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~呪わせた幸運の聖杯~ー7
そして聖杯は想像より早く王のもとに届いた。レオが王に依頼を受けた次の日の夜のこと、王の食事中に誰かが部屋に入って来た。王は扉の方をチラッと見るとレオだと気づいた。レオは王のもとに歩み寄った。『これでいいでしょうか』レオはそう言うとテーブルの上にそれを置いた。それは聖杯だった。銀色に輝き、飲み口の周りには金色の頭が3つあるドラゴンの装飾が施され、持ちやすいように大きなくびれがあり、底は大きく広がり底のツバには数々の宝石が埋め込まれている。王は食器を置くとそれを手に取った。『おぉ、これだ!さすがは、レオだ!こんなに早く取ってくるとは、噂通りの男だ!』興奮する王を横目にレオは言う。『パトリック王。約束の件ですが……』『あぁ、すぐに案内しよう』そう言うと王は立ち上がった。『おい。これを』そう言うと、王の横で食事をしていた者に聖杯を渡した。渡された重役そうな人は『予定通りでよろしいでしょうか』と言った。王は頷いた。『食事が終わってからでいいからな』そう言うとレオの方を向いた。『待たせたな。案内しよう。』そう王が言うと、レオと王は歩いて部屋を出た。
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