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私の同級生は異世界王国の最強騎士団長   作者: koike


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第43話 騎士団長…教場その2


「第三班の永瀬巡査、警察法の第二条の第一項を言ってみろ~」授業が始まるといきなり鬼の勝沼(鬼勝)教官が聞いてきた。


「はい!」と大声で言って立ち上がる団長


”いいですかご主人様、警察法第二条第一項は警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもってその責務とする。”とエーアイから教えられてスラスラ答える団長‥‥‥


”えっ!?‥‥‥”と少し驚く鬼勝‥‥


ほとんどの生徒はこの鬼勝に何十回も怒鳴られたり指導を受けていたが、この永瀬だけ服装や行動に受け答え全てがそつがなく目をつけていた鬼勝、ここぞと今日教える事を聞いてみた‥‥


”な、なんで、答えられるんだ‥‥こいつ高卒のくせに、ここでガツンと叱ってから、これについて説明しようと思ったのに、何だこいつは‥‥”と出ばなをくじかれた鬼勝


「そ、それじゃ警察官職務執行法の概要について説明して見ろ!」


「はい!、警察官職務執行法は、警察官が職務を遂行する際に必要な手段や権限を定め、濫用を防ぐことを目的とした法律です。」


「警察官のその権限とは警察官は、異常な挙動や周囲の状況から合理的に判断して、犯罪を行った、または行おうとしていると疑うに足りる相当な理由がある者に対して、停止させて質問する権限を持っています。」


「質問がその場で不利になる場合や交通の妨害になる場合には、警察署や派出所への同行を求めることも可能です。ただし、刑事訴訟法に基づく逮捕でない限り、身柄拘束や答弁の強要はできません。」


「よ、よろしい、その通りだ、座れ!」


”どひゃ~なんだ~こいつ‥‥なんでまだ教えてないのにこんなにわかるんだよ~”と驚く鬼勝と教場の仲間達‥‥


「いいか~警察法第二条第一項がおまらの警察官の目的だ。必ず試験に出すから、全員覚えろよ!」


”くそ~永瀬のやろう~次の剣道の指導で恥をかかせてやる~”と学生時代から剣道を続け有段者で警察官になっても武道館で行われる全国警察剣道選手権大会では上位の常連の鬼勝は心に決めていた。


同室の井上拓也くん、すこしぽっちゃり体形でおっとりとした性格、父親は警察官だったが彼が中学生のときに病気で亡くなり、それいらい母子家庭で育ってきた。


同じ高卒でかたや祖母と生活していた団長と同じような境遇だったのでできる範囲で団長は彼の事を気にかけていた。だが彼の唯一の欠点は運動が苦手だった。


警察学校で課される体力テストは握力、反復横跳び、シャトルラン、前屈、握力、幅跳び、握力の5つがあり、それぞれに点数がつき合計点によって総合判定が以下の四段階に別れる。


A・とても優れている B・平均より優れている C・一般人の平均レベル D・一般人以下、Dの判定がついたら特別コースが待っていた。


他の教場の教官は多少は大目にみてC判定を出すが、鬼勝はそんな事はない井上くんをはじめ同じ教場の運動の苦手な数人が居残りで特別コースを受けていた


「デブなんだぁそれ~! くそおそいんだよ~! もう一回やれ~」と鬼勝教官がよこについて何度も反復横跳びを大声で罵っていた


井上くんをはじめ同じ教場の運動の苦手な数人は「ヒィ~ヒィ~」言いながら反復横跳びを繰り返していた。


”あの野郎、ちょっといい気になっていやがるな~、そんな総合判定の点数なんかどうにでもなるくせに‥‥”


”そうですよね~今日もご主人様にいじわるな質問もしてきましたからね~すこしサディスティックな性格かも知れませんよ”と自分の”S”系の性格は忘れてからむエーアイ


”データーベースで調べましたがどうもあの鬼勝は剣道の有段者で全国大会の上位にいますね~剣術科授業指導がありますから、またご主人様に突っかかってくるかも知れませんよ‥‥‥グフフフフ~”


