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~愛の悲劇~ー11
リンダからすべてを聞いた王は怒った。そして城の武器保管庫の一番奥に厳重に保管してあるトライデントを取り出した。王はリンダからもらった紙をもう一度見ると握り締め、水柱を立た。空に舞う水柱に乗ると空を飛んで紙に書かれた場所へ向かった。
王城の最上階部分は海の水面から出ており、中は水が満たされた状態になっている。
少年達はまだその場に残り、雑談をしていた。急に森の中に水が滝のように降ってきた。少年達は水の量と地面を削る水圧に驚いたが、もっと驚いたのはその水と一緒に見たことない大きな身体をしたマーメイドが降って来たことだった。頭には王冠があり、少年達は一瞬でそれがフェルメンの王だと理解した。そして手に持っている大きな金色の槍を見て、自分たちの運命をも理解した。一瞬だった。ほんの数秒で3人は死んだ。少年たちが幸運だったことは恐怖を感じる間もなくこの世から消えたことだろう。3人は首から上を残し、身体は消滅した。王は首を3つ髪の毛を引っ張り持つと、新たな水柱とともに飛んだ。そして1人でエルフの国”カメール共和国”に来た。王は門の前に立つと叫んだ。
『パトリック王をだせぇ!』




