激闘
「ガァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
ドラゴンが吠えて前足で俺たちを叩き潰そうとした。俺は硬直からとけて、いまだに固まってるフィーリアを掴みなんとか避けることができた。
「おい!いつまで固まってんだ!俺があいつのヘイトを買うからお前は逃げながら鑑定を使ってあいつのステータスを見てくれ!」
「あっ・・」
(なんだ?なんでこんなに放心している?くそっ!分からん)
そんなことを考えていると今度は尻尾で攻撃を仕掛けてきた。
(ダメだ。こいつ相手に余計なこと考えてる余裕はない。仕方がない、力技だが)
パンっ!
俺はフィーリアの頬を叩いた。
「えっあれ?私は」
「正気に戻ったか、なら鑑定であいつを見てくれ!俺はヘイトを買うから頼んだぞ!」
そう言ってやつの懐に飛び込んでいった。
「あっちょっと、も〜とりあえず言われた通りステータスを見よう」
(くそ!避けるだけで精一杯だ!図体がでかい割に素早すぎる、こいつどんなステータスしてるんだ!)
そう思いながらも疾風迅雷使いなんとか避けていた。
「ガァッ!」
吠えたと同時に距離があるにもかかわらず前足を振り下ろした。
「っ!」
直観でヤバイ思い横に飛ぶとさっきまでいたところが抉れていた。
(何をした?)
一瞬考え事をしたのが悪かった。
「やば!」
もうすでに横に尻尾が迫ってきていた。
パァンっ!
「祥太っ!」
「かはぁっ」
俺は壁に激突した。
(く・・そ、硬化を使ったのに貫通してきやがった。早く戻らないと)
フィーリア視点
「祥太っ!」
(きっと彼なら大丈夫だろう、今は彼が戻ってくるまでどうやって耐えるか考えないと。あとちょっとで鑑定が終わりそうなのに)
「Gravityっ!」
私は自分を浮かしてドラゴンの攻撃を避けた。
(はやすぎるよ!よく避けれてたわね彼)
「炎の弾!風の弾!くらえ!」
私は両方の手に別々の魔法を出し、ドラゴンに放った。
(相性のいい魔法同士がぶつかれば威力は倍以上になる!)
ドガァァァァァァン!!
「どう?!」
いきなり煙の中から魔法が飛んできた。
「えっ!土の壁!!」
ドゴォッン!
「きゃあ!!」
壁を貫通してきて足元にぶつかったせいで吹き飛ばされた。
「いたた・・あ」
顔を上げるとドラゴンが口を開けて私を食おうとする直前だった。
時間の流れがゆっくりとなり走馬灯が流れてきた。
(ごめんなさい。お父様。祥太もさようなら。意外と楽しかったわあなたとの遠慮のない会話、もっと話したかったな)
死を覚悟して目をつぶった瞬間
ドンっ!
横からいきなり何かに押されてつぶっていた目を開けると私がさっきまでいた場所に祥太がいた。
「祥太!!?」
私が彼に手を伸ばした時、声は聞こえなかったけど口の動きで何を言ったか分かった。
い・き・ろ
ビシャァ!
彼の返り血が飛んできた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ドラゴンの顔を見るとこっちを見てニヤリと笑った気がした。
「ころす」
「黒弾白弾次元の狭間に落ちてきえろ」
「ガぁ!?」
さすがに焦ったのか空に飛んで逃げようとが吸い込む力が大きすぎて飛ぶことができなかった。ドラゴンは飛ぶことを諦め術者本人を殺そうとブレスを放ってきた。
(ごめんね、祥太生きれそうにないや)
冷静になり思考が戻ってきたときには死が迫ってきていた。
ドックン!
何かの鼓動が聞こえた瞬間迫ってきていたブレスや私が放った複合魔法が消えていた。
「え?」
「ガ?」
お互い何が起きたかわからないでいると、ドラゴンがいきなり叫びはじめた。
「ぎゃぁっぁぁぁぁぁぁっぁ」
「なに!何が起きてるの!?」
するとドラゴンの体から黒い靄のようなものが出てきた
「がぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ」
ドラゴンは体を暴れさせて靄のようなものをとろうとするがまとわりついていて、とれていないようだった。
「なにあの靄」
巻き込まれないように離れて見てみると
「ドラゴンを食べてる?」
靄はどんどんドラゴンを覆っていき、完全に見えなくなり少し経つと靄は晴れてそこにはドラゴンはいなかった。代わりに祥太がいた。
「祥太!!」
私はすぐに彼のそばにいった。
「起きて!祥太!目を開けて!」
「うるさいよ、眠いんだから寝させてくれ」
彼は少し目を開けてそう言った。
「よかった、本当に生きててくれてよかった」
目から涙が流れてきて彼の顔に落ちた。
祥太視点
(こいつがこんなに泣くなんてな。心配かけたな)
「ただいま」
俺が帰ってきた意味を込めて言うと彼女は今まで見た中で一番きれいな笑顔で
「おかえり!」
そう言った。
俺はその時の笑顔を忘れることはないだろう。
BOSS撃破
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次回更新2月24日です!




