表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「神と悪魔とサン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第26巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/31

㉑ またもやキミか

 少し待っていると、部屋の自動ドアが開き、この人工衛星の船長が、颯爽とやって来た。それは、サン・ジェルマンが、ある程度予想していた人物だった。


「やあ、よく来たね……いや、むしろ、"やっと来たね"と言うべきかな?」

 ニヤニヤしながら、入ってきたのは、これまたヴィクトリア調の衣装を着た、フルカネルリ卿だったのだ。燕尾服のようなスーツに合わせて、ご丁寧にシルクハットまでかぶり、今日も右目に片眼鏡をかけている。


「やあ、フルカネルリ卿。なかなかイイ船じゃないか。ところでコレは、いつ頃、拿捕したんだい?」

 特に驚く事も無く、言葉を返す伯爵。一方、鷹志は、眼を白黒させていた。

「えっ?フルカネルリ卿が……何故こんな所に!?」


「ほらほら、リアクションが薄いぞ、伯爵。そちらの坊やのように、もっと驚いてくれないと!」

 そんな事を言いながら、まだニヤニヤしているフルカネルリ卿。


「いや、私以外の誰かが、コレに干渉するなら、キミしか居ないと思っていたからね。だから、さほど意外でもないのだよ。私よりキミの方が、一歩早かったという訳だ……それより、私の質問の、答えを訊きたいな。」


「失礼。何だったかな?……ああ、そうそう、その質問に対する答えは、"不正解、再提出"だよ。」

そう言うと、更にニヤニヤするフルカネルリ卿。


 するとサン・ジェルマンは、少し考えてから、こう言った。

「……まさかこのブラックナイトは、"キミ自身の作品"だと言いいたいのか?」

「もちろん、その通りさ。」

 彼はいよいよ、得意げにニヤニヤする。


「伯爵、キミが地球という、"地べた限定"の並行世界の旅で満足している間に、この私が先に、キミたちの世界の、宇宙空間の制空権を掌握したという訳さ。」


「でも、この衛星は、1万3000年程前から、地球の軌道上に有ったって……あっ、まさか!?」

 鷹志が何か言いかけて、やめた。


「……その通り。私がその時代に、コレをキミたちの地球の軌道上に、"歴史監視衛星"として設置したのさ。つまり私自身は、他の時間軸からやって来たのだ。そしてこれまでずっと、キミたちの"昭和"の時間軸の過去に、干渉していたという訳なのだよ。だからそこに居る、この時間軸上の伯爵とは、たった50年程の付き合いに過ぎないのさ。」

 フルカネルリ卿が、自慢げにそう語った。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