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旧・脇役無双~この弓はエクスカリバーである~  作者: 古嶺こいし
この弓はエクスカリバーである

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ミラーボールロエテム

 ノクターンが首を傾けながらロエテムを見る。

 まるでなにかを探すようにぐるりと一回りすると、「あ」と声をあげた。


 どうしたんだろう。


「あの…っ!少しよろしいですか…?」

「なに?どうしたの?」


 ノクターンの方へとみんなで移動すると珍しくノクターンが興奮していた。


「何故ゴースト達がロエテムを避けていたのか不思議だったのですが…、原因がわかりました…。分かりますか…?ほら、ここ…」


 ロエテムの体の一部を指差すノクターン。

 そこを注視すると不思議に輝く石があった。


「ビーズじゃないね、なにこれ。しかも何か模様がある?」


 虹色に煌めくルーンストーンみたいな石。


「これは、ムンミラ石ではないか」

「なにか凄いもの?」


 アスティベラートが頷く。


「強い魔除けに使われる石だ。きっとその模様がなにかの魔法のシンボルで、その石が効果を引き上げているのだ」

「詳しいね」

「ふふん!それほどでもあるな!」


 マーリンガンのところでもこんな石がたくさん保管されている部屋があった。

 そうか、魔法の石だったのか。


 少し考えてみた。


「ゴーストって強い光とかきらびやかな光ってダメだよね」


 それにクレイが答える。


「そうだな」


 袋の中から懐中電灯代わりになる魔法具を取り出した。


「何をするのだ?」

「んー、ちょっと実験」


 その魔法具をロエテムの胸を開いて首の方に引っ掛けて垂らした。


「……開くのですね…そこ…」


 ノクターンが後ろで静かに驚いていた。

 そうです。

 実は開くんです。ここ。


 といっても俺がこれの元になる人形をマーリンガンの家で勝手に弄くってたからね。だから頭を作れたわけだけど。


「こんなもんかな」


 スイッチを入れると途端にロエテムがミラーボールへと大変身。

 その時に曲がり角からこちらを発見して襲い掛かってきていたゴーストに光が直撃して「あふん」みたいな変な効果音とともに消えた。


 それを見てドルチェット。


「できるだけそいつの側にいることにするわ」


 と、そのままロエテムの側に付いた。


 もしかしてだけど、ドルチェット幽霊苦手なのかな?













「ロエテム!ゴーーッッ!!!」


 ミラーボールロエテムが光輝きながらゴーストが溜まっている場所へと突撃すると「ぎゃああああぁぁ…」と呆気なくゴーストが霧散していく。


 その真ん中でガタガタ震えている人達を発見。


 体は半分凍りついていたけど、何とか生きてる。


 すぐさま回復の魔法具とドルチェットの火炎剣の炎で体の冷えを取り、ノクターンが恐慌状態に陥っている人を落ち着かせていた。


 そんな感じでボスの元へと向かいつつ、襲われている冒険者を救出していた。

 心臓が止まっていた者は残念だったけど、ある程度の負傷ならばなんとかなった。


「だいぶ近付いてきたな」


 ボスはあと少し。


「…カウントもヤバイけど」


 数字も半分になっていた。

 間に合うのかな、これ。


 その時、ジルハがこちらを向いた。


「この先、凄い人数が襲われています!!」


 言うやジルハが走りだし、すぐに目配せすると後を追った。


 悲鳴が聞こえてくる。

 かなりの人数。


「うわあああ!助けて!!」

「どけ!!ノロマ!!」


 大勢の冒険者の後ろからゴーストの群れが襲い掛かってきた。


 ノクターンが慌てたようにロエテムに行ってと指示を出した。

 するとロエテムは一つ頷いて猛ダッシュでゴーストの方へ。


 ロエテムに気付いたゴースト達が慌てて逃げようとするが、ロエテムは全身をビカーッ!!っとグリコのごとく両腕を大きく広げて突撃。

 パニックになりながら逃げ惑うゴーストを追い掛け回すロエテム。

 ちょっと面白い。


「す、すげぇ、次々にゴーストが消えていく…」

「何者だあの鎧…」


 ポカンとしている冒険者の元へと駆け寄った。


「大丈夫ですか!?」

「あ、ああ…」


 最後の一体が悲しげな声と共に消え去ったとき、我に返った冒険者の一人が俺をみてこう言った。


「あんたらもしかして勇者か!?」


 いや、勇者は功太である。


「いやちがう」

「じゃあ仲間か?」

「………」


 仲間ではないけど。


「その、えーと、友達です」

「協力者か!!助かった!!」


 おかしいな友達っていったのに。


「そうか!なら勇者を助けてくれ!!俺達を逃がすためにゴーストの女王に攻撃を当てられちまったんだ!!」


 ゴーストの女王ってのはボスの事か?


「そこまでの道を教えてくれますか?」


 冒険者達が来た道を指差した。


「ここをまっすぐだ!まっすぐ行けば魔女の宮がある!途中で兵士達がいるからわかるはずだ!」


 兵士がいるのか。

 やだなー。

 でも行かないとなー。


「ありがとうございます」

「強いから気を付けろよ!」



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