~女神の煌めき~ー32
洞窟最後の夜のこと。レオとリチャードとキット、ミッシェルでそれぞれ分かれて寝ることにした。
『レオ?起きてるか?』レオの隣で寝るリチャードがしゃべりかけてきた。
『あぁ、起きてるよ』そうレオが答えるとリチャードはレオにずっと思っていた疑問を聞きづらそうに投げかける。
『俺だって目の前で仲間が死ねばお前と同じことをしたと思う。ミッシェルのことだ。だが、お前も蘇らせたい人がいたからここへ来たんだろう?こんなこと言うのはあれだが、良かったのか?』
『あぁ。いいんだ』そうレオは落ち着いた声で言った。
そして、『さぁ、もう寝よう…………』そうレオは言うとリチャードに背中を向けた。
(あの夜、レオが妻の話をしたあの日の夜。女神の煌めきの真実を聞いたんだ。そうミッシェルから……)これはまだ心に閉まっておこう。そうレオは誓って寝た。
朝。全員が起きるとテントをみんなで閉まった。キットが誰よりも先に置き、出口を探してくれていた。出口は思ったよりも簡単に見つかった。女神の煌めきが収められていた部屋の奥にさらに続く部屋が隠されており、その部屋から長い通路が続いていた。
『おそらく、この先が出口に繋がっておる』そうキットがみんなに説明した。みんなで固まって通路を進んで行く。長いこと歩くと光が漏れる扉があった。
『出口だわっ』そうミッシェルが言うとみんなの顔に安堵が浮かんだ。
そして、レオとリチャードで扉を片方ずつ押し開けた。眩しい光が暗い通路を明るく照らした。扉から外に出ると、扉は自動的に閉まった。レオは扉が閉まった音に気づき振り返ると、その扉は入った扉と全く同じだった。
『あれ、入口の扉と全く同じ扉だ……』そうレオがつぶやくとキットも不思議そうに扉の方を見た。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
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章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします




