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サポートキャラに悪役令嬢の魅了は効かない  作者: 宇和マチカ
本編2 スキル剥がし編

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2.世間知らずを引っ提げて

お読みいただき有難うございます。

アローディエンヌがドリーと王都に出かけようとしてます。


とある曇りの朝。

……ちょっと肌寒いくらいかしら。

使用人に手伝って貰って服を着こむ。

今日ってお出かけの日よね。何か着るのが容易い服を買おうかしら……。

前開きの服ってこっちにも有るのかしらね。


「義妹姫様ー参りましょー」


……元気ね。

某アニメの野球しようぜ並みの音量で声掛けが来たわ。

あの声……ドートリッシュよね。朝から元気ね……。よく通る声だし。

お出かけの日だから……あれでもドートリッシュって王都に住んでるのよね。

何で来たの?

王都で彷徨くんじゃなかったの?

取り合えず窓を開けて見たらドートリッシュが門の外に居たから、

使用人に迎えるように言って入って貰った。


「……お早うございます、ドートリッシュ」

「まあお早うございます義妹姫様!朝から涼やかですわね!」


え、涼やか?

涼やか……?私が?

……言われたこと無いわ……。いや、言われる程人脈無いけど。……顔色でも悪かったかしら。

まあ、引き籠りだしあんまり良くはならないわね


「……そうね、今日は涼しいかしら」

「義妹姫様って落ち着いてらっしゃいますわね……。年下なのに…」

「ええと……そんな事もないのだけれど」


寧ろこの無表情を何とかしたいんだけどね……。

若干口の端が動くようになった気が……するんだけど……。

義兄さまはよく動くようになったよーとか言ってるけどね。

こと私に関しては……義兄さまの言う事は全く当てにならないし。


「ではでは!初駅馬車ですわね姫様!!」

「……そうだったのだけれど」

「ドートリッシュ夫人」


うわ、出てきちゃった……。

階段から見覚えのある赤い髪の貴公子……つまり義兄さまが降りて来た。

て言うか別に見送らんで良いって言ったのに……。

それにしても全く気配が無かったわ。

怖ッ。慣れてるけど、それでもたまにビビるわね。


「ウチの馬車を使って。王都ではアローディエンヌを守ってくれるね」

「まあ!承りました勿論ですわ若様!!」


この間から気になってたけど、何なの若様ってその呼び方……。

他国の伯爵夫人に何呼ばせてるのよ。おかしいでしょ。

それに護衛扱いって……どうなの?

行くの王都だし……。

そしてどうしてドートリッシュは快諾しているのよ。

おかしいことだらけすぎるでしょ……。

幾ら私が世情に疎くてもこれはおかしいわよ。


「……義兄さま、私王都見物に行くだけですのよ」


長らく住んでたのに見物も何もないけどな……。

引き籠ってたから殆ど知らないし、実際違わない……。

虚しいわね。


「うん、見るだけ見ておいで?」


見るだけ……。

いやまあ、そりゃ王都以外行かないけど何か引っかかるわね。


「楽しんでねえ、アローディエンヌ」


ふわ、と義兄さまの香りに包まれたかと思ったら抱きしめられていた……。

しかもふわっとハグではない。

がっつり抱え込まれて動けない。

……おい。苦しいんだけど!!バンバン背中を叩いたら、若干!!若干の隙間が出来た。


「……義兄さま、人前なんですが!!離して!!」

「いいじゃないー。

だってえ、僕今日アローディエンヌが帰る18時の鐘までひとりなんだよ寂しいよー」


何時も引っ付かれてるし、たった1日だけだろ……。

しかも何時決めたんだ門限を。私の同意も無く!

……18時って早すぎるわよね!?中学生の塾でももっと遅く帰るわ!!

秋は釣瓶落としとは言うけど、多分まだ明るいだろうし……どんだけ過保護なの……。

しかも此処から馬車で王都迄3時間と少し掛かるってこの間聞いたし。

……おい。14時に向こう出ろってか。

貴族の門限ってこんなの一般的なの!?


「まあまあ!いいなあ……ルーロさまもやってくれないかしら……」


ドートリッシュ……。

此方としては、寧ろ節度あるルーロ君が羨ましいのだけれど。

それにしても義兄さまが未だ離さないので、バンバン背中を叩く。

……全く効いている気配がしない!!


