82話 拓けた世界
討てえ!
この世界の希望を!!
文化祭 ステージ
敵空中要塞 グラッシュ
声を上げ武器を構え
ファドとヴェリエに
襲い掛かる
クレシ親衛隊!!
ファド「・・・」
ヴェリエ「・・・」
起こそうか
奇跡を?
えぇ!
君となら!!
クレシ親衛隊
「・・・これは・・閃光!?”
「我ら・・親衛隊が・・・」
閃光のように刹那に斬りつけ
親衛隊を瞬時に撃破する!!
ファド「・・・
想いは力になる
そして
ここには
世界の みんなの
想いが集まっているんだ!!
クレシ「・・・親衛隊
・・・ぜんめつだと」
ファド「それでも
お前を倒すのは
容易ではないのだろうな
破滅のプログラム
ヴェリエ「この世界が終わる時に現れ
破滅を授けに訪れる天使」
クレシ「そう
我の目的は
この世界の神が決めた物
この世界が創生された時に
この世界を終わらせる時が
訪れたら
我を遣わし破滅させる
すべては
この世界の摂理
受け入れろ?
終焉を
クレシ「理解できない
なぜ人間は生きる?
想い?
それが何になる?
願い?
それが何になる?
わずか
100年の世界で
どんなに祈っても
無に等しい!!
ファド「・・・これが
・・・破滅のプログラム」
ヴェリエ「・・・世界の終焉に
・・・現れる天使」
クレシ「・・・
人は なぜ生きる?
どうせ死ぬのに
クレシ「天使も
なぜわずかな時の中でしか
生きられない人間を支える?」
ファド「・・・
100年が
思ったよりも
短くねえからかな
クレシ「なに!?」
ファド「人と想い合って
温かさを感じ合って
夢を願って
それを叶えて
そのために
生きる事を選んで
剣の剣先を
クレシに向けた!!
クレシ「・・・」
ファド「ぜんぶ
100年あれば
足りるんだよ!?
ファド「だから
生きる事に手を抜かない!
後悔したくねえからな!!」
ヴェリエ「そうやって
輝いて生きられる
人間だからこそ
天使は人間を
支えることを選んだ」
クレシ「・・・理解できん
どんなに欲しくて手に入れても
死と共にすべてが消えるのに」
ファド「だから
今を精一杯
生きられるんだよ?
ファド「一度しかない今を
輝いて生きたいからな!!
お前に
それができるか?
ファド「永遠を生きられるから
今を大切にしない
一秒でも
輝けた経験はあるのか?
クレシ「・・・貴様
貴様! 貴様! 貴様!
貴様! 貴様! 貴様!
貴様! 貴様! 貴様!
きさまああああああ!
ああああああああああ!!
クレシ「わずかな一瞬の輝きで
どうせ虚無に帰る
哀れな人類があああ!?」
ファド「それでも
生きる事は悪くねえさ
たとえ いつか
消える命でも
クレシ「・・・俺は
生きる事を選ぶ!!
ファド「この光の先に!!
ファドの剣が
光の帯で満たされた!!
ファド「滅びを受け入れろ!
破滅のプログラム!?
踏み込みクレシに突進!!
ファド「・・・なに?
・・・閃光を超える
・・・スピードだぞ!!」
ファドの突きの一撃を
いとも簡単に躱し
クレシ「・・・
その程度か?
この世界の希望?
クレシ「所詮
勝手に背負わされて
勝手に希望にさせられて
”戦わされた”
人間の力など
クレシ「その程度か?」
ヴェリエ「ファド!?」
クレシの剣が
ファドの首を薙ぎにいった!!
クレシ「・・・滅べ?
この世界の英雄?
ファド「(・・・やられる)」
諦めないでええええええ!
ヴェリエ「諦めないで!
君は!!
どんな時も
世界を救ってきたあ!!
ファド「・・・
・・・ヴェリエ
クレシ「滅べええ!
この世界の希望!!」
ファド「・・・
・・・俺は
クレシ「なに!?」
首を薙ぎに来た刀を
瞬時の速さで振り落とし
返す刀で
クレシを斬った!!
クレシ「・・・ぐ・・ぁ」
ファド「すまないな
・・・俺は
生きなきゃ
いけないみたいだ
ヴェリエ「ファド!?」
ファド「・・・
おわったよヴェリエ?
帰ろう みんなの元へ
ヴェリエ「うん!」
そのとき!
グラッシュが
真っ二つに割れ
足元が崩れた!!
ヴェリエ「ファドおおおおお!!」
・・・ここは・・どこだ?
