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~呪わせた幸運の聖杯~ー3
『その聖杯は誰に、どこの国に盗まれたんだ』ビルは焦ったように聞いた。
『そこまではわかんねぇ。だか確かなのはあれだけ警備がいたのに誰一人も犯人を見ていないんだ。つまり、隠蔽魔法が使われた可能性が高いってわけだ。隠蔽魔法が得意な種族と言えば……』
その話を聞きビルは驚いた顔をして言った。『まさか、エルフ!!』
かぶせるようにダニエルが言う。『まだ断定するのは早いぜ。確かに隠蔽魔法はエルフの十八番だが、エルフ以外の種族にだってそのぐらいの魔法は使える。まぁドワーフや巨人族、ゴブリンなんかは無理だろうがな』そういうとダニエルはビールを飲み干し笑った。
『聖杯を奪われて、戦争でも起こされたら勝てない』おびえた顔をしてビルは言う。
『それは大丈夫だ。今すぐ攻撃なんてしてきたら、私たちが盗みました。と言ってるようなもんだからな、まずそれはないだろう』全く恐れていないダニエルは言う。
呑気なダニエルの話に少し不安を覚えるビル。
『そうだと良いんだけど……』
そうビルは信じたかった。戦争なんて起きないと……。
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