”ああ、そん時は思いしらせてやるぜ!”と同室の仲間の仕返しを考える団長だった。



~~~~~


久しぶりに玲亜から連絡がきた、学業優秀な彼女は難関な関東南大学の法学部に無事に入学することができた。


「いっしょに横浜に行きたい‥‥」と言うので休日に新宿で待ち合わせをすると学校に外出届けをだした‥‥


”あ~、門から外にでると、なんか牢獄から解放されてでるような感じだぜ‥‥”


”そうですね~起きてから寝るまで、みんな教官や助教に目を付けられてあれやこれや怒鳴られていますからね……緊張の連続でしたから~”


新宿駅西口の歩行者デッキ「カリヨン橋」で待ち合わせをすると、清楚なブルーのワンピースに肩からショルダーバックをぶら下げて大学生になってさらに可愛くなった玲亜が手を振りながら笑顔でやってきた。 団長は少し照れていたが二人で連れ沿って俺はエーアイに教えてもらいながら湘南新宿ラインに乗り込み無事に横浜にたどり着くことができた。


横浜の赤レンガ倉庫のお店や山下公園‥‥海を見るのがはじめての団長は公園の手すりにつかまり


「これが、海か‥‥本当に潮のにおいがするんだな~」


「えっ!‥向こうの世界では海を見たことがなかったの~」と驚く玲亜


「ああ~俺が住んでいた国は大陸の中央部だからな~馬車でよその国を通って30日くらいかかるかな~そんだけ遠い場所までいって海をみにいく事はなかったよ~」


「こっちの世界は文明が進んでいるからビックリする事ばかりだ~」


「悪い奴らだけは、こっちの世界も同じだがな~ハハハッハ」


「そうよね~こっちでも常識のない人や社会からはみ出した連中も沢山いるから‥‥‥」


「ところで警察学校ってどんなとこなの~永瀬くんはちゃんとやっているの~」


「えっ!‥‥もう同期では二人ついてこれなくて辞表をだして辞めていったよ‥‥」


「警察学校は自由気ままに生活できる今までの学校だと思って入っちゃダメだね、厳しい規律や集団行動になるという事をわかってていないとついていけないよ~」


「教官なんてなんでも優しく教える先生じゃないぜ‥‥警察学校における教官は神様のような存在なので、絶対服従しないといけないんだ!」


「教官がカラスが白いと言えば、黒いカラスでも白と思わないといけないぐらい立場の上の人に従う上下関係を徹底して覚えさせられているよ‥」


「まあ~警察官という仕事はタフな精神がないと持たないからな~……こんなもんでつまづく奴は早く辞めて別の仕事をやったほうがいいんだよ~その為の選抜をしていると思うぜ‥‥」


「かかわる事件では悲惨な現場や変人やら精神の異常な連中に凶悪な犯罪者を相手にしないといけないからな~学校側もそれがわかっているから厳しくしていると思うけど……」


”一人だけ‥‥やり過ぎの奴もいるけどな‥‥”と鬼勝を思い出す団長


「まあ~警察学校卒業後の方が遥かに理不尽なことが待っているからな~いまから免疫をつけておかないといけないのさ~」


「そう言う意味じゃ、向こうの世界がどれだけ理不尽だったことやら、魔物が村を襲えば誰一人も生きていね~し…その現場と言えばちょっと口には言えねからな~」


「まあそれに比べれば、この国はまだちゃんとしているよ~」


そう言いながら二人が公園を歩いていると周りでは休日で多くのカップルや小さい子どもを連れた家族が公園で遊んでいる場所に、前を歩く一人の不審な男性‥‥


髪はバサバサ、目は虚ろで紙袋を大事に抱えてだらしない恰好をして歩いていた。


”やばい、なんか危ない奴だ、”素早く鑑定をすると、名前は吉田健一24歳、無職、そして精神状態異常という事がわかった。


”まずいですよ、ご主人様、、こいつ逮捕歴もありますよ、以前も暴れて人を刺して怪我をさせています精神的に問題があり、家族が面倒を見ていたはずでしたが‥‥”


”逃げ出したんだろう~まずいな~あの紙袋の中になにが入っいるんだ~”そして学校で習ったばかりの職務質問をする気になった団長


「いいか玲亜‥‥あの少し前を歩く男性がいるだろう‥‥あれはたぶんヤバイ奴だ、これから俺が職質して確認をするが‥‥ひょっとしたらまずい事になるかもしれないその時は近くにいる人達に急いで危険を知らせてこの場所から離れるように言ってくれ‥‥それと110番にも通報頼むよ‥」


「えっ!?‥‥あなた一人で大丈夫なの‥‥」と心配する玲亜


「ああ~師匠にみっちりしごかれているからな~、それに向こうではもっとひでえ奴らとやるあっていたからな~心配するな」


教場で同期の学生に職質の指導をする教官がマニュアル通りに職質する学生に向ってわざと不審な動作を繰り返しては「何度もいったはずだ職務質問中は相手の動きから目を離すな!、それと不用意に近づくな、いきなり刃物でもだされたらどうするんだ!」と叱っていた。


「職質はお前らが地域警察官になって最重要な仕事だ、これによって多くの犯罪が未然に防ぐことができる‥‥だが決して油断すんじゃないぞ!」と教えていた事を思い出して俺はそいつに近づいた。


「あの~すみませんが‥‥」と言いながら警察学校にすぐ入校すると渡された顔写真と巡査の階級が表示された警察手帳を皮ジャンの内ポケットから出すと相手にわかるように見せて


「ちょっといいですか~ちょっとお尋ねしたいんですけど~」


「あなたのお名前を聞かせてもらえませんか」と言うと彼は、紙袋の中に手を突っ込んだ!


それを見た団長は一歩後ろに下がり、「動かないでその紙袋から手を出してください!」と制止するように片手をだして大声で言うと‥‥彼の手には先の尖った片刃包丁を取り出した


すぐにそれを見ていた玲亜は駆け出して公園にいる大勢の人に向って「危険です!、皆さんここから離れてくださ~い…すぐに離れてくださ~い」と何度も大声をだして周りに危険を知らせていた。


危険を知らされ凶器をもった精神異常者と対峙している団長を見ていた人たち……家族連れは悲鳴を上げて子ども抱き上げすぐに逃げ始めるが‥‥若いカップル達は他人事のように遠巻きにしてスマホを出して動画の撮影をはじめた。


すぐに警察に連絡する玲亜と他にも落ちついたお年寄り達も警察に連絡していた。


気持ちが昂ぶって目が血走った状態の不審者は団長を刺し殺す気いっぱいで近づいてきた。




つづく、、、




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