表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧・脇役無双~この弓はエクスカリバーである~  作者: 古嶺こいし
この弓はエクスカリバーである

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/163

村が炎上事件

10時投稿にしよう

 ナッツ村はこの川を下れば辿り着けるらしい。


「足が操り人形みたいになってる」


 ガクガクしてる。


「ドルチェット落ちないか見ててくれないか?」

「うぃーす」

「大丈夫大丈夫そこまでではない」


 もう介護いらない。自立できる。


「トクル、ご苦労だった」

「ケイケイ」


 アスティベラードとジルハが周辺を探知してくれている。


「俺も手伝いたい。そろそろスキル使って良い?」


 【千里眼/見通し】らへんを。


「体のふらつきがなくなるまでは禁止だ」


 しかしクレイに却下された。


「過保護よな」

「リーダーとしてメンバーの体調管理はしないとだろ?」

「好きだなぁ、そのリーダーとしてっての。やめろその顔、ドヤらなくて良い」


 アスティベラードに嫌みたらく言われたが、クレイは全てリーダーとして。で終わらせた。

 すげえなリーダーって言葉。

 ドルチェットは軽く流しているが、リーダーという言葉を気に入っているのか乱用しているクレイ。

 確かにそのドヤは視覚的に煩い。


「ん?」

「どうした?」


 村があるらしき場所の空が微妙に赤い気がする。


「ちょっとスキル使いまーす」


 えいや、と【千里眼】発動。


「は?」


 するととんでもないものを視てしまった。


「急ごう。なんかとんでもないことになっている。村が」


 皆の返事を聞く前に走り出した。

 待って待って、これ二度見どころの風景じゃないよ?ガン見だよ??


「…………えええ!!?」


 村が燃えていた。

 普通に燃えているんじゃない。大炎上。なんならドーム状に燃えている。


 ええ?なにこれ。こんな燃え方ある??


「どどどど、どうしよう…、水?水掛ければいい??」

「一旦落ち着け。どうみてもこの炎は自然ではなく魔法だろう。多分」


 不確定の多分ヤメー!


「自分が館燃やしたのと燃え方違うな」

「比較対象」


 ドルチェット達がなにやら不吉なこと言っているが、その後ろでノクターンが冷静に分析していた。


「これは…、魔力の形態変化ですね…」

「そのようだな」


 形態変化って、あの、つまり魔法的なヤツですよね。


 これもブリテニアスオンラインとかにあったかな。

 魔法職と縁が無かったから分かんないや。


「じゃあ、村は無事ってこと?」

「おそらく…」


 良かった。


 良かったのか?

 どっちにしてもまず無事を確認したいけど。


「なにしてんだ?」


 エクスカリバーを取出し、矢をつがえる。

 矢尻がないやつ。

 それに氷属性付与してみた。


「せや」


 矢を飛ばすと、飛んでいる途中で炎に襲われて消滅した。

 氷属性付与してたら少しは持つはずなんだけど。


「アレは結界か?ノクターン」

「そうですね…」

「フム。ディラ、少し下がっとれ」


 アスティベラードが前に出た。


「ちょっと見て参れ」


 そしてクロイノが炎の中に入っていった。


「大丈夫なの?クロイノ。熱くない?」

「あやつにそのような概念は通じん。全てすり抜ける」

「無敵じゃん」


 少しするとクロイノが戻ってきた。


「村があった。燃えておらんかったぞ。あと変な魔力の流れになっておった」

「へえ」


 じゃあ犯人はマーリンガンかな。


「どうしようか。近付いて炎に襲われてもどうすることもできねーし。…ディラ?なにしてる?」


 鞄からとあるアクセサリーを取り出した。


「物は試しってね」


 それを首から下げて炎に近付いてみた。

 襲われない。


「おい!それ以上は!!」


 クレイが止めたけど、そのまま前進した。

 熱くない。


 そう思った瞬間に炎が晴れて青空が広がった。


「お?」


 見慣れた村が現れた。

 後ろを見ても特に何も無かったかのような風景が広がっている。

 違う点はクレイ達が居ない点。


「おお!?ディラじゃないか!!」

「あ、おっちゃん。おひさー」


 農家のおっちゃんが駆け足でやって来た。

 転ぶからゆっくりゆっくり。


「大丈夫だった?なんか外から見たら村が燃えていたけど」

「ああ、マーリンガンが魔法をね。ほら、あの柵だよ」


 後ろを見ると、見知らぬ柵。

 あのデザインは確かにマーリンガン。


「今マーリンガンとマドカさん(おばあちゃん)を呼んでくるよ」

「わかった。俺も外に仲間を待たせてるからすぐに行って戻ってくるよ」


 【千里眼】で見通してみた。

 特に何も以上は無さそう。


 それだけ確認して皆のところへと戻ると、すぐ目の前にいてビックリした。


 近くない?しかも顔強ばってない?


「あれ?ディラじゃないかい?」

「マーリンガン。あれ?なんで?呼びに行きましたよトントさん」


 何故か呼びに行ったはずのマーリンガンが外で俺の仲間と睨み合いになっていた。


「ディラ、知り合いか?」


 と、クレイ。なんで盾出してるの。


「んん?お仲間?」

「そうです。良いご縁がありましてー」

「そうか。じゃあ悪かったね」


 ?


「いえ、大丈夫です」


 ?? なにかあったの?


「すまないが、そこのエンジュウを入れることができないんだ。長く中に入れておくと演算式が崩れていくからね」


 エンジュウ?

 マーリンガンの視線を追うとクロイノだった。

 種族名かな。


「じゃあ、どっか休めるところとかない?俺がお願いして連れてきて貰ったからさ。あと話したいこともあるし」

「そうなのか。じゃあ、造っておくから少しだけ待っててくれないかな。あと、ディラくん?僕もお話あるから待っててね」

「はーい」


 マーリンガンが炎の中に消えた。


「……ふぅ…」


 珍しくアスティベラードが強張った顔で安堵の息を吐いた。


「おい、なんだアイツ」


 クレイが盾を畳みつつ肩に腕を置いてきた。


「なにが??」

「……おい、クレイ。多分こいつに訊ねても無駄だぞ。わかってない」

「え?」

「僕もドルチェットと同意見です」

「え??」


 視線を向けるとノクターンも小さく頷いていた。


 ええ??なに??

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