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サポートキャラに悪役令嬢の魅了は効かない  作者: 宇和マチカ
本編2 スキル剥がし編

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64/212

1.義兄さまは基本面倒くさい

お読みいただき有難うございます。

本編2スキル剥がし編スタート致しました。

殺伐だった番外編そのろくと違って、ちょっとのどかな所から始めてみました。

久々にサポートキャラ、アローディエンヌが出ましたね。

この話の主人公なのに……。

秋も深まる昼下がり…。

相変わらず私は長椅子に座り、義兄さまが横に居る。

と言うか……隙間無くくっ付かれている。

……うん、まあ…子供の頃から幾千度繰り返された何時もの光景よ。

やっとのことで暑くなくなって来たわ…。季節の移り変わりが有難いわよ、本当に……。

でもね、その内何か有ったら、肘掛けに身がめり込みそうなくらい寄って来られるのよ、絶対。

……あ、流石にトイレの時は退いてもらうわよ。勿論。

其処迄尊厳も無く引っ付かれたら色々考えるわ、マジで。


「スキル剥がしって犯罪が流行ってるらしいねー」


とある日、義兄が新聞を読んでそう言った。

て言うかこの世界新聞有るのよ。ビックリね。

まあ、勿論野球欄とかテレビ欄は無いんだけど…大衆演劇とか、歌劇とかのスケジュールが載ってたりするわね。

…あんまり興味ないわね、その辺は。寝そうだし。

新聞自体は毎朝使用人が何紙か義兄さまに渡してるのを見るわ。

私は退屈な時はたまに見せてもらう程度だけど……これからは真面目に読んだ方がいいわね。

世間知らず解消の為に……ちょっとは世相を知る努力しないと……。


「スキル剥がし?」

「希少なスキルを持ってる人を襲って、スキルを剥がして粗悪な複製を作るんだってえ」


何だそりゃ。

スキルってそんなシールみたいに剥がれるもんなの?

と言うか複製って出来るの?してどうすんの?貼れんの?

……世の中には変わった犯罪があるのねって言っていい感じのニュースなのそれ。

そこから不明だわ……。

いかんな、世間知らずが高じすぎて常識がよく分からない。

多分世間知らずさでなら其処らの令嬢にも勝てそうな位だと思うわ……。


「……結局スキルって何なんでしょうね」


最早ゲームの終わった今となっては、設定資料集やら攻略本の知識だけでは分からない……。

私にとっては、攻略対象に気に入られる為に身に着けるって認識だったしね……。

……生活に普通に使われてるって時点でビックリよ。

でもまあ、考えて見りゃそりゃ便利に使わなきゃ損よね……。

寧ろ使わずに持ってる時点で何やってんだ暇か道楽か?って感じよね。


「そうだねえ、先天的と後天的と有るみたいだねえ」

「後天的はお勉強とかで得るものでしたかしら」

「何かスキルが欲しいの?アローディエンヌ習い事する?」


習い事……。そうか、習い事でスキルをゲット出来るのか。

と言うか私今何のスキルが有るのかしら。それすら分からん。

何処で分かるのか知らないし。

今分かってるのと言えば、魅了無効だけだしな……。

何せ引き籠ってるから、そんなに役立ってる気がちっともしないけど。


地味に子供の頃にマナーやら手芸……刺繍とか、何かピアノっぽい鍵盤楽器やら……やらされてたような。

どれも一定以上上達しなかった上に、何故か急に終わった気がするな。

義両親……と言うかユールの公爵夫妻が打ち切ったんだろうね。

お金かけたくないらしかったしな。


そう言えばユール公爵夫妻ってあの冬の大火災で亡くなったんだったわね。

薄情ね私。今まで忘れてたわ……。

式も義兄さまがパパパーッと手配しちゃったから…本人達は焼けてるらしいし棺しか見て無いわね。

貴族も減ってるから、あんまり弔問客は来なくて……。

こっちのお葬式がよく分からないんだけどね。

前世も多分そんなにお葬式自体に参加してないし、細かいルール知らないけど……。

社会人失格かしら……前世だからいっか。

流石に黒白の幕張ったりはしてなかったわ……。

あ、本館の使用人が何時の間にか、殆んど戻ってたのにはビックリだった。

…逃げるのも早いけど戻るのも高速すぎじゃないかしら。

ビジネスライクと言うかなんと言うか……。

仕事すりゃいいけど、みたいな所有るわよね……。

他所の貴族の邸宅もそんなもんなの?


