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笑顔を守るために

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宣戦布告の報告を聞きアンナさんは、こちらを向いた。そこにある表情は何か覚悟を決めた顔だった。


「祥太さん、救ってもらって上で申し訳ないのですが一つお願い事があります」


「受けるかどうかは、きいてか決める」


「エリサとリアを連れてこの国から出て下さい」


この言葉に、名前が出た二人は驚いた顔をした。


「ちょっと!お母さん!何を言っているの!」


「また、離れ離れなの?」


エリサさんは、アンナさんに詰め寄りリアはしっかりと理解はできなかったみたいだがなんとなく空気を察して目が潤んでいた。


「仕方のないことです。この国に帝国と戦える力はありません。ならば、あなた達だけでも。国を預かる身としては、あってはならないことだと理解しています。でも、女王である前に私はあなた達の母でもあるのです。私は生きてほしいのです」


「嫌です!お母さんが残るなら私も残ります!私だって短くはあったけどこの国の女王だったから」


「それじゃあ、リアはどうするの?あの子はまだ幼い、誰かがあの子のそばにいてあげないと」


「っ!そう・・だけど・・・」


母と姉の言い合いを聞いて、只事ではないと感じたリアは助けて欲しいと思い頼れる存在を思い出しお願い事をしに行った。


「お兄・・ちゃん・・・助けて」


目から涙をポロポロとこぼしながら俺に助けを求めた。


俺の答えは当然


「任せろ」


ただ一言だけ言いリアを安心させるために、頭を撫でながら言い合いをしている二人に声を掛けた。


「ちょっと、お二人さん。盛り上がってるとこ悪いんだけど、その願いは受け入れられないよ」


「なぜです!勝ち目がないのは祥太さんも分かるはずです!」


「そうだな。確かに今の現状だと勝ち目は薄いな。けど0ではない。俺は、欲張りなんでね、悲しみの上の幸せなんていらない。目指すなら全員が幸せになる道を目指す」


「そんなの、無理です」


「いいや、無理じゃない。・・・・俺たちがいる。最強である俺たちが」


涙を流して俯いていた、エリサは顔をあげこっちを向いた。


「だから、任せろ」


「さん「分かりました」エリサ!?」


アンナさんが何かを言う前にエリサが被せた。


「この国命運祥太さん達に託します。どうか、この国を救ってください」


エリサはそう言って、頭を下げた。アンナさんは驚いて口を出せていなかったが娘の覚悟を感じ取ったのか最後は一緒に頭を下げた。


「私からもどうかお願いします」


絶対に、この国を守ると決意をしていると、横から服の裾をクイクイっと引っ張られているのに気が付き、そっちに顔を向けるとリアが満面の笑みで


「ありがとう!お兄ちゃん!」


お礼を言ってきた。俺は、その笑顔を見て絶対にこの笑顔を守ろうと改めて思った。



今後について話し合おうとしたその時、扉はいきなり開かれ兵士が入ってきた。俺はその光景にデジャブを感んじ嫌な予感を感じていると


「帝国の兵士およそ10万がこちらに向かってきています!!」


嫌な予感ほど当たるとはよく言ったもので、この展開の早さにある予感が俺の中に浮き上がった。


「いくらなんでも早すぎます!これではまるで・・・」


「あぁ、帝国は元々リーフレットに戦争を仕掛けるつもりだった」


「っ!」


エリサが言い淀んだ言葉の先を俺が言うと、唇を噛み締め拳を握った。


「帝国は、戦争をする理由が欲しかったんだ。帝国の所有物であるエルフの奴隷を不当な力で奪われた。ならそれを取り返そう。戦争という形で。こんなところか」


「なっ!それはあまりにも暴論では!無理矢理奴隷に下のは帝国なのに!」


「そうだ。だが、それを証明することは難しい。それに、帝国は強大だ。周りの国に異論を唱えたところで見向きはされないだろう」


「そんな勝手が!」


「そんな勝手が通じてしまうのが今の帝国なんだろう。だから、・・・・俺は容赦はしない」


最後の言葉の時だけ、怖い顔をしていたんだろうリアが震えた声で俺を呼んだ。


「お兄ちゃん?」


俺はハッとなって直ぐに怒気をしまい


「大丈夫だよ。俺たちが必ず守るから」


笑顔を向けて、そう言った。


「うん。分かった」


リアはスッと離れ、


「お兄ちゃん!頑張って!」


両手の握り拳を胸の前で握り、応援をしてくれた。


「頑張ってくるよ!フィーリア!ノート!行くぞ」


「はい!


「えぇ」


二人をともなって帝国の兵士の元に向かった。


向かう道中


「祥太さん。子供の前では感情を抑えないと。泣いちゃいますよ、リアちゃんは強い子なので泣きはしませんでしたが」


「あぁ、帝国の勝手に怒りが抑えられなかった。リアには悪いことをしたと思ってるよ」


「いえいえ、祥太さんがあそこで怒りを出さなかったら私かフィーリアさんが怒っていたと思うので、それにリアちゃんなら、大丈夫ですよ」


「そうよ、リアは幼いけど優しくて強い子なのだから」


「そうだな、リアのエルフ達の笑顔を守るために勝たなくちゃな。守るぞ!」


「もちろん!」


「当たり前よ」


必ず守ると、改めて声に出し歩いて行くと先の方に蠢く集団が目に入った。



クラスメイトとの邂逅まであと数分

少しでも興味を持った方、面白いと思った方、続きが気になった方。


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