第四章「光の廟」(1/3)
「光の前に立つ者は、光が何を照らすかを恐れてはならない。なぜなら光は、隠れているものを隠れたままにはしないからである」
——『光の書』第七章、第三節
儀式用の正装は、通常の訓練服より三倍重かった。
白いシャツの上に深青の上着、金の縁取りがある。候補生用の略式だから本物の騎士の礼装よりは簡素だが、それでも俺には馴染まない種類の重さがあった。布の重さではなく、この服が持っている意味の重さだ。この服を着ることが何かを宣言している。俺がその宣言に値するかどうかを、まだ判断できないでいた。
部屋の中では四人が同時に着替えていた。
エヴァンは手慣れた様子だった。おそらく祭礼の類いに慣れている家の出身で、こういう服の着方を知っていた。トールは逆に、ボタンの順序に少し手間取っていた。農村出身だと聞いていたから、これが初めての正装かもしれなかった。
デインは完璧だった。
鏡の前で姿勢を確認して、上着の裾を左右対称に整えて、金の縁取りを指先でなぞった。どこも間違っていなかった。生まれたときからこういう服を着てきた人間の着方をしていた。デインが鏡を見るのをやめたとき、俺は視線を外した。見ていることを悟られたくなかった——悟られたところで何も変わらないが、それが俺の癖だった。
「ヴォルン、上着の左肩が下がってる」とデインが言った。
振り返ると、彼は俺ではなく自分の上着の袖口を見ていた。言いながら鏡を確認していた。助言なのか観察なのか、判断がつかなかった。
「ありがとう」と俺は言って、肩を直した。
デインは何も言わなかった。
廊下に出ると、ラーシュがいた。
彼の正装は似合っていた。似合うというより、体に合っていた。ラーシュという人間が着ているから正装になっている、という感じがした。服が人を作るのか人が服を着こなすのかという問いに、ラーシュは後者で答えを出していた。
「いいじゃないか」と彼は俺を見て言った。
「重い」
「慣れる」
「慣れたくない種類の重さかもしれない」
ラーシュは少し笑った。「儀式は嫌いか」
俺は考えた。「嫌いではない。ただ、何のための儀式かを理解していないと落ち着かない」
「光の廟への参拝だろう。毎年この時期にやると言っていた」
「それは何をするための儀式か、じゃなくて、何を意味するための儀式か、という話をしている」
ラーシュはしばらく俺を見た。「難しく考えすぎじゃないか」と言った。責めている声ではなかった。ただ確認している声だった。
「そうかもしれない」と俺は言った。
そうではないかもしれない、とも思ったが、言わなかった。
廊下の先から、ブレンの声が聞こえた。「おいラーシュ、正装だとそれっぽく見えるな!」廊下の反響を使って大きく届く声だった。ラーシュが笑った。その笑い方が、廊下の石の壁に反響して広がった。
俺はその笑い声を聞きながら、自分の左肩に触れた。デインに指摘された場所。もう直っている。ただ、触れた。なぜ触れたのかを、うまく説明できなかった。
全候補生が食堂に集まって、そこから列を作って廟へ向かう形式だった。
食堂に入ったとき、すでに三十人ほどがいた。正装の候補生が一か所に集まると、普段の食堂とはまったく違う空気になった。音量が下がっていた。話している声はあるが、訓練後の食堂の騒がしさとは違う。儀式の前の、何かを準備している人間の声だった。
セリアがいた。
部屋の端に立っていた。他の候補生とは少し離れた場所に。正装の彼女は、通常の外交見習いの服と違う種類の整え方をしていた。髪が丁寧に束ねられていて、上着の縁取りが光の下で金色に見えた。何も変わっていない。ただ、この正装という文脈の中で、彼女の「光の側にいる人間」という性質が、初めて視覚的に分かる形で俺の前にあった。
セリアが俺を見た。一秒。今日の目は戦術学の目でも図書室の目でもなかった。ただ見た、という目だった。俺も同じように見た。どちらも何も言わなかった。