まあこの通り私は何の役にも立たないし、立とうとしたら使用人にやんわり止められたし、黒い服着て隅の方で木偶の棒して項垂れてれば良いのかしらと思ってたけど……。

やたら義兄さまに張り付かれて連れ回されただけだったような。

……何時もと何も変わらなかったわね。


ああ、そうそう。国王陛下もいらしたんだったわ。

と言っても国王夫妻は火事で亡くなられて代替わりされて、『旅人』王弟ウォレム殿下その方だったけど。

ゲームの通り!!イケメンよねえ!!年上担当だし!!

それに、一緒にいらした近衛騎士団隊長様も素敵だったあ!!

この頃サポートキャラやってて長いから忘れて来たけど、

私中身が三十路以下略だから精神年齢的にお歳も近いし!!

超ときめくわ!!お目に掛かりたかったの!!観察したかったの!!


て言うか一応……縁戚?なのに。

どうしてどうしてどうして私は!!ウォレム陛下とニアミスすらしてないのかしら!?

絶対義兄さまが邪魔してた気しかしないわね!!

ギイイ!!義兄さまの馬鹿!!


お気の毒に、式の間、やたら疲れてたわウォレム陛下。

……火事の後始末のせいでしょうね、きっと。

……まあ、あの大火災は十中八九義兄さまのせいっぽいし、身内としてお詫び申し上げたり、滅茶苦茶謝ったりして!!

さりげなく近づいて……あわよくばお話とかしたかったけど……義兄さまに邪魔されたのよおお!!

何でだよ!!ふざけんな義兄さま!!

もっとガン見したかったのに!!のにいいいい!!!

義兄さまの早く帰れオーラが物凄くて!!サッサと帰っちゃったのよ!!

酷いわよ酷いわよ!!私の楽しみが!!私の数少ない楽しみが!!

今一番やりたい事は攻略対象をガン見したい!!

特に疲れて無いけど癒されたいのよ!!


あー、攻略対象見たいなー。

後私が会ってないのって、王子ショーン様と魔法使いレルミッド様だけよね!!

王子ショーン様は…遠目で見た気がする。凄く小さい頃に……。

今の王子も見たいけど!レルミッド様自体は生で見て無いのよ!!

見たい!!凄く見たい!!出来れば近くで見たい!!

あの赤いフードから覗く紫色の神秘的な目!!

丁寧なのに結構終盤まで冷たい態度がたまらなかったわ!!

あの人とのエンディングが一番平和っぽかったわよねえ。

郷里の草原へ旅立つ彼を追って追いかけるの……。

……ロージアとのスチルも良かったわ……。

中身を思い出すとアレだから、見た目だけ思い出さなきゃ……。

あっ、駄目だ。まだ腹立つ。


草原って遠いのかしら……。行ってみたいなあ……。

今どうされてるのかしらレルミッド様。

其処らでバッタリお会いしたりしないかなあ。

今度王都にドートリッシュと行く約束してるから、真剣にお姿探してみようかしら…。

もしかしてもう帰っちゃったかしら……。

……引き籠ってないでもっと早くに行動すべきだったわ。

……培われた引き籠り癖って意外に厄介ね…。早くどうにかしないと。


「ねえねえアローディエンヌう?どーうしーたーのお?」

「はっ!?近っ、義兄さま!?何ですの!?」


間近に薄い青が広がって背中がゾクってなったじゃないの!!

いきなり顔を近付けないでくれないかしら!?

