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~天使の血~ー4
あの日、ローレンはいつものように仕事が終わり家に帰ると、何か家の様子が違うことに気がついた。明らかに誰かが入ったような形跡があった。2階にいる妻が心配になり、すぐさま階段を駆け上がった。部屋に入ると、そこには見るに堪えない姿のベラがあった。私はすぐにベラに駆け寄り、抱きかかえ、毛布を着せ何があったのか聞いた。
だが、昨日までとは違い、また昔のように言葉に耳を傾けず、焦点の合わない目をしていた。そして、床には見たことのない空の小瓶が落ちていた。それが何かは知らなかったが、状況が物語っていった。
俺は怒りに魂を燃やしていた。あれほど心の底から怒りを感じたのは初めてだった。




