第二章「基礎と序列」(3/3)
「問題があって、それに対して個別に解決策がある、という構造で考える。その方が速く進める」
ブレンはラーシュを見た。ラーシュは少し笑って首を振った。「こいつはこういう人間だ」と彼は言った。俺のことを言っていた。
それが悪い意味で言われていないことは分かった。ただ、「こういう人間」というのが具体的に何を指しているかは、俺には正確には分からなかった。
寮に戻る前に、魔法適性の測定があった。
シャーン・ルヴィの最初の授業だった。水晶の板、手を当てる、色と強さで適性を見る。説明はそれだけだった。
ラーシュが明るい青を出した。ブレンが白に近い青を出して、教室がざわめいた。デインが深い緑を出した。満足した顔をしていた。
俺の番が来た。
手を当てた。一拍、間があった。二拍。他の候補生より遅かった。灰色が出た。
シャーンは記録帳に何かを書いた。「次」とだけ言った。
教室が少し静かになった。俺は列に戻った。隣にいた候補生が、俺の方を少し見て、前を向いた。
灰色が何を意味するかを考えた。答えが出なかった。青でも緑でも赤でもない。分類されなかった。
授業の後、シャーンに聞こうとした。彼女はすでに教室を出ていた。
廊下でラーシュが「どうだった」と聞いた。「灰色が出た」と俺は言った。
「灰色って何だ」
「分からない。シャーン先生に聞こうとしたが、もういなかった」
ラーシュはしばらく黙った。「大丈夫か」
「大丈夫というのが何を指すか、今は判断できない」と俺は言った。「情報が足りない」
「……そういう言い方をするんだな」とラーシュは言った。困ったような、でも笑いたいような、その中間の顔をしていた。「普通は不安だとか心配だとか言うと思うけど」
「不安かどうかは、何が起きるかが分かってから決まる。今は情報が足りないから判断保留だ」
ラーシュは少し笑った。「分かった。じゃあ情報が揃ったら教えてくれ」
「揃ったら」と俺は言った。
揃う日が来るかどうかを、この時点では分からなかった。ただ、揃えようとすることは決めていた。
最初の週が終わった夜、俺は父さんの本を引き出しに入れた。
机の上に置いておくのをやめた、ということだ。理由を考えた。机の上に置いておくと、夜に見える。見えると、開こうかどうかを考える。考えると、考え続けてしまう。考え続けると、眠れなくなる。だから引き出しに入れた。引き出しに入れれば見えない。見えなければ考えない。
論理として正しかった。
機能しなかった。
引き出しの中に何があるかを知っている。知っているから、見えなくても考える。本が引き出しの中にある、という事実が、机の上に置いてあるときと同じように俺の頭の中にあった。場所が変わっただけで、存在は変わっていなかった。
これは当然のことで、俺は論理として正しいことが機能しないことがあると知っていた。知っていたのに試みた。試みて機能しなかった。そういうことが人間にはある。
父さんについて考えることは、ここに来てから増えていた。
ヴォルン村にいたとき、父さんのことを考えると、主に村での父さんのことを考えた。薪を割る父さん。本を読む父さん。村の古老と話し込む父さん。窓の鍵を確認する父さん。それが俺の知っている父さんだった。
王都に来てから、別の父さんのことを考えるようになった。
エルスタから来た父さん、だった。
エルスタ連邦。学術国家。王都から北に山岳ルートで一週間。候補生棟の図書室にエルスタについての資料があったから読んだ。霧が深い山岳地帯。魔法理論の体系を大陸で最初に構築した国。古代から研究の自由を重んじる伝統がある。ただし——教会の圧力に対して、過去に妥協した歴史がある。
その妥協がいつ、どういう形で起きたかを、図書室の資料は詳しく書いていなかった。
父さんはエルスタの研究者だった。エルスタから来た。なぜ来たかを俺は知らない。何から逃げていたのかを、あるいは何を追っていたのかを、俺は知らない。村では誰もそれを知らなかった、か、知っていても話さなかった。
本の中に答えがある、と思っていた。
本を開けば、父さんがなぜエルスタを離れたかが分かるかもしれない。父さんが何を研究していたかが分かるかもしれない。最初のページの一文——影は悪ではない。ただ、誰も引き受けたがらないものを引き受けているだけだ——がどういう文脈で書かれたのかが分かるかもしれない。
