~愛の悲劇~ー7
2人はマーガレットが小さいころに見つけた秘密の抜け道からバレないように城を抜けだし、あの橋の場所に向かった。何事も無くあの場所には着いたが、その場所には何もなかった。マーガレットはジャックのことが心配で川から身を乗り出し、森の方をキョロキョロと見るがジャックの姿は無かった。
『リンダ……』
そう呼ぼうとした時、リンダが紙をもっていることに気づいた。
『それは?』そうマーガレットが聞いた。
リンダが地面を指さし答える。
『そこの脇に置いておったのです』
『なにが書いてあるの?』そう言うとマーガレットはリンダに近づいた。が、リンダは紙を背中に隠した。何かやばいことが書いてあるんじゃないか。リンダの行動からマーガレットは心配になった。
『貸して!』そう言うとマーガレットはリンダの背中に手を回し紙を奪った。
『お嬢様、これは御父上に報告した方がいいかと思われます』そうリンダは言った。
紙に書かれた内容を読み合えたマーガレットは言った。
『大丈夫よ。私1人で対処するから。それに期限は今日までよ。話している余裕はないわ』
マーガレットの目には熱い闘志が見て取れた。その紙にはこう書いてあった。
『カメール共和国の住人に手を出したこと、これは宣戦布告と同意だと我々はとらえている。もし、戦争を望まぬ場合はあのマーメイドを1人で森の奥の溜まり池に来させろ。さすれば、平和的に解決しよう。起源は9日の夕方までとする。それまでに来ない場合はフェルメンへ攻撃を開始し、ジャックを殺す』
フェルメンへの攻撃はハッタリだろう。どう見てもこれはあいつらが書いた文書。あんな子供にそんな権限はないはず。どう見ての罠だ。だが、ジャックのことは心配だ。今度こそは逃げない。熱い闘志に燃えた顔をしたマーガレットにリンダが言った。
『お嬢様をそんな危険なところに1人で行かすわけにはいかないですわ。しかもこれはどう見てもお嬢様に何かしようとあいつらが書いたのは明白です』リンダはマーガレットを引き止めようとした。
『大丈夫。あなたは先に帰って。このことは誰にも話してはいけません』そういうとリンダに紙を返し、マーガレットは指定された場所に向かって泳いで行った。
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