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不穏な影

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アンナさんを、抱えて集合場所まで行くとそこにはもうすでにみんないた。


「お待たせ。こっちは無事連れてきたよ。そっちは?」


「こちらも、違法奴隷にされた人たち全員連れてくることができました!」


「でかした!さすがだな」


俺はノートの頭を撫でると


「えへへ」


癒されるような笑顔を浮かべた。


「フィーリアもお疲れ様」


「当たり前のことをしただけよ」


ツンツンしているフィーリアだが、ノートのことを羨ましくチラッと見たのを見逃さなかった俺は相変わらず素直じゃないなと思いながらもノートと同じように撫でた。


「なっなに!」


「なんでも、俺がこうしたかっただけ」


「ふん!好きにしなさい」


素っ気ない態度をとるが表情は我慢できずにニヤけているのを知っているので、可愛いなと思いながら労って撫でていると


「あの、そろそろ説明が欲しいのですが」


周りに人がいるのを忘れていた俺達は、離れると


「この場で説明してもいいけど。長くなるからエルフの国まで行ってから説明する。エルフ以外の奴らもそれでいいな?」


そう言って、少し離れた所にいたエルフ以外の奴らに声を掛けた。


「ええ、助けてくれたんだから、あなた達に従うわ」


「はいよ、それじゃあ、帰りますか。フィーリア、また頼む」


「任せなさい。転移(テレポート)


そう言うと、魔法陣が下に展開され俺達はその場から消えた。



その頃帝国では会議室が重苦しい雰囲気に包まれていた。


「それで、見つかったのか?」


皇帝の怒気の含まれた声に恐縮しながらも


「敵は早い速度で空を飛んでおり、見失いました」


「追跡は困難と?」


「はい、ただ関係あるか分りませんが。同じ時刻に奴隷商の方でも同じようにエルフや他の違法奴隷が連れ去られたと報告が」


「・・・どう思う?」


皇帝が少し考えた後、隣にいる男に聞くと


「十中八九、エルフの国どもが関わっているでしょうな。あちらにここまでの手だれがいるとは、してやられましたね。どうします?」


男が尋ねると


「どうしますだと・・・・もちろん叩き潰しに決まっているだろう。このままでは帝国の威信に関わる。それにここまでコケにしてくれたんだ後悔させてやる。・・・兵を集め準備させよ!戦争だ!帝国の力を見せつけてやる!」


「ハッ!直ちに!」


皇帝の言葉を聞き、報告にきた兵士はその場を去った。


「皇帝様。それでは私も準備がありますので」


「うむ。お前の力期待してるぞ」


「えぇ、お任せあれ」


そう言うと、隣にいた男は自分の部屋に向かった。


「ふふふ、楽しくなってきましたね。さてこの戦いどうなるか。楽しみですね、面白おかしく踊っていただきましょう」


皇帝の元から立ち去った男が言った言葉は、誰に聞かれることもなく消えていった。



帝国で不穏な影がある中、リーフレットでは感動の再会をしていた。


「お母さん!」


「エリサ!」


お互い姿を確認した瞬間走りだし涙を流しながら、抱き合った。そこにリアも加わり感動の親子の再会の絵があった。その姿を、見て日本にいる母さんのことを思い出した。


(今頃、どうしているかな?心配だな)


母さんのことを思っていると、近くにいたノートやフィーリアのことが目に写った。二人とも嬉しそうな表情をしているがどこか、悲しい目をしていた。俺は自然と二人の手を握っていた。


「っ!」


「!!」


びっくりしていたが、決して一人じゃないことを思い出し強く握り返してきた。もう夜も遅く、話し合いは明日行うことになり、それぞれに用意された部屋に行き眠りに着いた。



次の日の朝、会議室に集まり報告をしよとしたその時、いきなり扉が開き一人の兵士が入ってきた。


「いきなりのことすみません!至急お伝えしなければいけないことが!」


アンナさんが、代表して何があったのか聞いた


「一体どうしたのですか?」


兵士の人は、息を荒げながら


「はいっ!帝国が我らリーフレットに対して宣戦布告をしました!」


衝撃的な報告に一同声を発せず、会議室を沈黙が支配した。そんな中


(はぁ〜休まる日はないのかね)


俺は心の中で、騒動ばかりに遭遇しているなと思いため息をついた。



少しでも興味を持った方、面白いと思った方、続きが気になった方。


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