34.悪役令嬢と始まった夏休み
入学して半年。
「では楽しい夏休みになるように。以上解散!」
待ちに待った夏休みが始まりました。
「お父様、ただいま帰りました!」
「ただいま、戻りました。」
「2人共おかえり。元気そうで良かったよ。」
「父上お仕事はどうしたのですか?」
「久しぶりに会えると思ったら嬉しくて、今日は休みにする、予定だったんだけどなかなかできそうになかったよ。これからすぐ仕事に戻る。」
「お父様ったら、たったの半年なんだからそこまでしようと思わなくてよかったのに。」
「君たち2人がいなくなると寂しくてね。この半年が凄く長かったよ。でも元気そうで安心した。」
私は恵まれている。前世でも今世でもこんなにいい家族を持っているんだから。
「昼前には仕事を終わらせるから今日は庭でお昼をとらないか?その時に色々話をしよう。」
「楽しみですわ。」
「リュートはどうかな?」
「もちろん!父上が良ければ。」
「じゃあお昼に。」
「ふふ、楽しみですね。お兄様。」
「そうだね、ノア。」
その日の昼食は半年ぶりに家族3人集まって、いっぱい話をした。
※※※
「ねぇ、ココリア。」
「なんですか?お嬢様。」
「ありがとうね。私の傍にいてくれて。」
「なんですか、いきなり。」
「いや、なんとなく。思いはその場で伝えないと、伝えれないことがあるかもだからね。」
「お嬢様は年齢の割に達観していますね。」
「褒め言葉かしら。それ。」
「もちろん褒めております。お嬢様、1つ聞きたいことがあるのですがよろしいでしょうか。」
「なにかしら?」
「サルパという方をご存知でしょうか。」
「サルパ?うーん、聞き覚えはないけれど、どなたかしら?」
「いえ、なんでもありません。聞き間違えかもしれないので確かめてからご報告させていただきます。」
「そう?お願いね。」
「かしこまりました。ではおやすみなさいませ。」
「おやすみなさい。」
夏休みはまだ始まったばかり。夏休みを楽しく過ごせるなんて初めてで最後なんだから、十分に楽しまないとね。




