突入
俺たちはリーフレットを直ぐに出て、帝国に向かっていた。ただ、一つ問題なのが
「お兄ちゃん!手、つなご!」
リアがいることだ、なぜいるのかは城から出る際にリアにも別れの挨拶をした時、自分も一緒に行くと言い出した最初は危険だからダメと言ったけど目をウルッとさせて上目遣いで頼まれて断れないでいると、エリサからダメ押しで向こうにいるエルフの信用を得れると言い、渋々同行を認めた。
「はい。リア帝国に着いたら俺たちの言うことをしっかり聞くんだぞ」
「わかった〜」
フニャっと笑いながら答えたため、本当に分かっているのか分からなかった。
(まぁ、俺たちでしっかり守ればいいか)
自分の中で、そう思い森の中を歩いた。
俺たちは、森を抜け3時間ほど歩いていると段々と帝国の城壁が見えてきた。
「やっと、着いたな」
「そうですね、とりあえず宿で休みたいですね。リアちゃんもベッドで寝かせてあげないと」
「そうね、やっぱりリアには厳しかったわね。しっかりと休ませてあげないと」
「スースー」
リアは森の中を歩いている途中に疲れて眠ってしまった。こうなる予想はしていたので別に気にはならない。それよりもリアとどうやって帝国の中に入るかが問題だ。
「どうするか、このままリアを連れていけば碌なことにはならないだろ」
「そうですね、エルフの特徴である耳さえ何とかしてしまえば大丈夫かと思いますが」
「フィーリアの魔法で何とか」
「何とかなるけど、時間制限があるから近づいてからね」
「さすが!頼りになる!」
しばらく、歩いていると門が近づいてきて
「頼む」
「任せて、ミラージュ」
フィーリアが魔法を使うと、リアの耳は人間の耳に見えるようになった。
「すごいな、人の耳だ」
「見た目だけね、触れられたらバレるからそこは気をつけて」
「了解」
フィーリアからの忠告を受け取り、門の前に行ったら衛兵に止められた。
「止まれ!何者だ」
俺が代表して話すと事前に決めたので
「冒険者です」
「カードを見せろ」
カードを渡すと
「本物だな、ここには何しにきた?」
「いい稼ぎの依頼があると聞いてね。それを受けれたらいいなと思いきた、あとは、観光だな」
「なるほど、確かに今は割りの良い依頼がギルドに出されている。後ろにいる者たちのためか?」
「そうです。やっぱり人数が多いと金はたくさん必要なんでね」
「羨ましい限りだよ、可愛い奥さんが二人もいるなんて」
「そうですね。自分にはもったいない二人ですが精一杯幸せにしますよ」
後ろをチラッと見ると、二人とも顔を赤くして俯いていた。
「いい心がけだな。よしなにも問題ないな、入っていいぞ。頑張れよ!」
「ありがとうございます。頑張りますね!」
俺は衛兵と挨拶をして、中に入った。中に入り門から離れると
「ちょっと!任せとけって言うから任せたらあれは何!」
「一番怪しまれずに入れる方法だが?」
「私たちがあなたの奥さんだなんて!」
「いや、リアのこと聞かれたらあれが一番答えやすいし、そんなに嫌だったのか?」
「いや、別に嫌とかじゃないけど・・・」
「そうですよ、心の準備というものが・・」
二人とも最後の方は小声で何を言っているのか聞き取れなかった。
「最後の方、聞き取れなかったんだがなんて言ったんだ?」
聞き返すと
「「なんでもない(です)!!」」
揃った声で、言われたため俺は気にしないことにした。
「さてまずは、宿を探しますか」
「もしかして、宿でも・・」
ノートが聞いてきたので、俺はからかい
「もしかして、同じ部屋がいい?」
「なななななな」
想像通りの反応をいただいたので
「冗談だよ!」
俺は笑いながらそう言った。
「もう!ばか!」
ノートはそう言って先に言ってしまった。横からはフィーリアのため息が聞こえ
「ほどほどにしときなさいよ」
ノートを追いかけて歩いて行った。
「少しからかいすぎたかな。まぁ、あいつらが嫌じゃなきゃ一緒でもいいんだがな」
俺の呟きは喧騒の中に消えていき、俺は二人の後を追った。
少しでも興味を持った方、続きが気になった方。
お手数ですが、ブックマークと下の方にある☆を押して頂けたら幸いです^ー^




