新たな脅威
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誰かが動けばすぐにでも戦闘が始まる空気の中、俺はフィーリアとノートの頭に手を置いた。
「落ち着け、二人とも。」
「みんなも落ち着いてくれ。とりあえず話を聞こう」
向こうも、朱堂が落ち着かせて話を聞く態勢をとった。一部は睨んでいるが気にしなくていいだろう。
「ありがとう、朱堂。冷静な奴がいてくれて良かったよ」
「お礼はいいよ。お互い無用な戦いは避けたいだろう。それで聞かせてくれるか?」
俺はクラスメイトに今の状況となぜ殺したのか説明した。
「嘘だ!!お前達は嘘をついてる!」
説明が終わると、道本が叫んだ。
(こいつは、何を根拠にこんな事を言ってるんだ?周りのクラスメイトも冷めた目を向けている事に気づいていない)
「道本くん、少し黙ってくれないか」
初めて聞いた朱堂の冷たい声に俺はびっくりしながらどうなるか流れに身を任せた。
「立花くんの話を聞くと、帝国は無駄な戦いを起こしたということになる」
「俺の話を信じるなら、そういうことだ。俺たちは知り合いのエルフのために戦っている。お前達が戦う気がないなら邪魔をしないでくれ」
「そうしたいんだが。今帝国を裏切ると、帝国に残っているクラスメイトが危険に晒されてしまう」
朱堂がどうしたものか考えている時、帝国の本部では
「準備が整いました。どうしますか?」
怪しい男が皇帝に、話しかけていた。
「やれ。そして帝国の力を見せつけろ」
「本当によろしいのですね」
「くどいぞ。いいからやれ」
皇帝の言葉に、怪しい男は手に持ったクリスタルを握り潰した。その瞬間、空に魔法陣が展開されすぐに弾けた。
その頃、リーフレットの城では兵を向かわせようとした直後空に魔法陣が映し出された。
「あれは、なんですっ!!」
魔法陣が弾けた直後、エリサはまた頭痛に襲われ気を失ってしまった。
「エリサっ!!」
「お姉ちゃん!」
そして祥太達は
「フィーリア今の魔法陣はなんだ?」
「分からないわ。見たことのないものだった」
俺はフィーリアに聞くが、フィーリアでも分からないものだったらしい。横にいるノートが
「祥太さん。何か嫌な予感がする」
そう言って、俺も同感だと頷いた。その間にフィーリアは周りの状況を調べると珍しく声を荒げた。
「大変よ祥太!リーフレットに魔物が!それと帝国の方から大量のゾンビもやってきてるわ!」
「っ!」
魔法陣が消えた直後、状況は一変した。
「フィーリアとノートはリーフレットに戻って魔物の相手を頼む!!」
「分りました!」
「任せなさい。祥太はどうするの?」
「俺はこっちにきてるゾンビどもを相手にする。朱堂達はどうする?」
「帝国からゾンビが来てるんだよな?」
朱堂はフィーリアに聞くと
「えぇ、こっちに来ているゾンビと残っているゾンビがいるわ。早く戻らないとあなたのお仲間が危ないわよ」
「っ!?急いで戻るぞ!」
朱堂やクラスメイトの言葉を聞き、すぐに戻る決断をした。クラスメイトに異論はないようで大人しく従っていた。
帝国に戻る直後、朱堂から
「立花くん」
「ん?」
「一人でなんとかなるのか?もし無理なら僕たちから」
「あ〜大丈夫だ。なんとかなる」
明確にどうするか答えず濁すと今度は皇が心配そうな顔で
「立花くん。また、会えるよね」
「こんなところで死ぬ気はないから大丈夫だ」
断言して言うと、少しは安心したのか朱堂と共にクラスメイトの中に戻り帝国に向かって走り始めた。フィーリアとノートもリーフレットに戻り一人だけになると
「ふ〜どうなるか分からないけど、やるしかないか」
俺は今まで暴食のスキルを自分が制御できる範囲でしか使っていなかった、俺はわざと暴走させてゾンビどもを駆逐しようとスキルを使う準備をした。
帝国本部
「おや?どうやらここも危ない様なので私はここら辺で退散するとしましょう」
怪しい男がそう言うと
「おい!どうなっている!?なぜ、我が国の方から大量のゾンビが来るのだ!」
「はて?こうなることは説明しませんでしたっけ?」
「しとらんわ!!」
「それは、失礼しました。でも良かったではないですか、これで帝国の力を見せつけれて歴史にも名を残せますよ。まぁ、汚名ですが」
怪しい男の言葉に、皇帝は激昂すると剣を抜き斬りかかった。怪しい男は鮮やかに避けると
「その程度では、私は殺せませんよ。では、さようなら」
そう言って、怪しい男は消えていった。
怪しい男が消えた直後、俺はスキルを本能のままに発動させた。
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