リュウ(2)
リュウ:このお花たち、綺麗でございましょう?
スズ:(М)優しく掬い上げた花びらを、俺の前でぐしゃぐしゃに握りつぶして、バラバラと、俺の顔に掛ける。俺は、虚ろな瞳で見ることしかできない。
リュウ:インパチェンスという花でございまして、花言葉は、『目移りしないで』。ここは、リンリンとわたくしだけの秘密の園。
リュウ:リンリンのためだけに、作ったのでございますよ……これで、あなたはわたくしのもの(耳元で囁くように)
スズ:(М)ここに来て、一番気持ちが悪くて吐きそうになった。
ショウ:この後だけは、リュウのお人形さんにしてあげるけど、これからは、分担してよぉ?
タキ:りゅー。俺っち、約束は守ったんだからね。身体は残すって
スズ:ショウ、タキ……いつの間に
リュウ:仕方ありませんね。ちゃんと三分割して、この御方を愛でて差し上げましょう。うふふ
スズ:お、おねがいだ。出してくれ、俺のこと……ここで、あったことは、誰にも、言わないし、お前らのことを、今後一切、調べないから
スズ:約束する、から……だ、から(泣いてもいいです)
スズ:(М)殺されてもいい。でも、こいつの、こいつらものになるのだけは、生理的に無理なんだ。
リュウ:出す?わたくしとの愛の結晶を、生み出してくださいますの?光栄でございます
ショウ:ずーるーいーー!ボク、欲しいものまだまだあるから。また、ちょうだいね?くふふ
タキ:ふふふ、欲張りだなぁ2人とも。でも、最初に惚れたのは俺っちなの、忘れんなよ
スズ:(М)こいつら、目が全く笑ってないな。
リュウ:狂おしいほど愛おしい……リンリンは、わたくしのお人形さんで、ごさいます。うふふ
スズ:違う……お、れは(意識が遠のいていく)
リュウ:あら、もう眠って、しまいますの?本当に、手のかかるお人ですこと。次は、ご飯にいたしましょう……おやすみなさいませ
スズ:おま、え……ら、狂って、る……
リュウ:狂わせたのは、あなたで、ございますよ。伊音スズさん
スズ:この……やろ……お
ショウ:これから、いっぱい、愛してあげるからね。くふふ
タキ:罪深いあにさんを俺たちは許してあげるよ、特別だからね。ふふふ
リュウ:どんなあなたでも、わたくしたちは、受け止めます。絶対に、離しませんので。うふふ
スズ:(М)ショウには左目、タキには声、そして、リュウには全てか。俺から始まって、俺で終わり。無自覚で、純粋な好意が強すぎると、歪み、狂気へと変わる。
スズ:(М)それが、恋愛。それが、犯罪になりうることを、忘れるなよ……これを最後に、俺は、意識と全てを手放した。
リュウ:(М)また、眠りに落ちました愛しのリンリン。一目見た時から、この状況を妄想しておりました。わたくしのお人形さんに、完全になるまでは骨折と麻酔は続けさせていただきます。
リュウ:(М)しかし、ちょっとはおりこうさんになりまして、嬉しい限りでございます。大丈夫、これからは溺れるまで愛を注ぎ続けましょう。
リュウ:(М)それはそうです。わたくしを含め、わたくしたちは、あなたが狂おしいほど愛おしいと、思っているのでございますから。