「早く離して下さいったら義兄さま!!」

「えーもうー?」

「早く出ないと遅くなるでしょ!!」

「寂しいよー。あ、そうだ。お小遣いをあげなきゃねえ」

「……有難うございます」


お小遣い……他に言い様がないけどね。

何だか……微妙な気持ちになるけれど、義兄さまの扶養に入ってるのは事実だし。

先立つものが無きゃ王都見物も無理だしね……。

内職でもやろうかしら……。

役立たず極まってるから今の時点で出来るものが何一つ無さそうだけどね……。

王都でバイト……してみたいけど、間違いなく無理よねえ。

立場と……そして何より義兄さまが許さないし。


「はい、アローディエンヌ」


……何だこりゃ。

義兄さまが渡してきたのは、何かの金属の破片?だった。

金色に光ってるけど……。

アクセサリーとも違うわね。

……硬貨にしては変な形ね。


「うおええええええ………あの、若様!?」


あれ、どうしたのかしら。

ドートリッシュが呻きつつ固まってる。

と言うか、あれだけ血色が良かった顔からすっかり血の気が失せてる。

えっ、何?

何がどうしたの?


「どうしたの、ドートリッシュ夫人」

「これ、……もしかしてですけど、1/10ゼニナシ金貨では」


……。


え!?

何その一文無し感半端ない名前!?

えっ、金貨って…まさか…話の流れからして貨幣単位!?

ちょ…製作スタッフは何を考えてるのよ!?

何ゼニナシって……ゲームだと1Zとかだったわよ!?

えええええ!?

真面目な話っぽいしツッコミ辛いいいいい!!


「そうだよ。嵩張らなくていいでしょ」

「ぎゃああああ!!本物!!本物ですのおおお!?」


えっ、何!?

そんな叫ぶような物義兄さまが渡したの!?

一体何なのこの破片!!


「ここここここんな……幾ら王都でもお釣りが有る店が無いですわよ!!」

「えっ、お釣りが無い!?」


そのふざけた名前以外にこの破片に……おかしい所が有るの!?

どう見ても何かの破片だとしか思えないのだけれど!!


「有ったとしても……お釣りが物凄い量になりますわよ!!

お財布の大きさが穀物袋くらい無いと入りきらないですわ!!」

「……」


穀物袋って……アレよね。此処にあるかは不明だけど、米袋とか……よね。

……その中に入りきらん位のお釣り。


コレが。

この破片が……?


……この涼しいのに、じわっと汗が出て来て、顔を伝ったのが分かる。



……おい。


……義兄さま何渡してくれてんだ。



「……ドートリッシュ、これはそんなに大層な価値の有るものなのね?」

「ほらあ若様ったら!義妹姫様もご存じで無いじゃないですか!!そんな物お持たせしてはいけませんわよ!」

「そう?うーん、普通に買い物って難しいな」

「……これ、何なんですの?」


何か脂汗まで出て来た気がするわ……。

えっ、……この破片、そんな……アホみたいに高いの?

気軽に握ってていい奴じゃないんじゃないの、コレ。


ちょっと表情が変わったのが分かったのか、ドートリッシュが説明してくれた。

世間知らずは分かってくれてるみたい…。

……有難うドートリッシュ。義兄さまの金銭感覚って大概だったの忘れていたわ……。

慣れって怖すぎるわね。



「普通の硬貨はゼニゼロって言うんですけどね、1億ゼニゼロで1ゼニナシ。

1000万ゼニゼロでその破片……1/10ゼニナシ金貨になりますわ……。

私見たの初めて過ぎて……うわあああ怖い恐ろしい」


え、いちおく……いっせんまん……。

1000万!?


1000万って……えええええええ!?


……私は必死でゲーム中の貨幣価値を思い出した。

……150Z…つまりゼニゼロ?

また変な貨幣の名前……吹くわ!!いい加減にしてよ!!

……いかんいかん。それどころじゃない。

それで体力回復アイテム……クリームだかあんパンなんだかよく分からんパンが購買で買えたわよね。

つまり現代日本とパンの価値とそんなに変わらんのでいいのか!?


