~女神の煌めき~ー5
書籍保管庫とちょうど向かいの扉を開け中に入るとそこは移住スペースだった。奥に進むとキッチンがあり、ドワーフとエルフが居た。キットは2人に手を指し言った。
『こっちがミッシェルで、こっちがリチャードだ。そして君の名前は何だったかな……?』そういうとキットはレオの顔を見た。
『レオだ。レオ・フェニックス』
名前をききリチャードが驚いた顔をした。
『フェニックスって言ったら、あの一族か。まさか会える日が来るなんてな』
リチャードに続けてミッシェルも久しぶりの新入りに喜びを隠せずにいた。
『ほんとよ。まさかフェニックス一族に会えるなんて。ってことは伝説のトリオの内2人が集まったのね』
レオはそれを聞きどういう意味か理解できなかった。
『2人?』レオの疑問にミッシェルは楽しそうに答える。
『知ってるでしょ?伝説のトリオ、フェニックスとドラゴンとバジリスクの魔王討伐の話よ』
『あぁ!もちろん知っているよ』当たり前という顔でレオは答える。
『小さいころから何回も聞いて育ってきたからな。だが……』レオは何かを理解したようにキットの方を見た。そして感情が言葉として出ていた。『まさか⁉』
『しっかり名乗って無かったのぉ。私はキット・ドラゴンじゃ。アレナの末裔の』老人キットはいたって普通の顔で答えた。
『なにぃぃいいい⁉』レオは驚きが隠せなかった。
ミッシェルがあきれた顔でキットに言う。『おじいちゃん。名乗って無かったの?彼がフェニックスってのは聞いてたんでしょ?』
『聞いてたかのう?』キットはとぼけた顔をした。
そこに居る誰もがキットは知っていて黙っていたのだと確信していた。
『あきれた爺さんだ』リチャードがそう言った。
レオ以外のみんなの笑い声が洞窟中に響いていた。ここから出れないという現実を置き去りにして。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
ブクマ、評価など頂けると嬉しいです。
章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします。




