~悪魔との闘い~ー13
悪魔が巨人を倒す15分前のこと。
『鐘が鳴ったぞ、準備にかかれ』そう戦闘統括責任者が言った。
兵力の拡張のためという名目で集められた約1000人もの人々が中央の公園に移動させられた。集まったのはやる気に満ち溢れた少年たちばかりであった。その中央公園はちょうど4つの塔の中心部に位置している。
公園に人が集まったことを確認すると、それぞれの塔の一番上にある強大な松明に火が灯された。そして、松明の前に設置してある特殊な鏡を通して、公園に光が差した。塔の光はそれぞれ別の場所を照らし、すべての光が灯ると陰の部分が模様になっていた。その影で大きな王家の紋章が浮かび上がった。
紋章が浮かび上がるとすぐに地面が真っ黒になった。すると、無数の黒い触手が地面から生え、生贄の人々を地面に引きずり込んで行く。まるでブラックホールのようなその地面は全員を飲み込むと何事も無かったようにいつもの公園に戻った。
代わりに4つの塔が地面から徐々に汚染されるように黄金の輝きに包まれた。その黄金の輝きは塔の頂点まで来ると、さらに上空に鎖の形状で伸びた。そして、その光の鎖は上空に伸びきると、中央の公園に向かって伸び、クラーケンの触手のようにうごめいていた。その鎖は1本では無く1つの塔から1本、また1本と鎖が伸び続けている。ちょうど赤い雨が降った時、すべての鎖が生成した。1つの塔から数十本の鎖が伸びている。
公園に向かっていた鎖は鎖の生成が終わると、一斉に街の外にいる悪魔めがけて伸びて行き、悪魔に絡まるった。だがそう簡単に動きを止めることはできない。悪魔の腕に鎖が巻き付いても、腕を振り払うと鎖は引きちぎられてしまう。だが壊れた鎖はすぐにまた生成し永遠に悪魔に向かって伸びる。悪魔は鎖に引っ張られ街の中へと少しずつ引きずられている。
数時間の格闘の末に何とか悪魔を押さえつけることに成功した。悪魔は取り押さえるまでに街を破壊し、最終的に中央の公園で拘束された。そして、塔から新たな光の鎖が生成した。その鎖は先端が鋭く、剣の様になっている。その剣の鎖は何十本も同時に悪魔めがけて伸び、すべて悪魔の身体に突き刺さった。
『グアアアアァァア』悪魔が叫び声をあげる。
そして新たに何本も何本も突き刺さる。誰が見ても悪魔を追い込んでいたのは確かだった。
『良し、これで悪魔を倒せるぞ』
『街はめちゃくちゃだが、またみんなで再建すればいい』
そう塔に上っている賢者たちから勝利を確信する声が聞こえた————————————————。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
ブクマ、評価など頂けると嬉しいです。
章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします。