それだけだった。
ただ、その一秒の間に、何かが確認された気がしたがそれが何か俺はまだ言葉にできなかった。
行進が始まる前に、ドゥン・ケランが全候補生の前に立った。
「今日は光の廟での定期奉告儀式に参加する」と彼は言った。穏やかな声だった。いつもの授業と同じ声。「候補生として最初のものだ。儀式の意味については、儀式の中で理解できる部分と、後で分かる部分がある。今日は、あるものを見る日だと思えばいい」
あるものを見る日。
その言い方が少し気になった。何を見るのかを言わなかった。見れば分かる、という言い方でもなかった。あるものを見る、という言い方だった。見た後で何が分かるかを、ケランは言わなかった。
俺は手帳を持っていなかった——正装に手帳を入れるポケットはない——ので、記憶した。ケランの言い方。「あるものを見る日」。後で書く。
列が動き始めた。
廊下を歩いて、中庭を横切って、廟へ向かう。五十八人の正装の候補生が、石の廊下を歩く音が、低い波のように前後に広がった。
俺は列の中ほどにいた。前にラーシュがいた。後ろに誰がいるかは確認しなかった。ただ歩いた。
廟の扉が、列の先に見えてきた。
白い光が、扉の隙間から漏れていた。
扉を越えた瞬間、世界が変わった。
比喩ではなかった。物理的に変わった。
光だった。ただの光ではない。聖術の光は、普通の光と同じ方向から来ない。壁から来る。床から来る。天井から来る。石の一つひとつが光を内側に含んでいて、それが外側へ滲み出している——そんな光の在り方だった。方向がなかった。影もなかった。
影がない、ということがどういうことか、俺はその瞬間まで正確には理解していなかった。
影がないとは、自分の輪郭がなくなる、ということだった。
光が全方向から来るとき、物体は影を落とさない。落とす先がない。俺の体は光の中に存在していたが、俺の体が光に対して何かをしているという感覚がなかった。吸収されていた。取り込まれていた。光の一部になることを要求されていた。
美しかった。
それは認める。廟の内部は、これまで俺が見た中で最も美しい空間だった。天井は高く、壁には細かな彫刻が施されていて、祭壇の前には花が——実際の花ではなく、聖術で作られた光の花が——静かに浮かんでいた。音楽のようなものが空気の中にあった。音楽というより、音楽が存在するための条件が整っているような、静けさの質だった。
美しかった。そして。
居心地が悪かった。
悪い、という言葉では足りなかった。自分の体が、この空間の中で何か間違ったことをしている感触があった。光に対して、俺の体は正しく反応していなかった。周りの候補生たちを見ると——ラーシュ、トール、ブレン、マレン、ナイ——彼らは光の中に自然に立っていた。光を受け取っていた。光に呼応していた。
俺は光を受け取っていなかった。
受け取れなかった、ではない。受け取ることを、何か俺の内側にあるものが拒んでいた。
廟の内部は想像より広かった。
中央に広い通路があり、両側に石造りの柱が並んでいた。柱の間に候補生が立った。一人ひとりが柱と柱の間の一区画に収まる形で、五十八人が廟の中に配置された。
前方の祭壇には、三人の神官が立っていた。白い衣。顔は見えなかった——光が彼らを完全に照らしているのに、顔の輪郭が光に溶けていて、個人として識別するのが難しかった。光の廟の神官は、廟の中では個人ではなくなる、と聞いたことがあった気がした。どこで聞いたかは覚えていなかった。
神官の一人が、声を出した。
声が廟の中を満たした。一つの声が、壁に反響して、幾重にも重なって、どこから来ているのかが分からなくなった。言葉は分かった——光の書の一節だった。子供の頃から耳にしてきた言葉だった——ただ、この空間の中でその言葉は、それまで耳にしてきたものとは別の質を持っていた。




