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旧・脇役無双~この弓はエクスカリバーである~  作者: 古嶺こいし
この弓はエクスカリバーである

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オーバーキル再び

『君さ、オーバーキルって言葉、知ってるかい?』

「…はい、存じ上げております」


 オレの攻撃で粉々になったドラゴンの粒が寄り集まって再生した人型ベートに俺の中に“常識”というものが備わっているのかを確認された。


 違うよ、だって全力でやらないと壊れなかったら嫌だし、結界とかで防がれても嫌だったから、万が一のことも考えて発射したんだもん。


 幸い、仲間たちは理解してくれているのか何も言わないでいてくれたが。


 それにしても、クレイやっぱり何かスキルを使っているんだな。

 クレイとその後ろのノクターンだけがなんとか衝撃に耐えきってたもん。


『なんかアレフがー、あいつ煽ったら一秒間に三回殺されたんだよねーって言ってたの、あれ冗談かと思ってたんだよね。本当だったんかい!って今ツッコミ入れたい気持ち』

「ちなみに貴方は何回で?」

『五回だよ』

「やった増えた!」

『喜ぶな』


 チョップされた。

 でも甦ってすぐだからかヘロヘロで痛くなかった。


 確実埋まったり飛んでいったりした武器などを回収して皆が戻ってきた。


「決めた。次のパスダンジョンではディラが止め刺すときに影潜りをする」


 アスティベラードが何かを決意した表情でそう言った。

 それに皆が次々と、自分も混ぜてくれと懇願していた。


 毎度すまんの。


「で、一応これでおれ達の勝利って事で良いのか?」


 クレイがそう訪ねれば、ベートが頷いた。


『そうだね。ものの見事に水晶は消し飛ばされたし、ついでに僕も破壊されたし。君たちの完全勝利だ。ここで獲得した“魔法”関連のスキルは君たちのものだ。ぜひ有効活用してくれ』


 ノクターンがほっとした様に肩の力を抜いたのが見えた。


『あーあ、久し振りの良いお客だったから、もっと焦らせて遊びたかったんだけどなぁー』


 そういえば、アレフの所には功太が来たんだったっけ。

 此処にも来たのかな。


「ここには金髪の俺よりも少し背の低い奴来なかったですか?」


 俺よりも足が早いはずだから、多分功太は此処にも来ているはずだ。

 だけど予想に反してベートは首を捻った。


『いんや?ここに来たのは赤髪の奴だけだけど』

「赤髪?」


 誰だ?


「お前の言っていた友人の仲間にはいなかったのか?」


 クレイに言われて思い出してみたけど、ピンクはいたけど赤はいなかった。


「いなかったよ」

「変だな」


 まさか功太が髪を染めたわけじゃあるまいし。


『ままま、とにかくこれで試験は終了だ。ここも崩れ始めているし、早く戻った方がいい』


 周りを見ると確かに空間がボヤけ始めていた。


「ほんとだ。早く出ないと。出口は?」

『大丈夫、僕がやるから。皆近くに集まって』


 ベートの周りに集まる。

 赤髪の奴の問題は出てから考えるとしよう。


『ああ、そうだ。次のパスにも君達は行くと思うから先に忠告しておくけど』


 何だろう。


『凄く痛いから気をつけて』


 何が!!?

 そう訊ねようとした瞬間にはもう外に放り出されていた。


「気になる言葉だけ残しやがって…」


 約二つほど。


「でもスキルは手に入れたから良いじゃないか。まさかアレ一つであんなにも性能が変わるとは思わなかったがな」


 クレイが嬉しそうに盾を撫で回していた。


「そういえばディラは攻撃力を取ったのか?最後やばかったけど」

「ううん。打消し取ってた」


 そう言えば皆が「は?」っていう顔。

 後にジルハだけが「……なるほど、魔法陣破壊してたのはそれですか」と呟いていて、アスティベラードが「素でアレか。本気で次を考えねば」と何かを考え始めた。


 そんな中、ドルチェット。


「そのぶっとんだ考え、嫌いじゃないぜ!」


 との高評価とグーサインを頂いた。











 結局その後、続けて行く体力が無くて一旦街に戻ることにした。

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