剣と盾
≪大空の盾≫その魔法文字にて構成された魔術構文を確認する。その主人の名は≪超人なる戦士≫書き換え不可。制限アカウントにて接続。限定起動。外部機能≪黒点剣≫の使用を許諾。展開射出。
使いながら理解する。これは結局‘杖’と同じなのだ。魔法文字によって複雑に構成された魔法の道具。ただ起動させ本来の用途に使ってやればそれでいい。
おそらく地上ではこの本来の使い方が長い年月の間に失伝してしまっていたのだろう。だから誰も使いこなすのはおろか、取り外すことさえできなかった。
どこかのバカは杖の本来の用途を知らず、ただ火が噴き出るものだと思っていたようだが、それは違う。あの火は単なる起動エネルギーがこもれでていたに過ぎない。現代で例えるなら車を手に入れた原始人がガソリンタンクのガソリンだけを燃やして喜んでいたに過ぎないのだ。
パズズは左手に盾を、右手に剣を構えて対峙する。盾はその形状を変えていた。周りの奴らにはそう見えただろう。しかしパズズにとっては違う。形状を変えたのではない本来の姿に戻したのだと。
もはや盾はただの物体ではない。世界の物理現象に作用する‘魔法’そのもの。剣はただ触れたものを摩擦で斬るものではない。エネルギーを帯びた‘破壊’そのものなのだと。
グルォォオォオォオォッォオォォォ
無意味に無価値に無暗に威嚇の声をあげるバケモノに相対しながら考える。さてこいつをどう処理すべきか。
①さっさと殺してしまう
②生け捕りにしてどこからきたのか情報を得る
③追い払いアジトを探る