……何時もが何時もだから忘れがちだけど、地味に最推しだから顔は物凄く好きなのよねえ……。

……何時もが何時もじゃ無けりゃな。

まあ、コレ込みで義兄さまなんだけど……。


「習い事だよー。何かしたい?したい?」


あー……今何か習いたいもの?

そんな話だったな。攻略対象に想いを馳せて萌えてて忘れてたわ。

習い事……なんだ。分からん。

この世界の習い事事情がまず分からん。ポピュラーな習い事が分からん。

今思い出せるのと言えば……某通信講座のボールペン字講座とか?

ボールペン自体が無いわね。万年筆すらないし。

付けペンとインクもずっと使ってるから慣れたけどね。


「通信講座とかですの?」

「つうしん?」


こて、と首を傾げられた。ふぁさ、と赤いフワフワの髪が揺れる。

……何だよあざといし、クソ可愛いな義兄さま……。

義姉さまじゃないのに…義姉さまの時もあざと美しいけど。

まあ、この人が見目麗しいのは分かり切ってるし、もういいけどさ……。

何だこの胸に広がる微妙な思い……。

決してチートに勝てないモブならではの悩みってこと?

美形はいいよなあ、ケッ!って言うの!?

……たまに何かこう、暗黒面が出そうになるわね。嫌ね。


まあいいわ、通信講座は流石に無いわよね…。

また変な事言っちゃったみたい。基本義兄さま気にしてないだろうけど。

言い直すことにした。昔から染みついてるわね。


「講師……と言うか先生をお呼びするんですのよね、子供の時みたいに」

「そうだねえ、アローディエンヌがお外に習いに行くのは無理だねえ」

「別に歩きか馬車で通えばいいじゃありませんの」


この間、ドートリッシュに駅馬車の存在を教えて貰ったし。

乗ったこと無いけど、まあ乗れるでしょ。

前世はあんまりよく覚えちゃいないけど、満員電車で通勤経験もあったしな。

其処ら辺は別に厭わないわ。

普通の令嬢っぽくないんでしょうけどね。


「え、歩くの!?」

「私が歩いちゃいけませんの?」


何処まで箱入りだと思われてんだ、私……。

いや、そりゃそんなに出かけた事ないけどさ。

主に義兄さまのせいで。


「駄目だよ、馬車で三時間以上掛かるよ?」

「へえ。じゃあこの間教えて貰った駅馬車使おうかしら」

「別に普通にウチの馬車使えばいいじゃない」


……ああ、そう言えばそんなもんも有ったわね。

そう言えば、ユールの家って王族由来の家系でハイパーなドセレブなんだった。

引き籠ってるから全く実感ないけど……一般水準から考えると私物凄く贅沢してんのかしら。

……やべえ、自覚無かった……。

慎ましく暮らしてるつもりだったのに……気を付けよう。

庶民感覚忘れるわ、マジで。

只でさえでも引き籠りの世間知らずなのに、身の程知らずとか上から目線とかまで加わったら駄目がすぎるわ。


「違うよお、僕以外と二人きりになるのは駄目だよお?」

「……いや、先生と多数の生徒じゃないんですの、普通は」


うわあ……。

出た。


……大火災から義兄さまは……凄く、大変、この上なく、嫉妬深い……。

口調は何時もの通り……に聞こえるが、若干低いし。

目は笑っていないしね。

ちょいちょい悪役令嬢が出るのよ、こういう時……。

まさか……嫉妬で見ることになるとは1年位前は思いもしなかったわ……。


あー……面倒くさいことになったわ。


私はモブ面モブだ。

……教師と生徒が恋に陥るケースもあるだろう、世の中には。

この世界の読み物でも溢れているわね。

私の趣味、引き籠って読書だし恋愛モノは浴びる程読んだわ。

でもさあ、無いだろ、私モブよ。

座ろうが立とうが歩こうがモブよ。

基本、道ですれ違っても覚えられないタイプの影の薄さだし……。


でも義兄さまは私がどっかの誰かと二人きりになるのが嫌らしい。

いや、私中身三十路以下略だから、そんなホイホイ着いて行く訳も無いんだけど……。

