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旧・脇役無双~この弓はエクスカリバーである~  作者: 古嶺こいし
この弓はエクスカリバーである

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乗船

 ダッチに促されて飛行船に乗り込んだ。

 内装は基本木造だけど、至るところにお洒落な装飾が施されている。


「うわー、飛行船の中ってこんな感じになっているんですね」


 ジルハが目をキラキラさせながらあちこち見ている。

 なんとなく気が付いていたけど、ジルハって機械系好きだよな。

 俺が馬車の車輪改造してた時も積極的に手伝っていたし。


 そんな興奮しているジルハにダッチが満足げ。


「んっふふふふふふ。どーぉ?どーぉ?こんなに素敵な船そうそうないわよぉー!」


 確かに。


 そこらにある宿なんかよりもしっかりとした造りだし、何よりこの柱や壁に施された模様。グッと来る。

 思わずメモ帳を取り出し。


「ここの装飾すごっ。写して良いですか?」


 ついでにスキルの【撮影術】も発動。


「お?小僧見た目に反して見る目があるじゃないか。そこはおれっちが選んだやつだ。良いだろう?この木の色と木目に合わせたんだ」


 とドムドム。

 その横から押し退けるようにディリーが別の装飾を指差した。


「そっちのはオレだ。バランスいいだろ?」


 なんだダッチさんのお仲間。

 芸術センス高いな。

 見た目完全にヤクザなのに。


「他にもあるんだぜ?見るか?」

「なんなら案内してもいいぜ」

「見ます!見ます!」

「ちょっと!今私が案内してんのよ!?自重しなさいよ!!」


 ダッチがそう言ってたが、俺は見た。

 船が褒められて凄くにやけていた。


 一通り案内された。

 超眼福。


「え、なにこの宝の山。いや、宝の船。インスピレーションが溢れだすなんて最高すぎかよ。俺もともと飛行船の存在自体好きだったけど更に好きになった」


 マーリンガンにもお裾分けしたいこの感動。


 と、一人感激していると後ろでダッチ達がこそこそ。


「ねぇ、あんなにこの船べた褒めする子そうそう居なくない?入団誘う?誘う?」

「まずは履歴書と面接するか?」

「そんなんいらん。顔パスだ。それより戦闘スタイルで何処につかせるか?ひょろいがアーチャーみたいだしいけるんじゃん?」

「よし、じゃあ誘うわよぉ!アウチ!?」


 スパンとダッチの頭が叩かれた。


「おれの許可無くうちのパーティーの大事な人材を勝手に勧誘しないで貰えませんかねぇ??」


 クレイだった。

 ナイスクレイ。


 最後に案内されたのは船の下部にある倉庫。


「馬車はここよー。飛行中は揺れるからロープで固定してあるわ、でも嵐が来たら無傷は保証できないからねー」

「了解です」


 この際は頑張って結び直します。


 しかし、凄い食糧の量…。まぁ、補充できないしな。


「ところで、一つ質問なんだけど…」


 ダッチの視線が鐡馬へ。


「そのー、あの子はどうすればいいのかしら?」


 ブルルルと鐡馬が啼きながらこっち見てる。


「……人形?よね?生きてる??餌必要??」


 ああ、うん。

 体は完全に無機質だけど行動は生身の馬そのもの。

 混乱するよね、うん。


「…えと…」


 そこへアスティベラートの後ろから恐る恐るノクターンが挙手。


「…き、基本的にはワタシの魔力を主食としますので餌は無くても問題ありません…」

「あらそう?良かったわぁ。今から藁が必要とか言われたらどうしようか思ったわ」


 はははは。

 良かった。食事を摂る機能付けなくて。





 寝室を二つもくれた。

 男子用と女子用。


 ハンモックとか夢だったんだよ。

「窓際良い?」

「どぞ」


 あっさりジルハが譲ってくれた。

 へっへーい!特等席ゲット。

 ウキウキしながら荷物をおいた。

 ってかやっぱりロエテムも数に入ってるのな。ハンモック4つあるし。


「…………というか、あのアスティベラートさん?」


 今日全然喋りませんね。

 というより。


「クロイノいなくない?」

「! ほう?」


 アスティベラートが嬉しそうだ。なんでだ?


「今この船を隅々まで調べさせておる。何か得体のしれないものが隠れておっても困るからな」


 得体のしれないもの?


 ノスリとクロイノの大きな肉球が頭に乗っかる。

 最近アニマルの皆さんは俺の頭が好きですね。


「ふむ、異常無しか」


 おーい、とクレイが戻ってきた。


「そろそろ離陸するぞ」

「思ったよりも早いな」


 あっさり。


「目的地まではだいたい3日~5日くらいだ。でー、一つ守って欲しい事があるんだが」

「なに?」

「出来る限り出歩かないで欲しいんだ。似たような通路ばかりで迷いやすいし、万が一にも落下されたらどうしようもない」

「わーったよ。大人しくしとけば良いんだろ?」


 ドルチェット了承。

 続いてジルハ。


「鐡馬に会いに行くのは…?」

「ああ、その際はおれが着いていく」


 ほっと息を吐いたノクターン。

 なら安心。


「言われずとも出んわ」


 と言いつつアスティベラートは購入していた強力な酔い止めを服用していた。

 船も酔うのか。大変だな。


「じゃ、おれは手伝ってくるから」

「いってらっせーい」


 そうしてクレイは去ってった。


 じゃー俺は制作活動に取り掛かるとしようか…ん?


 廊下の向こうからドムドムが手招きしていた。






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