1000万って……100万の札束10個……。

……触ったこと無いんですけど、そんな金額。

倒れそうになってきた。


「……つまり、義兄さまは札束何個も渡してるようなもんだと……!?」

「さつたばって何ですの?」

「……紙の貨幣って無いの?」

「無いですわね。だってそんなの破れたら終わりですし」



……おお。其処から違うのかよ。破れたら銀行で交換とか…無いのか。

現代日本みたいに銀行とか無いわよね、そりゃ。


「お金が紙って面白い発想だねえ、アローディエンヌ。海向こうの国では有るらしいけど」

「……そうですわね。何かで読んだのかもしれませんわ」


一応有る国は有るのか……。

……ヤベえ。誤魔化せて良かった……。

貨幣価値すら知らないとか、ヤバすぎるわ私。


「流石賢くていらっしゃいますわね!!」

「いえ、全然知識なんか無いわ。寧ろ世間知らずの戯言で御免なさいね……」


兎に角こんな1000万の欠片なんぞ怖くて持ち歩けない。

私、根っからのド庶民三十路以下略だから……。

貴族の女やってて18年も経つけれど、そんなお金持ち歩くのマジ無理。

緊張で馬車で吐くと思うわ。


「……お返しします義兄さま」

「じゃこっちにする?」


しゃら、と首から下げられたのは……ツルっとした赤い石。

それに鎖が通してあるわね。

光ってないから宝石じゃない感じね。

よくビルのエレベーターホールとかの壁の石…大理石?って言うのかしら。

こっちに大理石有るのか知らないけど、アレの赤い版みたいな。

……地味でいいと思うけど、義兄さまの趣味じゃ無いわね。

基本義兄さまの趣味って良いんだけど、高そうなのよね……。

今まで貰ったものって……恐ろしくなって来たわ。


いえ、考えても仕方ないわ。今はこの石よね。

何かしらコレ……。

とりあえずさっきの破片よりは安そうに見えるけれど、油断できないわ。


「……何ですのこれ」

「その内腕輪にするつもりだけど、取り合えずそれを店で翳せばいいよ。何でも買ってね」

「翳す…?」

「コレでお会計が出来るんですのよ義妹姫様!

何でだか知りませんけど便利ですわよね」


えっ、何それ所謂電子マネー!?紙幣が無いのに!?

急にハイテク止めて欲しいんですけど!

文明のバランスどうなってんのよ!?

……でも上限は有るわよね。無駄遣いは全くしないつもりだけど……。


「……お幾らまで使えますの?」

「幾らでもいいし、何でも買っていいよお?」


そんなニコニコされても……。

……良かねえ気しかしないわよ。

1000万から……制限なしの……電子マネーなブラックカードって事よね……。

……あかん。余計ダメなパターンじゃ無いの。

何を持たせてくれてんだこの義兄は。

首と手が震えて来た……。

でもここで突っ返すとまた長引くし……。


「……無駄遣いせず、大事に使わせて頂きますわ」

「別に無駄遣いしたらいいよ。アローディエンヌは慎ましすぎるからね。

馬車に乗らないような物理的に大きいものが欲しいんだったら、帰ってから教えてねえ。後で買いに行こうねえ」

「必要有りません」


何だよ馬車に乗り切らん位の買い物って!!箪笥でも買ってくるとでも思ってるの義兄さま……?


「あ、そのペンダント落としても別に平気だからね。その時点で砂になるから」


……ハイテク過ぎるわ、それ凄いな。

……下手な電子マネーより便利じゃない……?

いや電子じゃ無いのか。

ええと、この魔法が使える世界的には……魔法マネー?

……駄目だわ、急に胡散臭くなるわね。


「後ねえ……えい」

「は?」


ふわ、と目の前に火花がチカチカ舞った。

はっ!?

火花!?

何で?

目を回していると、義兄さまがちゅっと音を立てて耳にキスしてきた。


「……人前!!」

「これで大丈夫かなー」


いや大丈夫かじゃない。いちゃついてくるな!!

そしてこんな乾燥したシーズンに火なんか使うな義兄さま!!

カーテンやら絨毯やら燃えるだろうが!!


「……義兄さま、厨房と暖炉以外、室内で火は使わないで下さい。布物が燃えるでしょ」

「えへへごめーん。忘れてたあ」

「忘れないで下さい」

「仲が本当に宜しいですわねー。うう、ルーロさまったらやってくんないかしら」


……え、コレで?

そんなにスキンシップが足りないのかしら、ドートリッシュ……。

と言うか人前でベタベタデレデレされるの苦手な私としては、ルーロ君がとても正しいと思ってしまうのだけれど。



で、結局出たのが朝の8時。

……到着予定時刻は11時頃。


……結局王都に居れるのって3時間位……。不便ね……。

大体何しに行くんだ、そんな短時間で……。

お昼食べたら殆ど何も出来ないじゃ無いの。

王都で攻略対象を密かに探し出して姿を垣間見るって事が潰えたわ…。


……もう何か、外出が気に入ったら王都に住もうかな……。

帰ったら義兄さまに申し出て見よう。

どの道住んでたんだから……荷物もそんなに……ありそうか。

少しずつ運べばいいしって……引っ越しも手伝わせて貰えなさそうね。

まあ元々王都に住んでたんだしね……全然実感無かったけど。



「……ドートリッシュは他国のご出身と伺ったけれど、どうして此方にいらしたの?」

「ウチの国って殿方が少なくて、ちょっとお伝え出来ない位殺伐としちゃってるんですよ」


……え、何それ。

導入部分が何故そんなに怖そうなの?