……まあ、引き籠りの世間知らずなのは否定できないから…頼りないのは分からんでもない。

だが……世界は私より輝かしい感じの人で溢れているのよ、義兄さま。

誰も私なんぞ見ないよって通じないのよねえ。

この間討論と言う名の言い合いに発展したけど、言い負かされて封じられたし……その後は思い出したくないわね。

ああいう所ホント義兄さまってば悪役令嬢よねえ……。

……ああ、面倒くさい。


「そんなの、どうなるか分かんないじゃない。他の生徒が急に止めちゃったりするかも」

「まあそれはそうでしょうが……」

「だからお家でやれる習い事にしようね?」


義兄さまが只でさえ詰めて来て、更ににじり寄ってきた。

脇腹が肘掛けにめり込んで痛い!!


「……脇腹が肘掛けに抉れて痛いですわ、義兄さま」

「ごめんねえ?」

「……誰も膝に乗せろなんて言ってませんわ」


子供の時と違って悪知恵が働くもんだから、こういう時は大概膝に横抱きに乗せられる……。

いや、いいシチュエーションだとは思うよ。スチルなら滅茶苦茶美味しいよねこういうの。

相手がモブの私じゃなければ存分にガン見したいところよ。

それに目が笑って無いのよ、義兄さま。

怖いっつうの。


「……はあ、結局家ですの……。まあもういいですけど」

「やったあ」


結局折れるの私でしょ……。子供の時からずっと、もう!

私の返答が気に入ったのか、やっと義兄さまの目が緩んだ。

声もいつも通りに戻っている。

……あー面倒くせえ人だわ。

まあ別にいいけどね。

此処まで長らく引き籠りやってるとそんなに家から出なくても平気になるのよねえ。

毒されている気が凄くする。


しかし習い事かあ。

某通信講座のCMしか頭に流れて来ないわ……。

何でこんなしょうもない事ばっか思い出されるのかしら。


「義兄さまは私に何かやって欲しいものとか有りますの?」

「えっ、僕の希望を聞いてくれるの!?」

「……参考までにお伺いしてる迄ですわ」


頬っぺた赤くしてキラッキラした目で見られても困るんだが。

聞いただけだってば……。

変な事言い出さないだろうな……?

どうしよう、壁登りとか屋根走りとか言い出されたりしたら……。

かなりの確率で変な事言い出すからな……。何で?悪役令嬢だから?関係ない?


「じゃあねえじゃあねえ、編み物がいい」

「……え」

「あれえ?どうしたの?」

「意外と普通だなと思いまして」

「どうしてえ?普通いいじゃない」


……いやだって普通じゃねえだろ、アンタ…。

ああでもだから普通が良かったんだっけ。

この人元々特殊扱いが凄く嫌なんだったもんなあ。


「……まあ、義兄さまが普通が好きなんでしたわね…」

「うんうん、そうだよお?」

「理由をお伺いしても?」

「アローディエンヌが編んだのが欲しい」


ええー、ざっくりしてんな……。

編んだのって何だよ。


「……何が欲しいんですの?」

「ええ?何でもいいよ?アローディエンヌが編みたいものを編んだらいいよ」


そんな適当な……。

何でもいいって言われるのが一番困るんだけど。

文句を言うタイプじゃ無くて、本当に何でもいいから困るよこの人……。


「……義兄さま、編むって幅広いですわよ」

「別に籠でも投網でもいいよ?」

「投網ィ!?何でや!!」


投網!?投網って……あの船から川やら池やら海やらで投げて漁する為の網!?

籠はともかく、何で公爵令嬢……いやもう私の立場って何だ!?

まあとりあえず貴族の女に投網編む奴が居るか!!

漁師にでもなる気かよ義兄さま!!

漁師よりも海賊コスは似合いそうだと思うけど!!


「普通にマフラーやらストールじゃいけませんの!?」

「いいのお?」

「寧ろ投網よりはいいに決まってますわよ!!」


王都から離れてるとはいえ、街中育ちの貴公子が投網なんざ何に使うんだよ!!

