81話 嫉妬
1年生 2年生 3年生
様々な見世物が体育館で始まる
観客は お祭り騒ぎ
見て聴いて楽しんで
とても にぎわっていた
つぎは いよいよ
ツナグたちのクラスの出番
体育館
”・・・なにが
・・・はじまるんだ?”
全校生徒で噂になっている
ツナグたちのクラスの
準備期間のブラックぶりを
それだけのことをしたんだから
すごい物になるんじゃないのか?と
期待値が爆上がり中
舞台裏
ツナグ「・・・いよいよ
・・・つぎだ」
カナデ「緊張するね~♪」
ユミ「・・・してないでしょ?
・・・カナデは?
10万人の
オーディエンスの前で
奏でたカナデには
おままごとなんでしょうから!!
ツナグ「・・・元々カナデは
・・・強心臓だしなぁ」
カナデ「それほどでも~♪」
ユミ「・・・誉めてるけど
・・・誉めたくなくなった」
さあ
1年3組の出番です
演劇
「僕らの欲しかった未来」
空に浮かぶ天使たちの
ゆりかご 空星郷
そこを住処にして
暮らしてる天使たち
空星郷
二人の男女が
密会をする
ヴェリエ「これまでにない
規模の戦いになります
・・・犠牲者も
・・・今までにないくらい」
ファド「・・・」
ヴェリエ「君は僕に選ばれた英雄
英雄の加護を受けたからには
君しか世界を救えない
運命を受け入れる覚悟はある?
観客席
ネア「(あれあれ?
けっこう本格的?)」
ティア「(最近の高校生は
レベルが高いですね)」
シアン「(まあ
言葉の才能のある
ツナグが創ったんだもんな)」
ヴェル「(こういうやつが
同じ高校に居ると
さすがに嫉妬しかねえわ)」
ステージ
緊急事態です!
パラハ国がクレシ軍の
襲撃にあいました!!
パラハ国
国王
ガスハ
ガスハ「・・・く」
クレシ「降伏勧告を
素直に受け入れれば
民も無駄死にさせずに
済んだのになぁ
無能な臆病者の方が
民は助かったのになぁ?
ガスハ「何を目的で
こんなことを!?」
クレシ「決まってるだろ?
この星を
我らの住処にするためだよ?
ガスハに
止めの一撃を!!
クレシ「なに!?」
ファド 銃撃隊が
銃を連射しながら
クレシに迫る!!
ヴェリエ「ガスハ王!
ご無事ですか!?」
クレシ軍 将軍 ヴィア
ヴィア「目的は達成されました
無用な被害を出す必要はないかと」
クレシ「そうだな
グラッシュへ退くぞ」
ファド「・・・鮮やかな
・・・退却だな」
ガスハ「勇敢に立ち向かったばかりに
・・・民たちに被害が」
ファド「悔いるなら
もう一度
民たちが立ち上がるために
生きればどうだ?
ガスハ「・・・」
ファド「そうしないと
この国は本当の意味で滅ぶ」
英雄殿!?
アバルシア国と
ルキングード国も
クレシ軍の大軍が!!
ファド「ヴェリエ?
軍を二つに分けて
救援に向かうぞ?」
無用な被害を出したくないクレシ軍は
あっさり退いたが
空星郷
やはり
敵本拠地の
グラッシュへの
奇襲ですか?
作戦室
天使長 ミトラ
ミトラ「クレシ軍は7軍に分けて
同時侵攻作戦を開始している」
ヴェリエ「それを
守るのではなく
攻撃のチャンスにするのですね?」
ミトラ「敵本拠地が手薄
さらには
クレシ軍 ヴィアからの
情報提供で
グラッシュへの
最短ルートを確保できた」
ファド「突撃するなら
今だと?」
ミトラ「あくまでも奇襲
大軍を動かせない
決死の覚悟になるが?
ファド「やらせてください
それで人々を救えるのなら」
敵本拠地 空中要塞 グラッシュ
すでに
ファドとヴェリエは
敵本拠地 ど真ん中で
クレシ軍の大軍に
囲まれていた
ヴィア「まんまと
偽情報にだまされるとは」
ファド「我らに
投降したのでは?」
ヴィア「ぜんぶ偽りよ
英雄を釣るためのな」
じわじわと
包囲してくるクレシ軍
お互いに背を守り合い
武器を構える
ファドとヴェリエ
ファド「・・・まいったな」
ヴェリエ「・・・ファド?
告白させてくれない?
君を英雄にした理由を
ファド「え?」
ヴェリエ「最期かもしれないから」
その理由を告げた
ファド「・・・それじゃあ」
ヴェリエ「君は
世界を救う
英雄の素質はなかった」
ファド「じゃあ なんで!?」
ヴェリエ「・・・君を
・・・僕の傍に
・・・居て欲しかった
ヴェリエ「英雄にすれば
それが可能だから」
ファド「・・・おい?」
ヴェリエ「大罪なのは
わかってる
この状況は
その罰なんだろうね
・・・でも」
つきあうよ?
