開戦
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今日はもう一話上げるかもしれません。
帝国兵士
「おい、前に誰かいるぞ」
「ん?ほんとだ。まぁ近づけば逃げるだろ。俺は、早くこんな戦争終わらせて家に帰りたいんだよ」
「なんだよ。お前はエルフの女を抱かないのか?」
「バーカ、奥さんがいるんだそんなことしたらどんな目にあうか」
わざと体を震わせて軽口を言い合いながら帝国の兵士は進軍していた。それは、上から勝ち戦と聞いていたからである。なので、緊張感というものは誰も持っていなかった。
「タイミング悪い時に結婚したな、お前」
「うるさいよ。結婚して幸せなんだからいいんだよ」
「惚気うざ!それじゃあ、お互いの目的の為にパパッと終わらせ・・ん?なんだ?あのひか」
帝国兵士が光を見た瞬間、耳を劈く音が響き、衝撃が体を襲った。体を起こして周りを見渡すと、
「なっ!敵襲!!!!くそっ!なんだあの光!」
光が通ったと思われる場所にはその跡があり、そこには何もなかった。光が見えた瞬間、さっきまで軽口を言い合っていた友は消えていた。
「仇は取ってやるから!」
光が撃ち込まれる前
「ノートはまたこれを撃って帝国兵士の壁に穴を開けてくれ、撃ったあと俺が突っ込んで場を掻き乱す。中に入られたら終わりだからな」
俺は異空間から魔力型光線銃を取り出して渡した。
「分かりました。その後は好きな様にしても?」
「あぁ、好きに暴れてもらって構わない。誰に喧嘩を売ったのか思い知らさせてやれ」
「そうだ、もし勇者が前に出てきたら俺に教えてくれ。俺がケリをつける」
「分かりました!」
「分かったわ」
「よし!それじゃあノート!ぶちかませ!!」
「おー相変わらずとんでもない威力だな」
「祥太さん、道は作りました。お願いします!」
「ああ!任された!」
俺は疾風迅雷を発動させ敵地に飛び込んだ。 中心部辺りまで来るとそこで止まった。
「何者だ!」
「エルフを助けるヒーローだ!」
俺はここに来る前に召喚しといた妖刀村正を鞘から抜き、目の前の帝国兵に斬りかかった。360度敵だらけの中、スピードを生かして一太刀で敵を斬り伏せまくっていると。
「おうおう、随分派手に暴れ回っているな」
強烈な殺気を向けられ話しかけられたので止まって会話をしてみることにした。
「誰だあんた?」
「俺はここら辺の部隊をまとめているドズールだよ。部下じゃあお前を殺せなさそうだったんでな、俺がきたんだよ」
「そうか、殺す前に一つ質問がある」
「おいおいもう勝った気かよ、まぁいいぜ、なんだ?」
「なぜ、エルフの国を襲う?」
「・・・・つまらないことを聞くなよ。そんなの、理由なんてねぇよ。戦争をして勝って全てを奪う、そうやって帝国は大きくなっていった。今回も今までと何も変わらない、特別な理由なんてない」
「よかった・・・」
「あぁ?」
「それならお前達を・・・殺せる」
初速から一気に最速までスピードを上げ、ドズールに正面から斬りかかった。ドズールは、反応はできていなかったのに右に飛ぶことで避けた。
「今ので終わらせる気持ちだったんだが、よく避けたな」
「自分でもそう思うよ。咄嗟の勘で避けただけだ」
冷や汗を拭いながら立ち上がると、
「誰でもいい!ここにいる兵士はこいつのこいつのことを本部に知らせろ!行け!!」
いきなり大声を上げて周りの兵士に命令した。周りの兵士たちは走り出した。俺はそれを眺めていた。
「いいのか、あいつらを見逃して。更に強い奴が来るぞ」
「いいんだよ、誰が来ようと負けるつもりはない。それに、お前をここで直ぐに倒して追いかければいいだけだし」
「この!ガキがっ」
俺は村正を鞘に収め、居合の構えをした。
「ハッなんだよそれ!」
「・・・・」
そこから、お互い会話はなく互いが決着をつけるタイミングを待った。その間、俺は鞘の中に電気を走らせ普通の居合あの何倍ものスピードで抜く準備をしていた。
タイミングは唐突にやってきた。強い風が吹いた瞬間
「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドズールは大きな掛け声と共に直剣を縦に斬り下ろしてきた。その剣が、俺の髪に触れた瞬間俺は地を蹴り、音を置き去りにしてドズールの横を通った。
「は?」
俺が刀を最後までしまうと、ドズールの体は横にズレた。
「は・・やす・・ぎ・・」
ドズールは自分がいつ斬られたか分からず死んだ。
「いい振り下ろしだったよ、ドズール。・・・さて、あいつらの方は大丈夫かな」
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