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サポートキャラに悪役令嬢の魅了は効かない  作者: 宇和マチカ
本編2 スキル剥がし編

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79/212

16.4代目主人公と幼馴染について

お読み頂き有難う御座います。急に空き時間が出来たので投稿。

アローディエンヌが間接的ストーカーに遭った後から始まります。

うーんタイトル考えるの難しい……。

「な、何をなさるんですかレルミッドさん!!」

「大体お前もお前だろーがフォーナ!!」

「はふっひ!?」


呆然としていたら、レルミッド様の大声が聞こえた。

あまりの剣幕にフォーナがビビっている……。


「お前の知り合いなんだろうがあの変態蝋燭野郎は!!

何なんだよあのド変態で気持ち悪ィのは!!

知り合いなら止めろやボケがあっ!!」


変態蝋燭野郎……。

た、確かに…蝋燭使って接触してきたからそうなんだろうけど、音で聞くとド変態さが増すわね。

確かに変な人で怖いし気持ち悪かったけれど…。


「そ、それはそれはそれは…た、大変申し訳ありません!!

何時もはああ…な時も有るんですが、えと、えと…本当は真面目な所も…」

「知るかボケ!!どう考えても不審者だろーが!!

少なくとも俺は物凄い不愉快だぞボケが!!」

「す、すみません……」

「今度あんなド変態を召喚したらマジで空に放つからな!!」

「も、申し訳ありませんんんんん!!」


フォーナはニックさんをフォローしようとするも、剣幕に負けて半泣きだ…。

でも、ちょっと…流石に私も…彼が得体が知れなくて怖かったからフォローのしようがない。

転生者、だと言う事は分かったのだけれど…全く意図が見えないし。

後、自分にハアハアされるのが…予想以上に気持ち悪いと言う事が分かってしまった…。

……モブの私には、そういうの絶対無いと思ってたから、余計に。

今度から、攻略対象に萌え心のままに、ミーハー心を出すのは控えよう…。


そして…フォーナはどうやらレルミッド様が手を離すと、本当に物理的に…空に飛んで行ってしまうようね。

それにしてもレルミッド様はどうしてフォーナの面倒をみているのだろう…。

古くからの知り合いとかでも、無さそうな空気だし。


「義妹ォ!!」

「は、はい!?」


え、何!?私ですか!?一体何で御座いましょう!?

あ、お礼を言いそびれた!!


「レルミッド様…先程はお助け頂きまして、有難うございます」

「んなのどーってことねえ。

ただ、言っとくが俺は未だお前を怪しんでるからな」

「ええ!?アロンさんはこんなにいい方なのに、酷いですよレルミッドさん!!」

「黙ってろお前がどーこー言えた立場かボケ!!

義妹はアレキちゃんの関係者ってだけで胡散臭えが…」


レルミッド様の紫の瞳が私を見る。

……私に心を許して下さった訳では無いようだけれど、本当に気性が真っ直ぐな方みたい。

……ああ、正義のヒーロー!!惚れてまうやろ!!って余計な事を考えてしまった。


「何だか知らねえが命の危機とやらが来るんならアレキちゃんでも拝んどけ。

お前の為なら喜んで守りに来るだろあのボケ」

「そ、それは…その通りですわね」


……そうだそうだった。私のヒーローは義兄さまだった。

悪役令嬢だから忘れていたが、私の味方…あの人だったわ。

チート悪役令嬢にして、裏ヒーローアレッキオが味方でしたよ。

…わあ頼もしい。

テンションが上がらないけど、頼もしいのは間違いないわね。


まあ…義兄さま拝むのはどうかと思うけど…。

「どうしたのおアローディエンヌ?何かお願い?可愛いねえ何でも言ってえ」

なーんて……迂闊に何か頼むと過剰にやりそうだからなあ。

いかん、声付きで脳内に響いて来た。


私が頷くと、フォーナが物凄く真っ青になっていた。

え、何?

悪役令嬢拝んじゃダメなの?

