~呪わせた幸運の聖杯~ー5
ジェシーは男の傷が治ったのでカメールの王”パトリック2世”の元に案内した。『普段は他種族をこの国には入れないのですが、パトリック王は弱っているあなたを見て特別に中に入る許可をくださったのです』街の中を歩きながらそう話すジェシーに嬉しそうに答える男『そうだったのか。そのおかげで今私は生きているのだね』二人は螺旋状になった道を歩いていた。道の外側には家やお店が立ち並んでいた。道の内側には手すりがあり、手すりの外は吹き抜けになっている。男は手すりから顔を出し下を覗き込んだが下は見えなかった。『すごい。下が見えない』そう言う男にジェシーは言う。『ええ、ここはかなり最上階の方ですから。ノースツリーは他の2つの大木、イーストツリー、ウエストツリーよりも大きいのですよ……』それを聞き冒険者は何か疑問に感じ聞いた。『そういえば、ここは木の中なのか?』『そうですよ。標高4000mの木の中に街があるのです!』すごいなと思いながら歩く男はある異変に気付いた。『貧困が激しいようだが、』そう聞く男にエルフのジェシーは答えた。『今は戦争中でして、食料は枯渇して自給できてないんです』『戦争!?そんな大変なときに俺なんかを助けたのか』驚きを隠せない男は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
見ていただきありがとうございます!
ブックマークや感想を頂けますとやる気にも繋がりますので是非お願いいたします。




