第六百四十三話『secret organizationdead』
咲舞「今回は特にありません」
咲舞「それでは本編へどうぞ!」
私は立ち上がる。ユダはデイビー・ジョーンズに服を被せていて
「ユダ、ホセ、ザッハーク……」
3人とも頷いていた。そして言おうとした時に轟音と共に天井が崩落してきて何かに突き飛ばされる形で地面に倒れ込み土煙が上がっていた
土煙が晴れると瓦礫があり血で染っていた。その方向を見ると
ユダが口から血を吐いて鉄筋に串刺しになってるのが見えた
「一人始末か……」
声が響いた。横には大穴が空いていた。まさか……
「余所見してる場合か!」
銃声音が鳴り響く。それを間隔だけで躱した
「化け物かよ……だがな!!!」
そう言って何かをしようとしたのが見えて刀を抜いて一気に攻め込み腕を切り落とした
が……
「馬鹿が……」
その声が響くのと同時に突き刺さる音が聞こえてきた
だけど……
痛くは無い。痛みを感じなかった……。だから、ゆっくりと振り返る
無数の槍に突き刺さった、私を庇うようにして座り込み俯くユダの姿が
視界が揺らぐ
「まも……れた……」
腕は引きちぎれていて、片足は無く、胸元には大きな穴が。片目が潰れ、頭と脇腹が抉れるように半壊
助からないのが目に見えて分かってしまう
「ユダ……?」
彼女はゆっくりと顔を上げて
「……ドジ……した……だから……」
震える血まみれの手で私の頬に触れて引き寄せてきた
「……我慢……しなくて……良いよ……私が……許可する……死ぬまで……暴走して……」
その言葉と共に意識が遠のく
この場には私とユダ以外に……1人だけ……その1人が男では無かった
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歩いてくる音が聞こえる。抱きしめてる感覚だけが
「これで妹は私の兵器?。それにしても……」
ドサッと音が聞こえてから、声が聞こえてくる。赤く光る姫を優しく撫でた黒色の白銀のメッシュへと染まり
再び声の方を見たら死体が転がってる。多分……さっきの男だと思う
化け物がようやく動きだした……
「……私が死ぬと……姫は……元に戻る……貴女を元に……作り上げた……最初の……兵器……偽りの記憶を与え……偽りの人生を……だが……リセットされ……兵器として生きる……人形に……制限は……外れてる……」
血に染る髪
「そう。本当の記憶はこの姉妹だけ。じゃ、私も押さえるの辞める……君をほんの少しだけ生かせるように弄った。手伝って」
私は少し頷いて姫を寝かせる。赤く光る瞳が揺らめく
この子にとって本物が……私達にとって偽物……
「私の力は崩壊と再生……そして融合と分離。ユダ」
私は頷いた。これは私と彼女……霧咲響子知らない……姫の秘密
「……姫……受け入れてあげて……」
私がそう言うと力を抜いた姫がゆっくりと目を瞑る
「中身は?」
私は首を横に振る。本当の姫は何も入ってない
「じゃ、これは私が貰うね」
私は小さく頷くとゆっくりと姫の上に倒れ込む。力が入らない。その上……姫に力を吸い取られる
これが死と認識した時には……
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目を瞑りながらゆっくりと起き上がる。大切だったと思う人の頭を撫でた
ゆっくりと目を開ける。この場には私だけ……彼奴はとっくに居なくなって……
彼奴?
首元にはネックレスがつけられていて触れると記憶が戻っていく
そして私が……本当の私が何なのかを理解した上でゆっくりと立ち上がる
長く伸びた白銀のメッシュの髪。私が変わったのが分かってしまった……
黒い水溜まりを見たら、赤い瞳と……黒い瞳……
その横を見るとさっきの男の死体が……
『私が殺した。おはよう……殺戮兵器』
響子の声が頭の中で……
それに……殺戮兵器……?
「そうだった……私が生まれた理由……」
自然と納得してしまう
『私が貴女に感染し発症。ようやく『柊姫黐弧』が完成したのよ』
……
「前の私は貴女が酷く嫌いだった。今は貴女の記憶も持って、私が貴女になりしていたと……自然と……私も所詮は兵器であり化け物だったのね……」
ユダを見てそう呟く。満足した様な表情して目を瞑っていた。優しく頭を撫でた
頬に触れて
「ありがとう……もう人間……クローンとしての感覚が無くなってしまった……だけど……今は……泣いてもいいよね?」
涙が溢れてくる。私は……まだ人間と思いたかったから
『必要ならね』
彼女を抱き締めて再び泣いた。やがて私は彼女から離れて立ち上がる
穴の方を見て
「……行ってくるね」
ユダを見てからそのまま穴の中へと降り立った
咲舞「解説」
咲舞「これで死者9人目に……」
咲舞「順調に……」
咲舞「それでは今回はここまで。次の話まで……またね!」




