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~天使の血~ー12
そのころ村人達は帰りの遅いローレンのことが心配になり、彼の家で待つことにした。
一仕事終えたローレンは家に帰ろうとしていた。家なら石になってもベラに見つけて貰えると考えたのだ。家の上空まで来たが、家には村の人達がローレンを心配して集まって来てくれていた。こんな姿をした者が空から降りてきては村の人はパニックになる。とローレンは思い、家に帰るのを諦めた。
他にいい場所は無いか考えたが、思いつかない。そうしている間に時間になった。間に合わなかった。ローレンは小さな石ころに変わってしまった。その石は村のはずれの方に落ち、他の石と区別がつかないありさまだ。
その瞬間に人々の記憶からローレンは消えた。
『あれ、ベラの家で俺たち何してるんだ』
『ほんとね、変ね』村人たちはそう言い帰って行った。




