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Splendours Season1  作者: Saki Tachimazaki
2nd Act - プリンス・オブ・アルファライン -
14/18

Scene Delta-4【Splendours Season1】

「Ladies and Gentlemen, please stand up. Their Royal Highness the Prince Blake and Owen are come(ご来場の皆様、お立ちください。ブレイク王子、オーウェン王子両殿下がお越しになりました)」

 その声とともに扉が開いたが、リューク国王の付近にいる者たちは座ったまま。中には足を組んで酒を煽っている者までいる。だがブレイクの姿を見た途端、面白いぐらいに驚いていた。なにせ彼の耳で踊るのは特性の魔法石。十歳の子供が作り出せるものではないからだ。

 当然、このパーティーの中でブレイクが嫌味を言われることはなかった。


 一方で、主催者は気に食わなそうだった。

「メナク=タクト伯爵、これはどういうことだ?」

 彼は答えることができず、口籠もっていた。

「わからぬか。愚息はどうやら天に背を向けるつもりらしい」

 そう言いながら、手に持っていたワイングラスの中身を伯爵へ、彼の頭上から注いだ。

「あのピアスはオーウェンが作ったようだが、ガキがそう易々と作れる代物じゃない。まして小細工までするとは、なんとも嘆かわしい」

 伯爵はすぐにその場へ膝を突き、リューク国王へ頭を垂れた。

「奴が教え込んだのだろう。魔力の誇示か? なにせ、不愉快なことに変わりはない」

 近くの従者を呼び、リューク国王は新たなワインを持ってくるよう命令した。そしてそこから切り返すように伯爵へ目を向けた。

「メナク=タクト伯爵、どうやら近衛師団の隊長はまだ遠いみたいだな」

 戻れと言われ、伯爵はとぼとぼと帰るほかなかった。

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