90話 なぜ抵抗があるの?
世界はやり方次第で
簡単に表情を変える
じゃあ どうしたい?
文化祭 おわり 中庭
ツナグ「・・・」
カナデ「君も決めなきゃ」
ツナグ「・・・
・・・そうだな
ツナグ「・・・じゃあ」
ツナグ「・・・
夢に見ていた鼓動を感じて
高鳴る想いを信じて
さあ行こう 未来へ
僕らは明日へ行ける走れる
その先に待ってる物に
飛び立てるのさ
導きをお願い
どこまでも行こう
その先が知りたいんだ
だったら行くしかないよね?
奏でるメロディ
僕の想いを乗せて
どこまでも運んで行け
今なら言える
ここが始まりなのさ
自分以外の誰かに
ならなくてもいい
ここから始めよう
知らない世界へ
ヴェル「・・・急に
・・・なんだよ?」
リエル「・・・こんな歌詞
・・・あったっけ?」
カナデ「・・・
そう来たか~
カナデ「だったら~」
カナデ「・・・
未来は拓けたよ?
どうするの?
立ち止まっていても
何も変わらないよ?
ねえ?
やり方次第で
世界は変わる
簡単に表情を変える
じゃあ どうしたい?
行かないの?
その先の未来へ?
一緒に行こうよ?
どこまでも行こうよ?
響く歌声
君の想いを乗せて
どこまでも広がって行け
今なら言える
私も始まりだと
私は私だって
そう言えるようになろう
そうやって始まる世界が
この先にあるんだ
ヴェル「・・・ちょっと待って
・・・これって」
リエル「・・・もしかして
・・・即興?」
ツナグ「貴女のメロディ」
カナデ「君の歌声」
ツナグ&カナデ「それが存在するから」
ツナグ&カナデ「知らない世界も怖くないんだ」
ツナグ「僕は僕だって」
カナデ「私は私だって」
ツナグ&カナデ「二人なら
そう言い切れるんだ!!
さあ行こう!?
ヴェル「・・・いつ
・・・その歌詞を創った?」
ツナグ&カナデ「いま」
リエル「・・・一瞬で
・・・歌詞を創れる物なの?」
ツナグ「今の想いを言葉にしただけ」
カナデ「私も同じく~」
ヴェル
リエル「・・・
・・・同じ学校の
・・・同じ学年の
・・・同じ高校生として
ヴェル「・・・産まれたくなかった」
リエル「・・・同感だよ・・ヴェル?」
ツナグ「なんの話?」
カナデ「で
ツナグ~
歌詞で
ごまかそうと
してないよね~?
ツナグ「・・・う」
カナデ「どうするの?」
ツナグ「・・・
・・・行ってみるか
・・・ワンモア事務所へ
ヴェル「やっとか!!」
リエル「ついに
プロデビュー?」
ツナグ「シアンとティアは
はやくプロになれ?って
雰囲気だったけど
ヴェルとリエルは?」
ヴェル「なれる物なら
なりたいぜ?」
リエル「夢だったからね」
ツナグ「じゃあ
決定だな
ワンモア事務所 夕方
ワスア「そうか
ようやく決心したか
わかった
契約など条件など
その時になって
詳細は説明する
なに
君たちにとって
良い話でしかないよ?
では土曜日に」
スマホの連絡を切った
ネア「ようやく
決心しましたか
少年は」
ワスア「長かった
普通 即決で
プロになるって
言う物じゃないのか?
”ドラマのようなリアル”
カナデとシアンの知名度
こんなにも
有利な条件が揃ってるのに」
ネア「まあ
世界が変わることですからね
ネア「普通に
悩むんじゃないの~?」
ワスア「いやぁ
今年は最高だな
ワン リアル アクションに
欠けている
ワスア「あり得ないドル箱が
こんなにも」
ネア「賭けに勝ったから
言える事なんじゃないですか?
ワン リアル アクションが
失敗してたら
ワンモア事務所は倒産どころか
国中の音楽ファンを敵に回してただろうし」
ワスア「まあ
結果オーライだよ」
ネア「さらに
結果を出すために
欠けているを
メジャーに導いてくださいよ?