いや、信仰対象では無いのは分かってるけど。


「そ、そればかりは大変とんでもなく物凄くいけませーーーーん!!」

「……ハァァ!?今度は何だよボケが!!」

「あのあのあのぉ!!アロンさんに命の危機を齎すのは、アレッキアさんだからです!!」


フォーナの叫びのダメ出しに、私とレルミッド様は思わず顔を見合わせた。

……あ、初めて間近で視線を交わしてお顔を見てしまったわね。

ゲーム通りの綺麗なお顔立ちだわね…。紫の瞳が濡れたようにキラッキラしておいでよね。

鼻筋が通って綺麗だ…。ルディ様のような華やかさは控えめだけれど…。

理知的なお顔立ちって言うの?でも粗雑な喋り方がギャップ萌え…。


ってそうじゃないわ。

攻略対象に萌えるなと誓ったのにコレだよ私!!

さっきオルガニックさんにビビってたのに懲りねえな!!


「……ハァ?」

「……はあ」


義兄さまが?

……私を?


義兄さまが…私に命の危機を齎す…。

甘やかしすぎてダメ人間にさせて命の危機とか?

ああ、そっちは大いにあるな。現に執行中みたいな所有るし。


「え!?感想が薄くありませんか!?

あっ、まさかの衝撃でお声が出ませんか!?」

「……何が何だか知らねえが、

取り敢えずそれもアレキちゃんに頼んで拝んどけ、義妹」

「は、はあ…」


あ、レルミッド様も信じてないご様子ね…。

500円足して追加オプション選んで頼んどけ、みたいな感じに言われてしまったわ…。

そりゃそうか。

だって思いっきり…べったべた見られてるんだもんな…。

ええ、勿論お見せしたくなど無かったのだけれど。


しかしあの義兄さまが私の命を狙う……か。もしかしてヤンデレ進化な方面だろうか。君を殺して僕も死ぬみたいな。

……うーむヤンデレ義兄さまか。

萌えジャンルにはなりそうだけど相手は私。

ヤンデレって鬱で美しい感じじゃない?退廃的な。

……私のビジュアルで考えると、どうしても絵にもならんし感動せんな…。


それに私が死ぬ…そりゃいつかは死ぬしなあ。

マトモに考えてもどうしようもないけど、取り敢えず…今の所は病気もしてないが事故とかは分からんな。

私が死んでから後追いは止められないしどうしようもないけど。

先の事は分からんしなあ。


「そういう感じじゃないんです!!本当なんですよおおお!!本当に大変なんですうううう!!」

「おい、暴れると紐千切れんぞ」


ブンブン手を振り回してフォーナが憤慨している。

……浮いてると不安定で大変そうね。

レルミッド様が小型のペットのリード持った飼い主に見えて来たわ……。


「ニックが予知能力を持っているんですうううう!!」

「あの蝋燭野郎を出してきた時点で信じられねえ」

「レルミッド様に同意します…」


予知能力…。ちょっと気になりはするけれど…。

胡散臭かったのよねえ…ニックさん。

そんな…厨二病能力を持ってこられても、余計胡散臭さへのスパイスにしか聞こえんと言うか。

そんな私とレルミッド様の空気を感じ取ったのか、フォーナの濃いピンク色の目にみるみる内に涙が溜まっていく。


泣かれても…困るわ…。慰めようが無いし…可愛いけど。

私とレルミッド様も結構お人よし極まりない対応だと思うのだけど…。

人によっては叩き出されているわね、彼女…。

でもまあ…もっとお人よし系なら涙にイチコロな感じなのかしら。

流石に…そういうキャラでは無いし、騙されるのはロージアだけで充分だったし。


「ニックのばかああああ!!ちゃんと説明して欲しかったのにいいい!!」

「……あの、フォーナ」

「アロンさんレルミッドさんごめんなさいニックの事謝りますからお話聞いて下さいいいい!!

でもちゃんと喋れるかどうか不安でええええ!!

