表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本霊異記 現代語版  作者: はまゆう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/24

第十九 法華経を馬鹿にして読んだら、口が曲がって悪報を受けた話

昔、山背国(やましろのくに=今の京都府南部)に、名前もわからない一人の男がいた。

この男は囲碁が大好きで、毎日囲碁ばかり打っていた。ある日、沙弥(僧の卵)と在家の白衣(在俗の人)が一緒に囲碁を打っていた。

そこへ托鉢の僧がやってきて、『法華経』の一品を読みながら物乞いをした。

沙弥はそれを聞いて、軽蔑したように笑いながら、僧の読み方を真似してわざと変な声で読み上げた。

「へへっ、こんな読み方だろ?」

一緒に囲碁を打っていた白衣の人は、それを聞いて顔色を変え、恐ろしそうに言った。

「やめろ……怖いぞ!」

その後、不思議なことに——

囲碁の勝負では、白衣の人が毎回勝ち、沙弥は毎回負けていた。

ところがその時から、沙弥の口が急に曲がってしまった(口が斜めになった)。薬を塗ったり治療したりしてみたが、まったく直らなかった。

『法華経』にはこう書いてある。

「もし法華経を軽く笑い、馬鹿にする者がいれば、その人は来世来世で歯が抜け落ち、唇が醜く裂け、鼻が平べったくなり、手足がねじれ、目が斜視になるだろう」

まさに、この沙弥の話はその通りになったのだ。

たとえ悪鬼にでも頼むような、でたらめなことをたくさん言ったとしても、法華経を唱える人だけは、絶対に馬鹿にしてはいけない。口の業(言葉の罪)は、特に気をつけなければならない。


解説

この第十九話は、『法華経』自身が「経を軽んじるとこんな恐ろしい報いがある」と警告している部分を、実際の出来事として示していた巻です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