まさかと思うけど、泥棒の捕物でもやりたいのか!?

今義兄さまって公爵よね!?

そんな立場なのに投網で泥棒捕まえるとか岡っ引きみたいなことすんの!?

いや、岡っ引き投網使ってるか知らないけどさ!!

それとも私が知らないだけで流行ってるの投網!?


「楽しみだあ、アローディエンヌが編んだの。えへへえ」

「……投網、王都で流行ってませんよね?」

「何で?あ、アローディエンヌ、海に行きたいの?」

「いや義兄さまが言い出したんでしょうが!!」


投網とか言い出すから、流行ってんのかと思っただろうが!!


「海もいいねえ。夏になったら行こうねえ。泳ぎを教えてあげる」

「……えっ、義兄さま泳げますの!?」

「?泳げるよ?何で?」


いや、何でって言われても……。

義兄さまが泳げるイメージ全くしないんだけど。

かと言って溺れてるのもイメージできない……。


「いや、義兄さま火属性だし……水にお弱くていらっしゃるのかと」


何か勝手に火属性の人って水に弱そうなイメージだったんだけど。

と言うかこのドゥッカーノ王国だっけ?に海とか有ったかな……。

基本内陸国だった気がするんだけどな。

まさか国外!?

いや、興味ない事はないが、……面倒そうだな。


「別に海際の住人にも火属性居るよ?」

「……へえーそうですの」

「まあ、木属性は森が好きだとか、その辺は有るだろうけどねえ。

そのくらいじゃない?」


そうか、それで旅人ウォレム殿下のスチルはやたら王都の森が多かったのか……。

騎士サジュ様は運河の傍によく居たりとか……。

魔法使いレルミッド様は魔術師塔の屋上に居たりしてたわね。

王子ショーン様は小さい土人形劇場を作ってくれるのが有ったりしたわね。

最早もう現場と言うかスチルを見る事は出来ないんでしょうけどね!!

くっそう重ね重ねロージアのアホ!!

何でちゃんと勉強してちゃんとスキルをゲットして、ちゃんと誰かといちゃつかないのよ!?


で、義兄さまは……ボヤか放火か……。って殆ど犯罪現場だわね。

まあ、目撃してないけど。

リアルでは冬に暖炉の傍にはよく居たかしら……。

と言うか一緒に居させられたわね。小さい頃から。

よく張り付かれるのはまさか熱を奪われてるのかしら?

多分関係ないわね……。

でも有ったら嫌だわ……。


「僕と色んな所に行こうねえ」


行くの決定かよ……。

まあいいけどさあ。


「……義兄さまと、が確定なんですのね……」

「他に行きたい人がいるのお?」


重ねて言う。

……この頃義兄さまは嫉妬を隠さない。

別にオーラとか実際出てるのか知らないけど、私にはそんなもんは見えない。

でもね、ゲームの悪役令嬢アレッキア(つまり義姉さま)が主人公をハメてやろうと見る時の表情…

つまりバッドエンドのフラグが出る時有るのよ!!

今!今!結構出てる!!悪役令嬢出てる!!

怖いよ!!


私は未だに顔には出ない仕様だけどね!?

ゲーム知識が甦って来て怖いのよ!!

大体引き籠りの私に知り合いがいるとでも思ってるのか!?

一番義兄さまが知ってるでしょうが!!

あああ面倒くさい!!架空の誰かに嫉妬すんな!!


「……ルーロ君とドートリッシュもお連れいただけませんかしら?

如何です?」

「いいよー」


実質このふたりしかいないわよ!!

いいけどね!いい人たちだから!!

と言うか義兄さまとふたりきりで旅行とか、家で居るのと何が違うのよ!!


蛇足ですが、この世界では編み物スキルと漁業スキルを上げると投網が編めるようになってます。

酪農スキル持ってる崖っぷち夫人も居るので、実は貴族にも投網編める人居るかもしれない。


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登場人物紹介
矢鱈多くなって来たので、確認にどうぞ。とてもネタバレ気味です。
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