ヴェリエ「・・・ファド?」
ファド「最期の
その時までな」
ヴェリエ「・・・ありがとう」
クレシ「さあ!
英雄どもを
屠ってしまえ!?」
クレシさま!
グラッシュを
緊急回避を!!
クレシ「なに!?」
レーザー砲が
グラッシュに直撃した!!
レーザー砲 拠点
リーヴァオーバ
ミトラ「すまない
ファド ヴェリエ
クレシ軍を
君たちに集中させたかった
おかげで感づかれずに
リーヴァオーバを
発射できた」
空中要塞 グラッシュ
被害甚大!
グラッシュが傾いています!
ヴィア「・・・英雄たちは
・・・囮だと」
英雄たちを屠れ!!
ヴィア「クレシさま!?」
クレシ「グラッシュは失おうとも
英雄が失われれば
この星は掌握できる!!
屠れ!
この二人の英雄を!!
ファド「最期の
そのときみたいだな」
ヴェリエ「・・・でも
・・・君と出逢えて
・・・良かった
ヴェリエ「共に死ねるのも」
ファド「まあ
本当は生きたいけどな
英雄じゃねえし!!
ファド「クレシ軍に
大ダメージを与えるのには
成功したな」
ヴェリエ「行こうか?
来世で
また逢おう?
ヴィア「・・・なんだ
・・・後続の
・・・あの光は
パラハ国 飛空艇部隊
ガスハ「絶望して前に進めなかった
だが お前は俺に希望を見せ
俺たちを導いてくれた」
アバルシア軍 竜騎兵隊
ラド「どんな時でも希望はあるのだろ?
それを教えてくれたのはファドだ
ゆるさないぜ? 死を選ぶなんてな」
ルキングード軍 ペガサス隊
アード「下を向いてたらダメなんだろ?
そこには希望はない
それを教えてくれたのはファドだ
だったら
前を向くしかねえよな?」
リーヴァオーバ拠点
”ミトラさま!?
各国の軍が!!”
ミトラ「ファド?
あきらめることを
あきらめろ?
君たちが植え付けた希望だ
ガスハ
ラド
アード「まだ
終わりにはさせない!!」
空中要塞 グラッシュ
ヴェリエ「目に焼き付けてファド?
君が救った人々が
僕たちを助けに来てくれた
”・・・なんだ
・・・あの大軍は”
”・・・グラッシュは
・・・崩壊しかけてるし”
ヴィア「おい!
お前ら!?」
ファドとヴェリエを
包囲してたクレシ軍は
我先にと脱出を始めた!!
ファド「・・・これは」
僕は
何を考えていたのだろうね
ファド「ヴェリエ?」
ヴェリエ「これだけの想いたちが
僕たちを助けてくれる
君を英雄に選んだのは
間違いではなかった
ヴェリエ「僕の傍に居て欲しいから
そんな独りよがりの僕の想いで
君を英雄に選んだけど
君は
紛れもなく
英雄よ?
ヴェリエ「希望があるなら
戦えるよね?」
ファド「そうだな」
ファド ヴェリエ
どちらも剣を抜き
クレシに構える!!
クレシ「我に勝てるとでも?
100を越える星を
死滅させてきた
圧倒的な力の超人類に?」
ヴェリエ「不利は変わらない
でも希望がある
想いがある
そして
僕たちは
想いを力にできる
魔法を知っている!!
クレシ「なに!?」
ヴェリエ「ファド!?」
ファド「あぁ!!」
ワンオール!!
クレシ「その力は!?」
ファド「想いが強ければ強いほど
この魔法は力をくれる
そして ここには
世界の みんなの
想いがある!!」
ヴェリエ「共に切り開こう!
未来を!!」
ファド「言われなくてもな!!」
クレシ「・・・そんな力
・・・見た事がない」
ヴィア!
貴様ら親衛隊の出番だ!!
殲滅しろ!?
クレシ「この希望を潰せば
この星は我に屈服する!!」
全周囲から遅いかかる
クレシ軍
クレシ親衛隊!!
ヴェリエ「行けそう?」
ファド「・・・こんなにも
・・・溢れる想いを
・・・俺は知らない」
ファド「・・・」
ヴェリエ「ファド?」
ファド「・・・さあ
みんなの想いに
応えようか?
観客席
リエル「・・・これが
・・・ツナグ脚本?」
ネア「・・・
・・・少年?
・・・ズルい
ヴェル「ネア?」
ネア「・・・私は
・・・歌詞と歌声はあるけど
・・・少年?
・・・君は
・・・もっと
・・・持ってるのね?




