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私の同級生は異世界王国の最強騎士団長   作者: koike


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第6話 騎士団長…部活をする。


午後15:30になりやっと授業終了のチャイムがなった。


”あ~、疲れたぜ~、はやく、ば~さんのうまい飯がくいて~”


”ご主人様~最後の英語の授業は凄いですね~…私の力も使わずに…教科書を読んだ時のあのネイティブな発音は…先生や…クラスメイト、あの学年トップの天城玲亜様もみんなびっくりして見ておられましたよ~”


”そうか~さすがだぜ‥女神の加護!…この”異世界”の各国の言語の読みやイントネーションは自然とでるようだ。”


そこへ後ろの席にいた壮太も驚いた顔で話しかけてきた。


「お前~どうしたんだよ~ いつもは、しどろもどろで読んでいたのに~急に人が変わった様にあんなスラスラと英語の教科書を読めるようになったんだよ~」


「え~ し、知らないよ~ やっぱ~事故の後遺症かな~あの時、頭を強く打ったからな~俺の眠っていた”異能力”が目覚めたかも。」


「なに~、あの映画の『X-M●N』みて~な超能力があるっていうのか~」


「ああ~目から光線は出ないけどな‥‥」


「アハハッハ~、そりゃ~すげや~」


漫画やアニメ…マーベル・コミック系の映画も好きな優紀の知識でうまくごまかした団長だった。


「まあ、バカなことを言ってないで‥部長さん…部活にいくぞ~」


”部長!?‥‥部活!?‥‥なんだそれ~!”


こいつの記憶を確認したら…”将棋部の部長!?…え~なんじゃそれは~!”


確かにこいつの記憶にはあった。小さい頃からじい~さんに教わっていた将棋に興味をもって、じ~さんといっしょにこいつといっしょに街の将棋道場にいって十級からはじまり、二人でアマチュア初段まであげて、この高校の将棋部に入っていた。



【アマチュアの段位の構成は10級からはじまり1級を経て初段から最高六段まで、プロ棋士育成の奨励会の最低級クラス6級がアマチュアの段位で言う三段〜五段の実力だと言われている。】



去年たしか三年生が引退する時、二年生には俺と壮太しかいなくて、じゃんけんに負けた俺が部長でこいつが副部長だった。


俺は教科書をしまいバックに詰め込むと立ち上がり壮太といしょに校舎の2階のはじにある小さな部屋の部室に向った。


”やべな~、将棋の駒の動かしかたやルールはこいつの記憶でなんとなくわかったが‥将棋の勝ち方なんて俺はサッパリわかね~ぞ…どうしよう…”


”エッヘン!…ご主人様…お任せください!”


”おっと~日本将棋連盟のホストコンピュターにつながりましたよ~…あったあった…過去50年分の将棋連盟や奨励会でかかわったすべての将棋の記録「棋譜」がありました~”


”これを日本の最も計算速度の速いスパーコンピュターの『富士』と繋いで覚えさせて…これでよし!”


”これで毎秒44京2000兆回の計算速度で将棋の最善の一手が速攻で打てます。”


”日本の将棋界この”異世界”でも最強の騎士になることもできま~す。”


”こりゃ~ボケ!エーアイ…てめ~その騎士は違うだろうが~ それは棋士だろ!!”


”ほどほどでいいんだよ~将棋をする為にこの”異世界”にきたわけじゃないからな~、この体も鍛えないといけね~し”


”ご主人様~なにを言っているんですか~”


“フフフッフフ~…獅子はウサギを狩るときも全力を尽くすんですよ!…”


この女神が用意したスキル…電脳エーアイ…どうも手を抜くという事ができないヤバイ奴だった。


エーアイから将棋について指導を受けながら壮太といっしょに部室に入ると、そこには二年生の部員三名と、この春に入部した一年生が四人将棋を指していた。


優紀の記憶から部室にいる後輩のことについて、いろいろとその情報がわかってきた。


その中の一人、二年生の桐山俊介キリヤマシュンスケ16歳、は一人で本を見ながら将棋盤に詰将棋の駒を並べていた。 


桐山の父親はプロの棋士がめざす格式が高い八大タイトルのうち棋聖、王将のタイトルを若い頃とった日本将棋連盟所属の現役の八段のプロ棋士のである。


そんな生まれながら、父親の血を引き継ぎサラブレットのように育てられた彼は高校一年生の時には、アマチュアの五段の実力を持っていたとんでもない後輩であった。



桐山俊介キリヤマシュンスケ

”ぼくの夢は父と同じくプロの棋士として活躍することだ‥‥”