ファド「グラッシュ内部の
・・・どこかなのだろうが」
ファド「・・・
・・・このままだと
・・・グラッシュ内部で
・・・生き埋めになるな
ファド「・・・あちこちで
・・・爆発が起きている」
敵空中要塞 グラッシュ
リーヴァオーバの
レーザー砲と
クレシを失ったことで
制御できなくなった
グラッシュが
今にも崩壊しようとしていた
ファド「・・・
・・・こんな物か
ファド「・・・背負わされて
・・・戦わされて
・・・その末路が
・・・これか
ファド「・・・これでもう
・・・背負わずに済むけど」
回想 10年前 浜辺
ヴェリエ「ファドは
どう生きたい?」
ファド「わからないよ
願っても
思い通りにいかないのが
人生だ」
ヴェリエ「現実的ね?」
ファド「なら
希望なんて
持たない方が幸せだ」
ヴェリエ「僕は一つだけ
希望を言ってもいいかな?」
ファド「なにを?」
ヴェリエ「・・・
君と共に
生きる事を
ヴェリエ「最期の
そのときまで」
ファド「なんで俺と?」
ヴェリエ「さあ
笑顔でヴェリエは
ヴェリエ「なんでだろうね♪」
回想 終了
ファド「・・・」
ファド「・・・約束か
・・・守れなかったな
ファド「・・・つぎ爆発が起きたら
・・・そのときは
地面が崩れ
空に投げ出された!!
ファド「・・・まあ
悪くない人生だった
ヴェリエと出逢えたのだから
ファド「・・・悪くないか」
何 勝手に
満足してるのよ!?
ファド「・・・ヴェリエ?」
天使の翼を広げ
ファドの元へ羽ばたき
空中でファドを抱きしめた
ヴェリエ「・・・よかった
・・・生きてる」
愛おしく
ファドの顔を覗き込む
回想
ファド「なんで僕と?」
回想 終了
ヴェリエ「・・・なんで
・・・ですって?
君と一緒に
生きたいからに
決まってるじゃない!!
ヴェリエ「・・・逃がさないからね?」
空でファドを抱きしめて
ヴェリエ「・・・ずっと一緒に
・・・居てもらうから
ありがとう
僕をくれた英雄
ファド「・・・」
そのまま二人は
空で抱きしめ合い
口づけをした
観客席
”・・・・・・”
幕が下りる
”・・・ねえ?
・・・この物語考えたの
・・・本当に高校生?”
”・・・プロじゃ
・・・なくて?”
”・・・ちょっと待って
・・・こんなのさ
こんな才能と
同じ学校で
出逢いたくないんだけど!!
”嫉妬しか
できないじゃん!!”
そして
幕が開いた
”・・・え?”
中央に
ヴァイオリンを構えた
カナデと
マイクを構えた
ツナグ
そして後ろに
1年3組の
みんなが並ぶ
”・・・何が
・・・はじまるの?”
ヴァイオリンを
奏でるカナデ
ツナグと目配せして
カナデの奏でに乘って
歌を唄い始める
ツナグ「・・・
蒼い空の果てで抱きしめ合えば
きっと 辿り着けるだろう
永遠の明日へ
きっと俺たちは
出逢うだろう
永遠の明日に
俺たちが出逢う空
きらめていて飛び立つ
俺たちの想い
大切に育てているよ
二人 永遠を描く
運命と出逢いと
そして俺たちが
蒼い空の果てで抱きしめ合えば
きっと感じ合えるだろう 愛の心
二人
想いを重ねて溶け合えば
きっと感じ合えるだろう
お互いの想いを
また 一つ 思い出した
俺たちの軌跡
出逢った時のことを
お互いに
壊れてて何もなくて
どっちも欠けていたね?
二人 傷を舐め合う
痛みも怖さも
そして 想いたちも
出逢うために
俺たちは導かれ
お互いに
立って居られるように
支え合った
寂しい事も悲しい事も
抱きしめ合えば
きっと感じ合えるだろう
「愛おしい」って心を
合唱「君がくれた想いが
ずっと心にある」
蒼い空の果てで抱きしめ合えば
きっと感じ合えるだろう 愛の心
二人
想いを重ねて
溶け合うの感じ合うの
逢いに行こう?
永遠の明日へ
観客席
”・・・・・”
ティア「ツナグとカナデと
同じ学校の高校生に
ならなくて良かった」
ヴェル「・・・同じ学校の
・・・同じ高校生に
・・・なっちまったけどな」
リエル「・・・あんなの
・・・同じ高校生として
・・・産まれたくないよ」
シアン「才能に嫉妬して
狂いそうになりそうだな~」
ネア「・・・
・・・君?
・・・なんなの?
・・・少年??
観客 全員が立ち上がり
鳴りやまない拍手が
体育館に響き渡った




