第25話(2)
ケイトたち7人はゆっくり歩きながらヌエの元へ行く。
ケイトは一応ロバスに確認の声をあげるけど
「あのー、急がなくていいんですか?」
「はい、急ぐ理由はありませんから。」
即答のロバスであった。
更には
「ヌエも久々の戦闘で身体が鈍っているでしょうし、
準備運動する時間は与えてあげませんと。」
随分と余裕綽々な台詞も追加されてきた。
本当に大丈夫なのかしら?
ケイトはハクの推察をロバスから聞き、
納得したからこそ気になっていた。
武器商人エギルという存在も気になるけど、
それに協力する者だって相当な手練れのはず……
そう思いながら歩いていると、
ザン!
と何か大きなものを一刀両断した様な音が響いた。
それでもロバスたちは全く動じていない。
忍者って皆こんなに沈着冷静なのかしら。
ホームが見えてくると、悪魔の死体も見えてきた。
レッサーデーモンが2体、
グレーターデーモンが3体、
全て綺麗に首を斬り落としている。
これなら素材として高く売れそうだわ。
そしてヌエの元に辿り着くと、
返り血を一滴も浴びていないヌエが
4体目のグレーターデーモンの
首を斬り落としたばかりの場面であった。
「なんだ、もう来たのか。」
「これでもゆっくり歩いてきたんですけどね。
準備運動は済みましたか?」
「あー、ちと物足りねぇが、まぁ十分だぜ。」
奥に女性の影が見えているのだが、
ロバスはその存在をまるで無視して
ヌエと話していた。
そして、
ケイトに対して突拍子もない事を突如言う。
「ケイトさん、
では我々はここで引き下がりますので、
あの女性のお相手はお任せいたします。」
はいぃい!?
まさかの突然の丸投げ!?
……って、あぁ、そういう事なのね。
突然そう言われて一瞬言葉を失ったが、
奥にいる女性を見て瞬時に納得した。
たぶんヌエって女性も、
あの女の事まともに相手してなかったでしょうね。
「分かりました。
一応、お気を付けて。」
「では、失礼いたします。
あの女性の相手をして頂く対価は、
ここに転がっている
悪魔の死体全てでいかがでしょう?」
ケイトの頭の中で、瞬時にソロバンが弾かれた。
「では、ご遠慮なく頂いていきます。」
満面の笑みになりそうなのを堪えながら
クールな表情で受け応える。
嬉しい臨時収入だわ。
ロバスたちが去った後、
ケイトたち4人は奥にいる女性の姿が
見えるところまで近付いた。
「今度はあなたたちがお相手?
それにしてもさっきの戦闘狂はなんだったの?」
女性の声にケイトが応える。
「文字通りの戦闘狂だったんでしょ。
あたしはケイト。
名前くらいは教えてもらえないかしら?」
「あら、さっきの金髪と違って礼儀正しいのね。
私は……」
女性は名乗ろうとしたが、
目の前に現れた存在に驚愕した。
そんな馬鹿な!?
何故、この娘がいるの!!?
「リシェ!?
なんでここに!??」
驚愕した女性の目線の先には、
人形娘ドールの姿があった。