説明がとっても苦手なんですうううう」

「……えええ……」

「……」


レルミッド様の眉間の皺が…フードで隠れているけれど、分かるわ…。

でも手を離さないところがメッチャお優しい…。

レルミッド様は私がお気に召さないみたいだけれど、今、私からの評価は鰻登りね…。

素っ気ないけど優しいヒーローも好きなのよ、私。

あ、レルミッド様が正統派かどうかは分からんけど。


「……取り敢えず、状況を整理致しましょうか……」

「それがいいみてーだな……」

「うう有難うございます…お優しいお二人に神のご加護を」


あ、面倒見良い。

やだーレルミッド様胸キューン。

って、いかん。……オタク気質って、罪深いな。

いい事も多いけど…。


「ええとお、何からお話しましょうか……」

「……オルガニックさんへの貴方の依存具合…いえ、生い立ち辺りからお話してくれるかしら」


……もしかしてあんまり頭良くないから、オルガニックさんに上手い事言われて騙されてたら困るしね。

この子、悪い子じゃ無さそうだし…4代目主人公なんだからな。

途中に苦労は有っても、将来に繋がる明るい一途な恋愛をして貰いたいわ…。

まかり間違ってロージア2号が生成されたら私の胃にも悪い。


「……確かにあの変態蝋燭野郎に入れ込み過ぎだな、このボケは」


あ、レルミッド様もフォーナが騙されてるんじゃないかと思ってるのかしら。

……危ういもんね。物理的にも浮いてるし。

浮いてるのが凄く、凄く気になるけど、一気に聞いたら混乱するわねえ。

先ずは一つずつ…彼女の背景も知っておきたいし。


「ええと、私はソーレミタイナ神皇国の小さな…あんまり裕福じゃない村で生まれました…」


これってハード系な過去持ち主人公なのかしら。珍しいな。

1作目、2作目はフツーの家庭の女子高生だったけど。

あ、ロージアは田舎のあんまり裕福じゃない潰れ掛けの男爵家令嬢ね。

ってロージアもまあまあハード系か…。

でも、苦労したんだろうに、アレかあ…。

まあいい。ロージアの事考えるのパス。


「お父さんが4つの時に亡くなりまして、生活に困ったからお母さんが働きに出ることになって、私は教会にお世話になっていました」


……おお、結構なハード展開。


「とある日に、神官様からお呼び出しが有って。

…都会で働いていたお母さんと、綺麗な服を着たおじさんが帰って来たって」

「…」


おお…流れからしてお金持ちのお父さんとお母さんが再婚か…。

確かにフォーナの可愛さからして、お母さんも滅茶苦茶美人さんなんだろう。

そしてお金持ちのお父さんの元で育ったフォーナのゲームが始まる、みたいな感じなんだろうか。

…まあ、王道よね。

コレで引き取られ先で苛められたとか、鬱展開が無いと良いんだけど。


「そのおじさんがですね、皇太子と名乗られまして」

「ハァ?」

「……え?」


ん?

皇太子?


「何でか分かりませんが、

その日から私…皇女様とか言われまして」

「「……」」


……私はフォーナを見た。

紺色の髪はショートカットに切られており、大きくてキラキラ光る濃いピンクの目。

頬っぺたはちょっと日焼けしているが健康的な赤さ。

唇はピンクで…可愛い。

可愛いが…素朴な可愛さで…。

あ、服はローブみたいなの着てるけど、中はキャミと短パンだったな。


庶民育ちの皇女にして神官………そして薄着。物理的に浮いている上に…withレルミッド様か。

……属性多いなあ、フォーナ。

ちょっと設定盛り過ぎじゃねえスタッフ!?

庶民の私だったけど、今日から皇女様!?みたいなパターンか…。

まあ悪くないけど、乙女ゲームの導入部分としてはちょっとクドいかなあ。

浮いてるし。

いや、今が導入部分なのか予定外なのか画面外なのか知らんけど。


「……ホラか?」

「違いますってばああ!!

あ、今は皇女じゃありませんけど!!あのあのあの!!」

「……レルミッド様、確かにツッコミ所が多すぎて気になりますが…。フォーナ、混乱するようだから、順序立ててお話ししましょう」


……何か、幼児を相手にしてる気になって来たわね。

フォーナって幾つなのかしら…。…精神年齢はロージアとどっこいかもしれんな…。

ロージアより遥かに素直で話を聞いてくれるのは、有難いのだけど。


「えっとええと…」

「お母さんが皇太子さまとご結婚されて、お妃さまになられたのよね?それから?」

「ええと、第四側室さんになったと聞きました」


おい皇太子早速クズいな!!

しょうがないかもしれないけど、即位前から側室さんを4人も持つなや!!


「チッ、コレだから王族はボケなんだ」


レルミッド様の機嫌がお悪いわね。

何かされたのかしら。王族に…。

でもレルミッド様自体も王族の親戚なのよね?

