~呪わせた幸運の聖杯~ー6
そして王都についた。王都を兵に案内してもらい王室に来た。『王様。例の森の男を連れて参りました』そう案内してくれた兵が言った。『うむ、ご苦労。下がりたまえ』そう王が言うと兵は頭を下げると扉から部屋を出た。
『よく来たな旅の者よ。森で倒れていたと聞いたが、何があったのだ』王の問いかけに男は”デモニアル”との闘いの話、旅の目的である”女神の煌めき”の話をした。話を聞き終わると王は少し考え言う。『女神の煌めきか。この国には隗幻の書がある』それを聞き男は驚きを隠せず声が出てしまう。『隗幻の書!!』『やはり知っておったか。女神の煌めきの場所が唯一示されている書籍じゃ。私も王の座についてすぐの頃は女神の煌めきを求めて多くの冒険者を向かわせた。だが、1人として帰って来た者は居なかった。それほどの何かがその洞窟には居たのだろう。』王の言葉を聞き漏らさなかった男は思った。(洞窟!?やはり女神の煌めきは洞窟に眠っていたのか。)
そして王は続けた。『ときに、お主の名前を聞いていなかったな』『これは失礼いたしました。わたくし” レオ・フェニックス” と言う者でございます』そう言うとレオは立ったまま頭を下げた。『レオと言うとハレック王国のレオか⁉』王は驚いたように言った。『作用でございます』『そうだったのか。今度は女神の煌めきを狙っているというわけか』レオを返事を聞き王は少し考えこみ提案をした。『どうだ、隗幻の書をお主に見せてやろう』レオはすかさず言う。『いいのですか!』だがと王は続けた。『ただし、条件がある。エトワル王国にある幸運の聖杯を取ってきてほしい。名高い君になら管単にできるだろう』『盗めと言うのですか?』レオの言葉に王はほくそ笑み答えた。『あぁそうだ。しかも誰にもバレずにだ』レオは強めの口調で言った。『お言葉ですが、この戦争の状況からしてエルフが盗んだとバレてしまうのではないでしょうか?』『その心配はない。他国にはまだ戦争をしていることはバレてはおらぬ。森の奥深くと、海の底で戦っているのだ。人間に認知は不可能だ』王はそういうと玉座から立ち上がり、レオに近寄ると肩に手を乗せ言う。『やってくれるか』『いいでしょう。女神の煌めきのためなら』そう言うとレオは王室を後にした。部屋から出ていくレオを見て王は後ろから言った。『早めに頼むぞ!』
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