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旧・脇役無双~この弓はエクスカリバーである~  作者: 古嶺こいし
この弓はエクスカリバーである

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レベル40

 洞窟内は好きに使っていいよー!ってことで洞窟内でお泊まりすることになった。


「…………」


 みんな今日の訓練で疲れ果ててあっという間に寝てしまった。


「うーん…」


 エクスカリバーを綺麗にしながらちょっと考えてみた。

 そもそも上限突破ってなんだろう。


「なんか普通にレベルとか馴染み深すぎて流してたけどわりと謎なんだよな」


 聞くところによるとこの世界の住人はギルド登録して能力を数値化するとレベルが出てくるらしいけど、ギルド登録しなくても強い人はいないのだろうか?


 こればかりはみんなに聞かないとわからないけれど。


 レベルリセットのシステムもよくわからない。


 クレイによればレベルリセットしても元のレベルまではわりと簡単に上がれるらしい。

 何にもしていない一般人は最初の上限で止まる。

 そして戦闘職についている人はだいたいレベルリセットして上限を上げていく。

 上限上げないと攻撃力が上がらないのかな?

 ブリテニアスオンラインでは単に上げれば上げるだけゲームが楽しめるようになるって感じだったけど。


「でもマーリンガンは【スキル】を磨いておけばなんとかなるって言ってたし」


 【スキル】関係もここの世界とブリテニアスオンラインでは違うところも結構ある。


 ブリテニアスオンラインではやったこと無いものに挑戦すると一般【スキル】、例えば【釣り】とか、【水泳】とか、【乗馬】等が出る。

そして戦闘してある程度のSPが溜まってくると、戦闘終了後に何々の【スキル】の習得条件が満たされました。習得しますか?みたいな感じで出てくる。


「そういえばクレイが職業チェンジで【見極め】のスキルが手にはいるとか言ってたな。そういう特殊な方法でしか習得できないものもあるんだよな」


 俺は結構【スキル】持っているけど、この世界で習得した【スキル】って戦闘用の無いな。


「んーー……。いいや、考えてもわからん」


 とにかく寝よう。














 翌朝。





「やっぱり止まった」


 と、クレイのぼやき。


「前回のレベルで止まったの?」

「そう。上限解放してからがキツいとは聞いていたけど、びくともしないとは」


 ほーん。


 軽い気持ちで周りを見ると、みんな同じスランプに陥っていた。

 しかし、ノクターンは人形にマーリンガンに頼み込んで鎧の作り方を(魔法具)伝授してもらったり、アスティベラードはクロイノに乗ったりお手させたりと気にしてない様子。むしろ楽しそうだった。


「そろそろどうだい?レベル40に挑戦してみるとかは?」


 背後から悪魔の囁き。

 マーリンガンである。


「…いけると思うか?」


 クレイが俺に訊ねてきた。


「いけんじゃね?」


 むしろそっちの方がレベルの経験値溜まりやすいだろう。








 ということで俺の記憶によって引き出されたレベル40のモンスターと対峙中。



「タコ?」

「って思うじゃん?」


 俺の言葉に反応するかのように突然立ち上がるタコ。

 名前はバルブボンオクトパス


「タコって立つっけ?」

「斬りやすくて良いんじゃね?」


 ドルチェットが切り方をシミュレーションしている。

 するとタコが大きくなっていく。


「……」


 耳栓をするジルハ。

 また麻痺させられると思ったのか。

 賢明な判断だけど、今回はちょっと違う。


「クレイ」

「なんだ?」

「あれ、爆発する」

「オーケー!」


 クレイが盾を構えた瞬間タコが大爆発。


 おお、【衝撃吸収】スキル獲得したんだな、クレイ。

 大爆発したのにも関わらず、クレイの前方に見えない盾が出現し、ビリビリとした音は響くものの何の衝撃も来ない。


「あればどこが弱点だ?」


 モウモウと煙が充満しているのに、アスティベラードは見えているらしい。

 しきりに目を動かしている。

 んん?もしかして何か眼のスキル獲得しました?


「ええーと、額の宝石。あ、足の切り方気をつけて、縦に割くと増えるから」

「分かったぜっとお!!!」

 

 ドルチェットが大剣を大きく振った。

 大剣を扇のように使ったその瞬間に一気に煙が晴れてタコの姿が露になった。


 でかくなったなぁ。

 爆発する度にでかくなるんだよなぁコイツ。


「脚くるぞ!!」


 タコの脚がすごい勢いで迫ってくる。

 それをジルハが飛び乗り上を駆けていく。


 そしてドルチェットが大剣をぶんまわし、次々に脚を破壊。


「次に生えてくる脚は刺付きになるから気を付けて!」


 注意勧告しながらも俺もタコの膨らんだところに矢を射ち込んでいく。

 あの中に爆発させる袋が入ってて、動き回っている。

 それを破壊すればいいんだけど。


「デバフ邪魔」


 モンスター特有スキルの【装甲】が邪魔で貫けない。


 近付くしかないか。


「援護するぞ」

「ありがとー!」


 せや!と飛び出し、距離を詰めていく。

 幸いにも【千里眼】や【身体能力向上】などにはデバフが掛かっていないので刺付き脚も何のその。


「?」


 なんか焦げ臭い。なんで?


 先に辿り着いたジルハが額の宝石に刃を振り下ろしたが。


「ええ!?」


 グニュンと音をたてて内部へと仕舞われてしまった。

 刃は【装甲】に弾かれた。


 ああー、忘れてた。

 あんなのあったな。


 進路を妨害して迫ってくる脚が突然千切れて飛んでいった。


 クロイノだった。

 刺付きなんか関係ないとばかりに脚を引きちぎる。


「あ!クレイ!!盾で上空に複数出せる!?」

「まだ無理ー!!」

「あああああ」


 タコの色が変わっていき、頭上が光輝き始めた。

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