文化祭 打ち上げ
店を借り切って
打ち上げを始める
1年3組のクラスメイト
ユミ「イエーイ!
盛り上がってるか!?
てめええらあ!?」
”おおおおおおおおおおおお!!”
ユミ「まさかの
っていうか
確信してたけどね!!
1年3組が
出し物で
最優秀賞に選ばれるのは!!
カナデ「あれだけのこと
やったもんね~」
ツナグ「みんな
がんばったし」
・・・殺気が
・・・ツナグに向いた
ツナグ「(・・・なんだ?
・・・この悪寒?)」
ユミ「さあ!
1年3組が
最優秀賞に
選ばれたことで
1年3組のMVPを
発表して賞賛する!!
カナデ「普通に
ツナグなのかな~?」
ユミ「MVPは!!
大道具の
裏方のみんなだぜええ!!
カナデ「・・・え?」
ユミ「そりゃあ
そうでしょ?
大規模
レーザー砲拠点
リーヴァオーヴァ
天使たちのゆりかご
空星郷
敵拠点 グラッシュ
ユミ「さらに
数え上げれば
バラハ国 飛空艇部隊
アバルシア国 竜騎兵隊
ルキングード国 ペガサス隊
などなど」
大道具勢「・・・本当
・・・ブラックだった
ツナグのせいでな!?
ツナグ「僕のせい!?」
大道具勢「・・・てめえさ?
文字にして書くのは
簡単だよなあああ!?
大道具勢「それらを作り上げる
俺たちの気持ちを
考えたことあるのかああ!?」
ツナグ「・・・ご
・・・ごめん」
ユミ「・・・むしろ
・・・よくアイディア出して
・・・作り上げたわね?
・・・大道具勢
・・・普通に
・・・その道のプロに
・・・なれるんじゃないの?
カナデ「誰が
アイディアを思いついて
誰が
どう工夫して作ったんだろう?」
ユミ「・・・居るわよ?
・・・とんでもない才人が
ツナグ以上のね!!
ユミ「なので!
大道具勢と
名もなき才人!
よくやったああ!!」
ツナグ「なんで
”名もなき才人”なの?」
ユミ「名乗り出ないからよ?
アイディアを出しておいて
ツナグ?
感謝しなさい?
その
名もなき才人に!?
ユミ「その才人が居なかったら!
あんな
アホみたいなセット
作れねえってーの!!
カナデ「ところで それ
誰なんだろ~?」
とりあえず
食べて
騒いで
飲んで(ジュースを)
あり得ないほどの
盛り上がり
ユミ「ねえ?
打ち上げって
カラオケじゃなかったっけ?」
”・・・これ以上
・・・ツナグとカナデに
・・・メンタル削られたいか?”
ユミ「・・・あ
・・・二人の
・・・独壇場になるね」
”・・・またツナグに
・・・歌で無双されて”
”・・・カナデに
・・・ヴァイオリンでも
・・・奏でられたら”
”・・・俺たちの
・・・文化祭の
・・・思い出は
・・・才能を見せつけられた
・・・嫉妬狂いで
・・・終わるんだよ?
ユミ「もう
なってると思うけど
傷を深くしないためにか」
ツナグ「・・・なんか僕たちって」
カナデ「悪い事したみた~い」
打ち上げは
大盛り上がりの中
解散した
夜 22時 帰り道
カナデ「あり得ないほど
盛り上がったね~
文化祭~」
ツナグ「そうだな」
カナデ「ねえ?
本当はイヤ?
プロデビューするの?
ツナグ「・・・なんで?」
カナデ「プロになりたいのなら
ワスア社長に誘われて
迷う必要ないはずだから」
ツナグ「・・・」
カナデ「世界が
変わってしまうから?」
ツナグ「・・・
・・・どうなんだろう?
ツナグ「・・・僕にも
・・・わからないんだ
・・・プロになるのに
・・・大きな抵抗が
・・・あることに




