~愛の悲劇~ー1
『川魚はフェルメンで高く売れる。しかも川魚のほうが捕るの簡単なのに。なんでみんなやらないのかしら……?』1人のマーメイドが川を登り川魚を狩りに来ていた。これから起きることなど何も知らずに。
ちょうど同じ頃、全く同じ理由でエルフの国カメール共和国から1人のエルフが川へ来ていた。『この辺の川は海に近いから魚の脂の乗りが違うんだよな』そう言う彼はジャック。ジャックは森を抜けて川に着いた。彼は背中に釣り竿と弓を背負い、手には弓矢を腰には短剣の鞘をさしていた。ジャックは川に架かっている橋を渡り、真ん中で立ち止まった。『良し、ここから釣ろう』そうつぶやくと、弓矢を置き背中から釣り竿を取った。ポケットからはワーム(君たちの世界でいうとこのミミズ)を取り出し、針の先端に付け、竿を川に向かって思いっきり竿を振った。そして待った。獲物がかかるのを、なんと有意義な時間なのだろう。ジャックはこれほど無心になれる瞬間は無いと思っている。ジャックは片手に釣り竿、もう片手に本を取った。本を読み始めて数十分後。ジャポンッ。水が跳ねる音がした。ジャックは無意識に音がした方を見る。そして驚いた。飛び跳ねていたのは魚では無かった。そこにいたのは、下半身は今まで見てきたどの魚よりも美しく、上半身はどのエルフよりも美しい。まさに美という言葉がどの生物よりもあっている。少なくともジャックはそう思った。そこにいたのはマーメイドだ。そしてジャックは荷物を置いたまま走って橋を降り、なんの躊躇もなく川の中へ。ジャックが川の中に入った気配に気づいた彼女は驚き逃げるように水の中に潜ってしまった。『まって!!』ジャックはとっさに声が出た。そして川の中で走った。ジャックは急に走ったので川の底のあるコケの生えた石に足を滑られ転んだ。その勢いで川の深いところに落ちてしまった。ジャックは頭まで水につかった。そして川の流れが速く水面まで浮上できない。(やばい) 目の前に口から出た気泡がブクブクと浮いているの見ながら意識が薄れていく……。そして目が閉じた…………。
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