~女神の煌めき~ー1
カメール共和国を後にしたレオは隗幻の書に書かれていた洞窟目指し森の奥深くまでやって来ていた。背の高い木々が所狭しに生えている。レオはそんな木々の間に苔の生えた扉があることに気がついた。レオは自身の2倍はある扉に片手を当てつぶやいた。
『ここに女神の煌めきが眠っているのか。あと少しで……』
そして扉を押して、中へ入っていった。レオが中に入ると扉はひとりでに閉まった。レオは森で拾った枝に火をつけた。
洞窟の中は洞窟と言うには綺麗すぎる。全面石造りのとても立派だ。洞窟と言うよりかは遺跡と言った方が近いだろう。ところどころ水が溜まっている。そのせいか石にはコケが生えている。
狭い道を進んでいくと小さな開けた部屋に出た。レオは部屋に入ると壁に架かっている松明に順番に火をつけながら、部屋の中を見て回った。壁に架かった松明を一つ取り、燃えている木を地面に捨て踏んだ。
『この部屋には何も無いのか』
そうレオはつぶやくと異変に気付き、驚きながら部屋を見渡して言った。
『無い。無い。続きの道が無いぞ。ここで終わりだというのか』
レオは小部屋の真ん中へ戻りと腕を組み、目を閉じた。直立のまま少し思考に浸ったあと
『まさか……』
そう言うと、身体の前で松明とは反対の手を突き出し回した。レオの手が通った後には黄色に輝く、閃光のような線が残った。レオが手を下すと身体の前に黄色に輝く魔方陣ができていた。するとレオはつぶやいた。
『リベラル』
すると部屋の左角の床が”ゴゴゴゴ”と音を立て、スライドし下へと続く階段が現れた。
『まさか、こんなに古い洞窟に隠蔽魔法がかけられているなんて、信じられない』レオはそう言いながら階段に近づき中を覗き込んだ。
『下に続いているのか』そう言うと階段を降りて行った。
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