

    シアンとティアとも出逢えて








       バンドをやって










ツナグ「・・・」


ヴェル「初めてギターが







       本気で叫べる


       居場所を見つけたんだ









ツナグ「・・・」


ヴェル「ありがとうな?








        ツナグ?










ツナグ「・・・ヴェル」


ティア「・・・」


ティア「ツナグ?」


ツナグ「・・・ティア?」


ティア「私は





     “最初は”


     “欠けている”は


     どうでもよかった






ティア「私も

    カナデと同じ






       シアンと


       奏でたかった


       だけですから









ティア「・・・








       ・・・でも










ティア「なんですか?

    “欠けている”

    メンバーの








       異常なほどの


       音の相性は












ティア「・・・本当









      奇跡かって


      くらいですよ?











 


ティア「そこで私は







  

      思いっきり


      ドラムを叩きたく


      なったのです










 

ティア「そして










      私の大切な人の心を


      救ってくれたのが


      ツナグの


      歌声と歌詞です












ツナグ「・・・








        ・・・僕の?










ティア「シアンを

    救ってくれて










       ありがとうございます












ツナグ「・・・ティア」


シアン「・・・」


シアン「・・・・・










        ツナグ?












シアン「俺は

    お前と出逢うまで








       この世界に


       希望なんて無いって


       信じてた









ツナグ「・・・」


シアン「本物の音を出せる

    メンバーを探し求めて

    いくつもバンドを

    彷徨って

    いつしか

    バンドを壊す

    “壊し屋”まで言われて

    でも“欠けている”は






       “壊し屋”って


       呼ばれてる俺でさえ


       受け入れてくれた










シアン「そして

    ツナグが

    “俺の立場になって”

    作ってくれた歌詞

    そして歌声で







       俺のベースの音は


       “壊し”から“支え”になれた










シアン「お前が居てくれたから

    そうなれたんだよ!!

    そして今なら言える!!






      この世界には


      希望があるってさあ!!








ツナグ「・・・シアン」


シアン「だからツナグ









        ありがとうな











ツナグ「・・・」


ネア「・・・」


ネア「・・・・・








        ・・・少年?









ツナグ「・・・ネア?」


ネア「・・・私わね






  

      少年が居なかったら


      プロをやめてた











ツナグ「・・・え?」


ネア「張り合いがなかったのよ







      誰も私の


      歌詞と歌声に


      届くバンドは居ない









ネア「CDも

   出す度に1位

   どのバンドも

   “レア・シーン”の

   実力にはるかに届かない

   私は






   

      こんな簡単な世界なら


      挑む意味はないや








ネア「そう思って

   生きてきたの

   ・・・でもね









       少年の歌詞と歌声が


       私にバンドをやる気にさせたの












ツナグ「・・・僕の?」


ネア「最初 神社で

   少年の歌声を

   聴いた時は

   優しい声だな

   くらいにしか

   思ってなかった

   でもね


   少年を

   強引に

   リアルロストで

   歌わせた3曲目」




ネア「・・・」


ネア「・・・私は







      バンドの音に乗った


      少年の歌声に痺れた









ネア「だから

   “歌う予定のなかった”

   “レア・シーン”の






     私の歌声と歌詞を


     見せつけたかった










ネア「そして

   少年がやる気になって

   プロになってくれれば







      私は張り合いが出て


      プロで歌う意味があるから








ツナグ「・・・ネア?」


ネア「・・・お願い」






      ツナグを抱きしめた








ツナグ「・・・」


ネア「・・・抜けるなんて

   ・・・言わないで?





     ・・・私を少年と


     ・・・張り合わせてよ?








ツナグ「・・・」


カナデ「・・・」


カナデ「・・・・・ツナグ?







      君の名前はツナグ


      いつだって


      みんなの心を


      繋いできた










カナデ「私だって!!






      産まれて


      7分で


      出逢った時から


      君に心を繋がれてた










ツナグ「・・・カナデ」


カナデ「君が

    歌うのをやめるなら





      ・・・私は


      ・・・奏でる意味を


      ・・・無くしてしまう









カナデ「・・・だから

    ・・・抜けるなんて

    ・・・ゆるさない




      私に


      君の歌うとなりで


      奏でさせてよ!!






カナデ「・・・そうならないと







     ・・・私の


     ・・・生きる


     ・・・理由がなくなる










ツナグ「・・・








       ・・・カナデ










シアン「よ〜く聞いたか?

    これがみんなの答えだ

    それでも






       まだ


       抜けるって


       言うのかよ!?










ツナグ「・・・」


ツナグ「・・・・・」


ツナグ「・・・・・・・






       ・・・僕は













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