~女神の煌めき~ー8
そしてリチャードは淡々と続きを話してくれた。
『各階層に放たれた怪物たちは主と呼ばれている。主は挑みに来る敵がいないと餌が無い。つまり下層の怪物たちは常に空腹。空腹にずっと耐えることは出来なかった最下層の主が餌を求めて一層ずつ上がって来た。そして、各階層の主を倒して捕食していた。なんと最悪なことに最下層の主は特殊な能力を持っていた。倒した敵の能力や力を奪うことができる。最下層は100回。つまり98体の力を少しずつ奪ってきたわけだ。もともと強いのにでたらめに強くなっているらしい。それを知ったのはキットが仲間たちとこの洞窟を見つけて中に入り、2階層の敵と戦っていた時。急に、戦闘中に地面に大きな穴が開き、地面の穴から見たこともないような大きな怪物が現れた。そして、一瞬で2階層の主を丸のみにし、キットたちに向かってきた。キットとその仲間は長いこと旅をしている仲間で信頼もあれば実力も相当なものだっただろう。キット達はそれと対等に戦った。半日にも及ぶ攻防戦の末にキットの仲間の一人がやられた。そこからキット達の連携は崩れ、キット達は後手に後手にと回っていた。そして、1人、また1人と仲間がやられていき、最後にキットだけが残った。ついにキットは主を倒せないと悟り、扉から外に逃げた。そして、扉に最高峰の防御魔法をかけ、そいつが出れないようにした。だが、キットは今でも逃げたことを公開している。そいつが餓死するまでここにいるつもりだろう。罪滅ぼしのつもりなんだろう……。勝てないというのはそういう事なんだ。今までも数々の冒険者が挑んできた。だが、誰一人として勝った者たちはいない。負ければやつの養分になってしまう。だから俺たちは戦わないんだ』
すべてを聞いたレオからでた言葉は『なるほど』ただそれだけだった。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
ブクマ、評価など頂けると嬉しいです。
章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします。