”日本将棋連盟が運営するプロ棋士養成機関‥『奨励会』年齢制限は設けられていないので、父親の推薦状があればいつでも入会の試験を受けられるが‥‥”


”ぼくは、高校生になってやりたいことがひとつあった。”


”それは‥八月に山形の将棋の聖地、天童市で開催される、全国高校生選抜将棋選手権大会で個人戦の部で優勝したいというあつい願望があり、それがかなったら『奨励会』の受験をするつもりだった。”


”この全国高校生選抜将棋選手権大会は、アマチュアの大会でプロの棋士を育成する『奨励会』に入会している棋士は参加ができないのである。”


”昨年、初めてこの大会に挑戦した時は、東京都予選大会の個人戦を勝ち抜き代表の二名に選ばれた時はとても嬉しかったが‥山形の天童市で開催された本大会に出場して準決勝で負けてしまった。”


”今年こそはぜったい優勝して‥‥来年の『奨励会』の入会試験をうけてプロの棋士になってやる!”


プロの棋士を育成する『奨励会』で上にがっていくにはこの高校生選抜将棋選手権大会を優勝するぐらいの気迫が必要だと桐山は思っていたのである。


そんな将来を考えていた桐山俊介は、他の部員とは実力が違いすぎ相手にならないので、父親から借りた上級者棋士がつかう詰将棋の資料を使い、盤上に駒を並べて持ち駒を見ながら盤上の駒の配置を見て何手で詰めるか、難しい顔をしながら思案をしていた。


そんな彼の熱い思いも知らないで、部屋にやってきた優紀と壮太二人に‥‥下級生の部員たちはいつものように軽く一礼だけして自分達の将棋の戦いに熱中になっていた。


壮太の将棋の相手を2~3回したら、金貨の換金に隣の駅までいこうかな~と思いながら桐山俊介の隣の机につこうとしたら、難しい顔をして盤上の駒を見て考えている桐山君…


その盤上を団長がなにげなく見たら‥‥いきなり、スパーコンピュターの『富士』がコンマ数秒で何千のシュミレーションをして最善の回答を導き出し‥‥その詰む手順が勝手に頭に流れ込んできた。


「簡単じゃないか~それは14手で詰みだよ~」と何も考えずに団長は言ってしまった。


「えっ!?‥‥‥」と驚き顔を上げて優紀部長を見つめる桐山くん


10分ほど考えていて、まだ答えが出せなかった桐山くんは”なぜ?‥自分より実力が格下のこいつが盤上を見ただけでわかるんだ~!”と思った。


「先輩‥そ、それでは‥この詰将棋の解答を教えてください」


”きっとデタラメだ~あやまるんなら今のうちだ~永瀬部長‥‥”


「優紀~本当にわかるのか~、これは難しい上級向けの詰将棋のテキストだぜ~」壮太も盤上の駒の配置をみて、優紀がこんな難しい詰将棋ができるとは思っていなかった。


「どれ…まかせろ~」そう言って団長は駒を動かして次々と王手を仕掛けていった。


相手をする桐山くん‥‥自分が思いつかない詰み手でやってくる先輩‥‥


一瞬、先輩の手が止まった‥


「桐山くん、、それはまずい逃げだ‥予定より三手早く終わる‥‥」


「えっ!?」‥‥と盤上と先輩の持ち駒を見て…さすがに彼でもこの後の展開はわかった。 


「終わった。‥‥受け身でも最善の手がわからなかった。」


”だが、この先輩はそれが分かっているのだ‥‥それで最善手の受け身で詰み手の数を読んだのである”


「永瀬先輩‥‥たしかまだアマチュアの初段と言っていましたよね~」


「そだよ~、こいつと同じ初段であきらめたんだよ~」と壮太を見ると彼は口を開けてたまげていた。


”アマチュアの初段のような素人が、こんな簡単にわかる内容の詰め将棋ではない‥プロの中級が使っているテキストだ‥ひょっとしてまぐれか?”


「先輩‥お願いします。ぼくと一局対戦してもらえないでしょうか~」


”そうだ対戦すれば先輩の実力が分かるはずだ‥‥”






つづく、、、











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