「一年前の大火災の日、無理矢理呼び出さ……いえ、たまたまお呼び出し頂いて帰る羽目に……いえ、里帰りしてたんですけど」


……言葉のチョイスがちょいちょい気になるわね。


「何方にお呼び出しを?」

「ちょっと怖い方々でして……腕っぷし強くて頭が滅茶苦茶いい方々で…」


……何なんだ、その人。

付き合いは浅いけど、荒事がまあまあ得意そうなドートリッシュが震えるだなんて……。


「……その方々って歴戦の戦士か何かなの?」

「いえ、我が国の第一王女殿下と、幼馴染の妙齢のご令嬢方なだけです」


普通じゃ無いの……。

……でもその割に、里帰りした際に国の王女に呼び出された伯爵夫人の顔じゃ無いのはどうしてかしらね。


「……そんなに恐ろしい方々なの?」

「……それはもう」


……それはもうなんだ。


「あんまりお会いしたくないのね?」

「お会いすると一応は和むんですけど、行く前が滅茶苦茶怖くて震えます」


……どんなんだ、その人達。

気になるけど……。顔色が優れないわね。

折角王都に行くのに、彼女の気分を悪くするのは頂けないわ…。


「そう……止めましょうか、この話……」

「義妹姫様……っ!!」


あ、馬車ががたついた気がした……。

スムーズに動いてた筈なのにね。でももう滑るように動いてるわ。

馬車もいいけど、御者の腕もいいんでしょうね。

……こういう所が毒されてる気がするなあ。何かもっと苦労しなきゃならないわね。

しかし今一番私がやれそうな節約って……引き籠る位しか思いつかないのが情けないわ。


「……王都で服が欲しいのだけれど」

「まあ、まさか義妹姫様が既製品をですか!?」


……え、既製品を買ったらダメなのかしら。

と言うかこの世界で普通に服買いに行った事が無いのよね…。

子供の時から仕立て屋が来て……この頃は気が付いたら義兄さまのご趣味の服が増えてるし。

……何かまた寝てる間に測られてる気がするんだけど。

止めろってあれほど言ったのに!!


「ひとりでも着れる服が欲しいの。他人の手を借りてばかりでは儘ならない事も多いし」

「高位の方なのに、自立心が高くていらっしゃいますのね!」


……私って高位だったの?

書類見た訳じゃ無いしイマイチ自分の立場がよく分からないわね…。

て言うか、ドートリッシュも普通に高位の伯爵夫人じゃ無かったかしら。

知ってるのかな、既製服売ってる所……。

無茶苦茶無茶振りしてないかしら、もしかして。


「……ドートリッシュは既成の服を売っている所をご存じ?」

「寧ろ其処しか知らないですわね!誂えた事が無いんですの!!」

「そ、そう……。倹約家なのね」

「義妹姫様をご案内するなら、普通より高めの所がいいですわね!通りかかったことは有るんですけど、入った事が全く無いので!!」

「そ、そう……」


ええと、伯爵夫人だけど質素倹約がモットーっていう認識でいいのよね。

て言うか普通の貴族の暮らしが全く分からんから、ドートリッシュが貴族としてニュートラルなのかどうかすらも分からないわね…。

この世界の常識って結構私の前世の認識とかけ離れてる所も多いみたいだし……。


「た、頼りにしているわね……。この通り、私世間知らずだから…」

「勿体無いお言葉ですわ!お任せ下さいませ!」


その時、御者さんから声が掛かった。

て言うか、この人も朝早くに来てくれたのかしら……。

王都の方では見た気がするんだけど、別邸迄来てくれたのね…。


「アローディエンヌ様、もう直ぐ付きますよ」

「そう、有難う」

「義妹姫様は使用人の方々にも丁寧ですわねえ」


……こんなローテンションなのに、コレで丁寧に入るのか…。

其処らの貴族ってどんだけ偉そうなの?

まあ、元ド庶民が抜けないで貴族面出来ないだけなんだけどね。

流石に不審だから子供の時は偉そうめに…するようにはしてたけどね。


窓の外を覗くと、見覚えのある門が見えて来た…。

久々の王都ね…。

お城が焦げてるわ…。やっぱり一年くらいじゃそんなに綺麗に修復できないわよね。

取り合えずはぐれないようにしないと……。

まあはぐれたら取り合えず駅馬車で……ユール公爵領に行く路線を聞いて乗ればいいんだけど。

バスターミナル的な広場とか有るのかしら。


「あ、若様から伝言です。もし私からはぐれたらアレッキオさまのお名前を叫んで下さいなって言われましたわ」

「……そう」


前も言われたわね、その言いつけ……。私、前世も込みで良い歳なんだけど…。

滅茶苦茶嫌だわ。

街中で迷子になって義兄さま呼ぶとか……嬉々として来そうで呼びたくない……。

……命の危機を感じる位になったら呼ぶか。


アローディエンヌ、貨幣のネーミングセンスに突っ込む(遅)

ちょっとしたお買い物に目を剥く大金渡してくるのは貴族モノとしてお約束ですよね…。



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登場人物紹介
矢鱈多くなって来たので、確認にどうぞ。とてもネタバレ気味です。
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