~女神の煌めき~ー12
レオとキットは距離を取りながら部屋の真ん中に立った。
『それではキット対レオの模擬戦を始める』
そう普段より真剣にミッシェルが言うと、二人ともお互いに向かって走って行った。レオは走りながら空中から剣を取り出した。
『なんて速度だ。さっきのは俺たちに見せるために……』リチャードはレオの剣の生成速度に驚きつぶやいた。
一方、キットは何も持たずに走ってくる。レオが上空に飛び剣を両手で持ち振りかぶった。下にいるキットも頭上のレオに向かって拳を突き出しジャンプした。レオの剣とキットの拳が空中でぶつかり合った。レオはキットが素手で剣を止めたことに驚いた。
『強固魔法か』レオがそうつぶやくと剣が砕け、勢いで飛ばられた。
レオは飛ばされる中、体制を整えながら目に見えない速度で弓矢を取り出した。レオは壁に足をつくと弓矢を引き、矢をいくつも放った。キットは矢をよけながらレオの方に飛び、レオに殴りかかった。レオは間一髪のところで拳をよけた。レオがいた壁はキットの拳でボロボロと崩れていた。レオは地面に飛び降り、身体の前に大きな魔方陣を書くと、次の瞬間全身に鎧をまとい、手には盾と剣を持っていた。
『フル装備か』そうキットは言うとレオに向かって飛んできていた。
レオはキットの拳を盾で受ける。が、力の差は歴然だった。レオの盾は崩れ、鎧にまで拳は到達し、レオは飛ばされた。レオは空中で回転しながら、受け身を取り地面に着くとすぐに槍を空中から取り出しこっちに向かってくるキットに投げた。キットは槍を余裕でかわし、レオに向かって拳を振った。だが、今回は当たらなかった。レオはギリギリのところで避けた。今回は大きくよけずに、最小限の動きで避けた。避けた勢いを利用してキットの前のめりになった腹に剣を当て、切り上げた。キットは飛ばされたが空中で止まった。
そしてレオの方を見ると『なかなかやるじゃないか』そう言った。
キットの腹には傷一つついていなかった。レオは目の前に途方もない力の差を感じながら言った。
『良く言うぜ。普通なら身体が真っ二つだぜ』
『そこまで!!』ミッシェルの止める声がした。
『二人とも本気でやらないでくださいよ』そう怒るミッシェル。
『本気じゃないぜ。模擬戦だからな』そうレオが言った。
キットが本気は出していないのは聞かずとも皆が理解していた。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
ブクマ、評価など頂けると嬉しいです。
章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします。




