~女神の煌めき~ー23
プレデターの叫び声とともに結界は破壊された。壊れた結界の中からは大量の煙と消炎の臭いが立ち込めた。煙が薄くなるとプレデターがかすかに見えてきた。プレデターは身体中がただれていたが、泡のようなものを身体から出し再生しているようだった。レオはそれを見てプレデターが再生していると一瞬で悟った。レオは腕を上げたかと思うとすぐに腕をプレデターに向け振り下ろした。すると、空中で構えていた大量の槍を一斉にプレデター目掛けて飛んだ。槍はすべてプレデターに刺さり、いくつかの槍はプレデターを貫通し、地面に突き刺さった。プレデターはまるで槍に踊らされているようだった。
『くらえぇぇ!!』そう声をあげリチャードが空中に飛び、プレデターの頭上めがけて斧を振り下ろした。が、頭上から攻撃を受けたのはリチャードの方だった。
『グッハッ……』空中に居たリチャードは背中から殴られ、血を吐いた。
リチャードは何が起きたのか理解できていなかった。
キットが倒れそうになったリチャードを地面ギリギリのところで抱え、後方に飛びプレデターから距離を取った。空中のプレデターは身体中に槍による穴があり、穴からは泡が出ている。プレデターは地面に足をつけ、距離をとったキットの方に顔を向けた。キットの方に転移魔法で飛ぼうとしている。レオがすかさずプレデターの背後に周り剣を振った。普通なら身体が斜めに半分になる威力だが、プレデターはレオの方を見ずに片手で剣を止めた。
『お前のあいてはこっちだぜ』そうレオは言うと握られた剣を放した。
レオは止められていた剣が消えるのと同時に、新しい剣を両手に出現させた。レオの速さにプレデターは置き去りになっていた。プレデターがレオの方を振り向くと、二本の剣はプレデターの両脇腹から斜めに入り身体の中心で交差し切り込んだ脇腹とは反対の肩から抜けた。
『ぎぎぃぃい』そうプレデターは叫んだ。
斬られた下半身は直立したまま、腕と顔の3等分になった上半身は背中から地面に落ちた。
『やった……』そうミッシェルがつぶやいた。
『まだだ。そんなに簡単に死ぬ相手では無い!』キットはリチャードを地面に置きながらレオに向かって叫んだ。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
ブクマ、評価など頂けると嬉しいです。
章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします!