引き出しの中の本が、夜中にそこにあった。
消灯後、俺は天井を見ていた。
エヴァンが寝ていた。トールが寝ていた。デインはろうそくを早めに消した。今週のデインは、夜にあまり長く起きていなかった。訓練の疲れか、それとも別の理由があるか、俺には分からなかった。
今日の出来事を整理した。
クラウスに名指しされた。終わり方が雑だと言われた。踏み込みは速いとも言われた。二つを分けて処理する必要がある。踏み込みは続ける。終わり方を変える必要がある。終わり方を変えるには、終わった後に何があるかを考える必要がある。
お前は倒すところで頭が止まる。その先を考えろ。
倒した後。終わらせた後。何が残るか、何をすべきか。
この言葉が、剣術の話として俺の頭に入ってこなかった。剣術の話だということは分かっていた。それでも、別の何かとして頭に残った。倒した後。終わらせた後。終わらせることの先に何があるか。
父さんの本の最初の一文が、またそこに来た。
影は悪ではない。ただ、誰も引き受けたがらないものを引き受けているだけだ。
終わらせることを引き受ける。誰も引き受けたがらないことを引き受ける。それが影だ、と父さんは書いた。九歳のときに読んで意味が分からなかった。今は、半分だけ分かる気がした。半分だけ。残り半分は、まだ届いていない場所にあった。
引き出しを開けた。
本を取り出した。暗がりの中で、革の表紙を指先でなぞった。開かなかった。開くつもりがあったかどうか、今でも分からない。取り出しただけだった。手の中に持った。それだけだった。
父さんが最後にこの本を手に取ったのはいつだったか、を考えた。死ぬ前日だったかもしれない。一週間前だったかもしれない。分からなかった。父さんは本を読む人間だったが、この本だけは他の本と違う場所に置いていた。本棚ではなく、机の引き出しの中に。鍵のかかる引き出しの中に。
鍵は父さんが死んだ後で見つけた。引き出しを開けたとき、本だけがあった。他には何もなかった。本だけのための引き出しだった。
なぜこの本だけを隠していたのか。
隠していた、という表現が正しいかどうかは分からなかった。鍵をかけて保管していた、というだけかもしれない。ただ、他の本は本棚にあった。この本だけが鍵のかかる引き出しにあった。それは区別だった。この本は他の本と違う、という判断があった。
俺が九歳のときに開いたのは、父さんがいない日に引き出しを開けたからだった。鍵は——今思えば、鍵が壊れていたか、その日に限って鍵を忘れていたかだった。父さんは後で気づいたかもしれない。気づいて、何も言わなかった。
なぜ何も言わなかったのか。
本を引き出しに戻した。
眠ろうとした。眠れなかった。眠れなかったが、それは今週ずっとそうだった。訓練の疲れがあっても目が覚める夜が続いていた。体が疲れているのに頭が動き続ける。辺境にいたときはそういうことがなかった。村では考えることの種類が違った。ここでは毎日、考えるべきことが新しく来た。処理が追いつかないまま夜になった。
それだけのことかもしれない、と思った。
それだけではないかもしれない、とも思った。
夜中に、廊下に出た。
眠れないまま横になっているより、動いた方がいいと判断した。廊下は暗かった。端にろうそくが一本あって、その光が届く範囲だけが見えた。石の冷たさが素足に来た。
窓の前まで歩いた。
上層の光がまだあった。夜中でも変わらない白い光。それがそこにあった。
俺はその光を見ながら、エルスタのことを考えた。父さんが来た場所。霧の深い山岳地帯。研究の自由を重んじる国。ただし教会の圧力に妥協した歴史がある。その妥協の中で、父さんは何かを研究していた。その研究の一部が、鍵のかかる引き出しの本の中にある。
上層の光は変わらなかった。
何が起きても変わらない光だった。それは強さかもしれなかった。それは頑固さかもしれなかった。変わらないものが美しく見えることと、変わらないことが正しいこととは、別のことだった。
父さんは変わらない光の側にいなかった。
だから逃げた、のかもしれなかった。
確認する方法がなかった。本を開けば分かるかもしれなかった。まだ開けなかった。
廊下が寒くなってきた。部屋に戻った。ベッドに横になった。今度は少し眠れた。
夢は見なかった。あるいは見たが覚えていなかった。どちらでも同じだった。




