~呪わせた幸運の聖杯~ー2
未だ半信半疑のビルが聞いた。
『それでその聖杯がこの国にあるからどうだって言うんだよ。今は平和だ。戦争なんて20年も起きてないって言うのに』
それを聞き待ってましたと言わんばかりにダニエルがビルに聞く。
『この前の事件覚えてるか?』
『国王暗殺未遂だろ?そりゃ、あれだけ大騒ぎしてたからな。夜に王都に忍び込んで寝ている王を暗殺しようとした者がいたって話だったか』食い気味にビルが答える。
『そうそれだよ。それ!』ダニエルから微笑みながら言う。
ビルは話し始めたダニエルの言葉を遮り言う。
『だか、あれは暗殺をあと一歩のところで阻止したって』
ダニエルも食い気味に言う。
『あぁ、そして逃げられたって話だな。だが、暗殺を阻止できた相手を逃すか?阻止できたならその場で殺すこともできたはずだ』
『た、たしかに』ビルは驚きを隠せなかった。ビルはだんだんダニエルのペースに飲まれていた。
そしてダニエルが続ける。『そう、この話嘘なんだよ。聖杯が盗まれたことを他国に隠すためのな。王の暗殺者を探すと言って家の中まで入ってきただろ。暗殺者を探すだけなら家の中に人が隠れてないか見るだけでいいのに、人が入れないところも念入りに確認されたよな』
ビルは腑に落ちたようにつぶやいた『聖杯を……』
『その通り。あれは聖杯がないか調べてたんだよ』徐々に話の信憑性が増してきた。
『まさか、本当なのかその話?』ビルは聞いた。
『あぁ、みんな噂してるよ』ダニエルは答える。
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