話の流れ的に突っ込めないけど気になる…。


「ええと、皇太子さまのお城には、子供が一杯いて、お姉さんが一杯いました。

お姉さんと仲良くなりたかったんですが、あんまり会えなくて…」

「お姉さんは何人いたの?」

「4人です。

あ、お母さんはそれからがすぐに三つ子ちゃんを産みました」

「……こ、子沢山ね……」

「ドクズじゃねえか」


て言うか皇太子手ェ早すぎやしないか…。

何人子供居るんだよ…。


「それから小さい時とは違う神殿に預けられることになりまして、其処でニックと出会いました」

「ハァ!?引き取ったのにまた神殿かよ!?」

「女の子は皇帝になれないのも有るんですが、私自身もお父さんの実の子ではないので…」

「……フツー金持ちに引き取られたら、裕福に暮らせねえのかよ」

「其処の事情は分かりませんが、どちらの神殿でもよくしてもらいました」


フォーナの濡れた目で微笑む姿が可愛い。…って現実逃避してる場合じゃ無いわね。

此処からが本題だわ……。あんまり突っ込みたくないけど本丸を避けては勝利は無い…。って何の勝利だ。

寧ろ戦に巻き込まれてる民の方じゃないかしら、立場的に。

…いかん、結構入れ込んでしまったわね。入れ込まないつもりだったのに。


「オルガニックさんと会ったのね…?それで?」

「ニックは私より10歳上なんです」

「おいオッサンかよ…お前変な事されてねーだろうな」

「されていたなら、知り合いを吊るし上げるのは辛いだろうけど教えて欲しいわ。通報しなきゃ」


過去であろうと犯罪は犯罪だしなあ。

性犯罪駄目絶対。


「さ、されてませんよう!!ニックは私に言ったんです。

ええと、何でしたっけ。

パラガサツ寄りに全振りした聖女とか拙者的に無いわー、対象から避けといてって」


……。

パラ…つまりパラメータをガサツ寄りに全振りって言われたのね…。

それは…アレだろうか。

勉強系じゃなく、体力とか前は無かったけど武器?系にパラメータを強化されてるってことでいいのだろうか。

……でもまだ…勉強系にも多少振ってある気はする。

たまに入る宗教系の話は普通だし、それに何よりまだ話が通じるし。


そして、聖女…。

聖女かあ。

……成程、フォーナはゲーム中で聖女様に進化する流れなのか…。

って本当に属性多いな!!増えすぎ!!


「……何だそりゃ。呪文か?」

「……聖女、とは?」


この世界で何をしたら聖女になれる感じなんだろう。

特に世界は闇に包まれても無いし、近隣で戦争も怒ってないし、魔王退治も必要なさそうだけど。

何かこう…世界の核とか…世界樹的なものとか…不思議なものを守る系?


「ええと、分かりません」


何でや。自分の事じゃねえのか!?


「……貴方の御国の宗教に聖女様の記載が有るとかでは無いの?

こう、何かが起こったら世界を救う聖女が降臨みたいな」

「特に…無かったと思います」


無いのかよ!!

例を出した私が重度の厨二病みたいじゃないか!!

いやそうだったし今もそうだけどさあ!!


「お前が勉強サボってるとかじゃねーだろうな」

「ななななな!!酷いですよ!!

ちょっと神学の授業を寝ていて、先生に頭を物凄く叩かれた思い出は沢山有りますけど!」


沢山あんのかい。

……お勉強は苦手なようね、3代目も4代目も…。

フォーナに関してはフォローする立場じゃないとは言え…こいつらは!!


「……冒険譚とかなら、聖女が生贄とか有るけどよ…」

「生贄なんてとんでもありません!!

我が国の神様は基本穏やかです!!

仮にお求めになったとしても性別不明ですので、生贄に男女差をお求めにならないかと…」


求められる可能性あんの!?否定しないの!?怖いな!!

……そう言えば大概生贄って男女差別激しいな。

今の話題に関係ないけど、大概何か清らかな乙女的な。

オジサンオバサンはなし。お爺さんお婆さんも聞かないわね。

生贄が乙女の場合は歴戦の勇士とかは生贄を救いに行く方だもんね…。

ってどうでもいいな。


「それで、そんな与太話の何処が変態蝋燭野郎の予知能力なんだよ」

「ええとですね…ニックの言う事は大概当たるんです」

「「……」」


私とレルミッド様の視線にフォーナは慌てだす。

…しまった、また慌てさせてしまった。


「本当ですって!!

柱のヒビの入る時期から、ファーレン姉さまとの婚約、吟遊詩人さんの訪れる時期!!」

「それは…予想と言うか偶然が重なっただけでは?」

「……しかも微妙にショボいしよ」


お姉さんの婚約は知らんけど…噂話がマジになったとかも有るし。


「それにですね!

