30/101
~天使の血~ー9
村に戻るとローレンはすぐに古い友人のヘルメスティスのところに行った。ローレンは旧友に会って早々に要件を伝えた
『貴族の息子2人を苦しめたい』
ヘルメスティスはすべて知っているような表情のままこう答えた。
『それは魔法を使えないお前には無理だ。俺にだってそんな魔法は扱えない』そして続けた。
『だが、1つだけ方法が無いわけでもない。ミュルザルの森へ行け。森の真ん中に小さな祠がある。その祠の中にある石を壊せ。そうすれば死神が現れる。死神がお前に力を貸してくれるかはわからない。何も聞かずにお前を殺すかもしれない。これはあくまで噂なのだが、死神は解放者の願いを1つ叶えないと完全に封印を解くことは出来ないらしい。だから、もしかしたら力を貸してくれるかもしれない』
『そうか、ありがとう』ローレンは表情ひとつ変えずにそう言うと友の下を去った。