便利な道具も開発したんですよ、ニックは!!」

「……さっきの気持ち悪ィ蝋燭かよ。

売れねえよあんなの」

「アレはまだ開発中なんですよおおお!!」


蝋燭自体は一応ウチの持ち物なんだが、

突っ込まない方が良さそうね。


「落ち着いて、フォーナ…」

「す、すみません…。とにかくですね。ニックは凄いんです」

「凄さが分からねえし、胡散臭い野郎ってことは確定だな」

「えええええ!!」

「……他の予知と言うのは?」

「ええとー、吟遊詩人さんが神殿の聖歌の先生になられることを予知しました」

「…そんで?」

「あ、この間他所の国の王子様が来ることも予知しました」

「……偶々、特集載せた新聞でも読んでたんじゃねえのか?」

「違いますー!!

あ、王子様の方はニックの弟子になりました」

「……変態の弟子か?」

「ニックは神官画家なんですよお!!」

「ハァ?意味分かんねえ。どっちかにしろよ!!」


聞いたこと無い職業だな…。神官で画家?

…兼業出来そうではあるわね。地味に。

成り立つかどうかは知らないけど。

神官しながら絵描きさんとか大変そうね。

しかし別に他国から人が来たぐらいのレベルで予知?

そんなので予知だのへったくれだの言われてもなあ。


「その2人について、何か言っていたの?」

「お前、ガサツパラ過ぎ。

医者もだけど攻略対象とくっつくには、寝る間も惜しんで勉強しろよって言ってました。

何の事ですかね」

「……何の攻略を対象にすんだよ。

そいつらが敵でぶん殴るのを勧められてんのかよ」

「えええ!?そうだったんですか!!」


レルミッド様の発想にちょいちょい気が散るな。

……攻略対象……。

何か引っかかる。


「…その後の、皆さんは?」

「皆さん?

吟遊詩人さんは結婚して一児の父になられましたし、王子様には彼女さんが出来ましたよ。

お医者さんは幼馴染さんと近い内に結婚なさいます」

「……へー、スゲーどうでもいい」

「オルガニックさんは、何て?」

「うわ始まる前に俺以外全滅しちゃた…。ヤベエなって言ってました。

あ、皆さんお元気ですし亡くなって無いですよ?」


……始まる前に、俺以外、全滅。

……パラメータが、ガサツ……。

……パラメータを見れる人は、数少ない……。


「オルガニックさんは、他所の方のパラメータを見ることは出来るのかしら?」

「え?あ、出来ないって言ってました!

私だけだって!」


前作のシステムから大幅変更が無ければ、

…8割確定したわね。

オルガニックさんは、フォーナの……4代目主人公のサポートキャラだ……。


マジか。サポートキャラは今まで…私を含め女の子だったのに!?

……殿方がサポートキャラとは、新しいわ……。

そして……吟遊詩人、王子様、多分お医者さんと続いて……。

対象から避けといて…との言葉。

攻略対象は、大概見える範囲では4人!!

その理屈を当てはめると……オルガニックさんは、フォーナの攻略対象!!


……いや、何でやねん。

自分で考えて悩んで解いてこの結論、嫌だわ!!

何でフォーナの攻略対象が私を口説いて来たんだ。

おかしいだろうが!!

幾ら転生者でも其処は主人公を狙おうよ!!

自分が攻略対象なんだから!!

それに折角転生者なんだから、主人公を自分に誘導するとかしようよ!!

こんなにフォーナ可愛いのに!!

ちょっとアホの子だけど!!


「……それで、私が義兄さまに害されると言う事は、オルガニックさんが予知したの?」

「そうです!!そうなんです!!

殿堂入り俺嫁がああああ許さんんんんって怒ってました」

「殿堂?何なんだよボケが」


一応私義兄さまの嫁…?じゃなかったっけ。

いや、書類上でどうなのか違うのか分からんけど。

……何なんだ、この状況……。ええーもう面倒くさい…。

4代目主人公フォーナの背景をががっと。

属性過多です。ニックさんも属性過多ですね。

次は義兄さまがお城で貴族とか親戚に苛々している話の予定。

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登場人物紹介
矢鱈多くなって来たので、確認にどうぞ。とてもネタバレ気味です。
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